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特に風味が複雑な訳でも、凝縮感がある訳でも、際立った特徴がある訳でもないが、自然に素直に作られて、いろいろな料理、場面に合わせやすい。そんなワインがこのシャルドネ。南オーストリアのスロヴェニア国境に拠点を置くビオディナミ生産者タウス Taussの作品。
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香りは柑橘系が主体でミネラリー。強めだが尖っていない酸。タイト過ぎず、適度にフレッシュ、適度に膨らみがあり、全体のバランスも良い。アフターにはややほろ苦さあり。
高得点を取るタイプではないけれど、印象はとても良くて、また飲んでみたいと思うワインだった。

by taurasista | 2019-06-24 15:42 | ワイン(その他)

サンフランシスコ対岸の大学町バークレーに醸造所とテースティング・ルームを構える、アーバンワイナリーの草分けブロック・セラーズ。ミニマリスト的なワインメイキングでもカリフォルニアの先駆者的存在で、天然酵母のみを使用し、SO2もごく少量しか添加しない。今でこそ生産者が増えたが、メジャーな国際品種ではなく、各国の移民が持ち込んだマイナー品種を取り上げた点でも他の生産者の先を行く。
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このラブ・ホワイトはマルサンヌ、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン・ピクプールという南仏品種のブレンド。
ルーサンヌのみ圧搾前に軽くスキンコンタクト。発酵槽は25hlのハンガリー製大樽(発酵中のSO2添加なし)。その後20年使用した600Lのドイツ製古樽に移し6か月熟成。MLFは自然に起こり、清澄はせずボトリング(インポーター資料による)。
スペックからは豊満なスタイルに見えるが、実際は結構シャープな酸を持つフレッシュなワインだった。アルコールは12%なので、フレッシュさを重視して、敢えて早めに収穫したものと思われる。
予想は完全に外したが、「ニューカリフォルニア」の典型的なワインで、これはこれで良し。


by taurasista | 2019-06-17 21:38 | ワイン(カリフォルニア)

アンリ・ボノーに続くワイン原体験シリーズその2はブルゴーニュ。
柔らかく芳香に溢れた官能的なワインだったことを思い出す。
とても印象深いワインで、なぜここからブルゴーニュの道に向かわなかったのか、今思うととても不思議。
97年7月、場所はイングランド南西部のマナーハウス ラックナム・パーク。
長いイングランドの夏の1日の最後、美しい夕日を受けるクラシックなダイニングルームだった。
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by taurasista | 2019-06-16 15:42 | ワイン(その他)

ラ・モッラを代表する銘醸畑チェレキオのミニ垂直試飲。
89年と96年は共に最もクラシックなネッビオーロの年と言われる偉大な年だが、この7年の間にロータリーファーメンターが導入されるなど、この地方の醸造技術は大きな変化を遂げている。この相似形のヴィンテージにそれがどう反映されているのか、非常に興味深いテースティングだ。
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色合いはどちらもネッビオーロにしてはかなり濃い。香りもロースト香が共通していて、おそらく両方とも新樽を使ったワインだろう。パワフルな黒い果実が両ヴィンテージとも健在で、バローロの中で最もエレガントと言われるラ・モッラの典型的なワインとは少し異なる。全体的な印象は両者とも似通っていて、7年の差はあまり感じなかった。
共に堂々としたスケールの素晴らしいワインなのだが、自分の一番好きなバローロのスタイルではないかな。

by taurasista | 2019-06-06 23:49 | ワイン(イタリア)

イゾレ・エ・オレーナは、ピエモンテ出身のデ・マルキ家が所有するキャンティ・クラシコ地区を代表するカンティーナ。
クラシコ地区西部のバルベリーノ・ヴァル・デルサ Barberino Val d'Elsa付近に約50haの畑を所有している。
自社でボトリングを始めたのは70年台後半。早くからサンジョヴェーゼ100%のワインの可能性に注目し、生み出したのがこのチェパレロ。初ヴィンテージは1980年だから、スーパートスカーナの走りと言える。

醸造について特徴的なのは、トスカーナのサンジョヴェーゼには珍しく、熟成に少量だがアメリカンオークを用いていること。とは言え、仕上がったワインからその影響を感じることはない。多くのヴィンテージでPercarloやPergole Torteと並ぶ高い評価を受けるワインなので、当然今回も期待値が高くなる。
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抜栓は当日の夕方。香りは・・・・全然開いていない。硬質な赤い果実やスミレを感じるが、まだまだ閉じこもったまま。味わいも同様。シャープな酸が目立つが、他は眠ったままだ。
グラスで1、2時間置いてみたけれど、印象は大きくは変わらず。過去の経験では、果実味も豊かで愛想がいいワインという印象だったが、このボトルに関しては全く異なっていた。


by taurasista | 2019-06-02 23:54 | ワイン(イタリア)