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久しぶりにグラヴネルを開けたらオレンジワインが飲みたくなった。グラヴネルがインスピレーションを得たのはジョージア、使用するアンフォラもジョージアから、ということでこの日はジョージアワインで決まり。
銀座の某自然派専門ショップで品定めするが、品種がルカツティリ、リムツヴァネ、キシ、という全く馴染みがないものばかり(イタリアの地場品種も知らない人にとってみればこれと同じようなものなのだろうが)。その中で名前をかすかに記憶していて、一番飲み心地が良さそうなルカツティリを選ぶ。
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醸造方法は以下の通り。
プレスせず15〜20hlのクヴェヴリ(アンフォラ)で発酵。20日間全房発酵(除梗なし)、1か月間マロラクティック発酵。そのまま4 か月スキンコンタクト、果皮を取り除き違うクヴェヴリで果汁のみ3か月熟成後、ステンレスタンクで24か月熟成。無濾過・無清澄。SO2はクヴェヴリと瓶を洗浄時のみ使用。
アンフォラを使った醸造としては、標準的な手法だと思われる。
印象は温かく、素直で素朴なワイン。オレンジの皮、紅茶、シナモンなどの香り。酸化は感じず、タンニンもまろやかで飲み心地が良い。オレンジワインに馴染みがない人でも抵抗なく受け入れられそうな、気持ちの良いワインだ。

by taurasista | 2019-05-19 07:42 | ワイン(その他)

実に久しぶりのボーカステル。ブレット香を期待(?)していたけれど、香りは至ってクリーン。アーシーでドライハーブやレザーを感じる。ゴリっとした噛むような強いミネラル。タンニンも強く、25年を経過しているにもかかわらず、衰えない野性味がある。
エレガントな方向に熟成していると予測していたので、ちょっと意外な展開だった。
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by taurasista | 2019-05-18 15:31 | ワイン(その他)

グラヴネルにとって、1997年は大きな転機となったヴィンテージ。
この年からスキンコンタクトを行った醸造を開始。また、この年を最後にエチケッタも現在のものに変更される。
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96年ヴィンテージは収穫のほとんどが雹にやられてしまい、ヨスコはワインをリリースできなかったが、僅かに残ったリボラ・ジャッラを用いて、実験的にスキンコンタクトを行ってみた結果は衝撃的だった。これが進むべき道だと確信したヨスコは97年ヴィンテージからスキンコンタクトを行った作品をリリースする。ガンベロ・ロッソには酷評され、大量にオーダーをキャンセルされてもヨスコの信念は変わらなかった。そして、2001年ヴィンテージからはジョージア製のアンフォラ使用を開始し、現在に至る。
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ペールイエローだった95年と色合いの違いが顕著。

状態には少し不安があったが、開けてみると完璧。香りは焼きりんご、シェリーなど、今となっては馴染みがあるもの。味わいは旨味と塩味が強く、奥行きがある。タンニンは心持ち感じる程度。当時はスキンコンタクトの期間が10-14日だったようなので、最近のヴィンテージほど果皮から抽出された要素が多くないためか。

現在のオレンジワインはここから始まったとも言える、歴史的な一本。22年の時を経て、それを味わうことができた幸運に感謝したい。


by taurasista | 2019-05-06 12:46 | ワイン(イタリア)

イタリア、いや世界中のヴァン・ナチュール生産者および愛好家の尊敬を集めるヨスコ・グラヴネル。
80年代のステンレスタンク、90年台前半のバリック、90年台中盤からは大樽、そして2001年ヴィンテージからはアンフォラと、ためらいもなく醸造方法を切り替えるラディカルな作り手である。
今回はアンフォラに切り替える少し前の95年と97年ヴィンテージを並べてテースティング。

ちなみに、2005年に訪問した際の記録はこちら。
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https://taurasista.exblog.jp/8486170/

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Breg 1995
品種:シャルドネ、ソーヴィニオン、ピノ・グリージョ、リースリング・イタリコのブレンド。比率は不明。
格付け:Vino da Tavola
醸造:どうやら95年はバリックを用いた最後の年のようだ。
アルコール度数:記載なし
ブドウ: 詳細不明。
生産本数:不明。

LAに住んでいる頃に購入したボトルで状態に多少不安があったが、問題なし。
色合いは後年のものと異なってストローイエローで薄め。香り、味わいはどちらも控えめで、香りは柑橘類にミネラル。
味わいは塩辛さが特徴。全体的にはそっけない仕上がり。
経験的に90年代のグラヴネルの白はこういう場合も多いので、特に驚きはなかった。
面白かったのは97年との比較。それは次回の投稿で。



by taurasista | 2019-05-05 18:57 | ワイン(イタリア)