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名手アルド・コンテルノのポートフォリオではベースラインという位置付けになるブッシャ・ソプラーナ。その89年でこの夜を締めくくる。
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Barolo Bussia Soprana 1989
品種:ネッビオーロ 100%
格付け:DOCG Barolo
醸造:ステンレスタンクで20-30日間のマセラシオン、アルコール発酵。大樽熟成。
アルコール度数:13.5%
ブドウ: Bussiaの複数区画から。
生産本数:不明

タウラージと違って、色合いは薄く、少しレンガ色がかっている。香りはシガー、ドライフラワー、タール。熟成が進んだネッビオーロの典型的な香り。果実はあまり感じない。味わいは少しピークを過ぎており、香りと同様果実味はあまり感じないが、丸くなった酸とタンニンが、気持ちを穏やかにさせてくれる。強烈なタウラージの後にはちょうど良かったのかもしれない。


by taurasista | 2019-02-14 21:10 | ワイン(イタリア)

タウラージ最高の畑とも言われるチンクエ・クエルチェ「5本の樫の木」畑から生まれるこのワイン、ファーストヴィンテージは1988年。幸運にもカンパーニャ州のOasi Sapori Antichiの分厚いリストで見つけて、二度味わう機会に恵まれた。雄大なスケール感を持つワインで、その印象はそれから10年経過した今も強烈だ。

長期的な視野を持つサルヴァトーレは、設備投資の資金作りのため、89〜91年のブドウは全て売却。90年台中盤からはバリック使用を始め、20世紀の終わりには、マストロベラルディーノ、アントニオ・カッジャーノ、サン・グレゴリオと並ぶタウラージを代表する作り手として定評を得るようになった。その時期を体験できるのが今回の99年リゼルヴァだ。
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Taurasi Riserva Vigna Cinque Querce 1999
品種:アリアニコ 100%
格付け:DOCG Taurasi
醸造:訪問時の記憶では、大樽で発酵、熟成はバリック、大樽などサイズの異なる樽を組み合わせていたかと。
アルコール度数:15%
ブドウ: タウラージの銘醸地モンテマラーノの単一畑。標高は約500mで、収穫は晩熟なこの地のアリアニコの中でも最も遅く、11月初旬から中旬。
生産本数:不明

色合いは非常に濃い。まだ紫色が残っているので、若々しさを保っているワインだと予想。香りは鮮烈かつ複雑で、黒いフルーツにビターチョコレート、プラム、アスファルト、レザーなどを感じる。ボディは巨大。若々しいフレッシュな酸味の存在で非常に引き締まっている。口中に広がる強い旨味があり、構造も極めて立体的でバランスが取れている。余韻も長大。Centotrentaがすっかり霞んでしまった。欲を言うと、抽出がやや強すぎるが、これはこの時期に作られたワインの特徴なので良しとしよう。

やはり、いいヴィンテージのチンクエ・クエルチェは底知れない力を持っている。より醸造が洗練されたであろう近年のヴィンテージの状況、そして2000年前後のヴィンテージとの違いを確かめてみなければ!



by taurasista | 2019-02-11 17:08 | ワイン(イタリア)

カンティーナ創立130周年を記念して特別にボトリングされたのがこのチェントトレンタ。チェントトレンタはそのものずばり、イタリア語で130を意味する。通常はTaurasi Radiciに用いる畑の中でベストの区画のブドウで醸したものとのこと。ボトルに描かれているのはマストロベラルディーノ社の最近の当主達。左下が2008年時点での当主だったアントニオ・マストロベラルディーノ(2014年逝去)。
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Taurasi Centotrenta 1999
品種:アリアニコ 100%
格付け:DOCG Taurasi
醸造:樽発酵。新樽バリックや大樽など取り混ぜて30ヶ月の樽熟成。更に9年の瓶熟成。
アルコール度数:?
ブドウ: バレルセレクションではなく特定の区画のブドウを使用。
生産本数:不明

リリース直後に1本目を開けたが、その時の印象は「とてもエレガントなアリアニコ」。ヴォリューム感はほどほどだが、香りが高く、フルに熟成するのが楽しみだと感じた。それが確か2009年。
そこから更に10年の熟成を経た姿だが、筋肉をまとって力強いワインになっていた。スミレ、プリューン、アリアニコらしい少し青い香り、そして少しアーシー。味わいもパワフルだ。アリアニコらしい強いタンニンと酸は共に生き生きとしていて、まだまだ熟成することは明らか。全体のバランスもよく、レベルの高いワイン。

by taurasista | 2019-02-06 21:39 | ワイン(イタリア)

コルペトローネはTenute del Cerroという大手生保のGruppo Unipolが所有する生産者の一ブランド。フランスでは金融機関がワイナリーを所有するのは珍しいことではないが、イタリアではあまり聞いたことがない。
創立は1995年という新しいカンティーナだが、すぐにサグランティーノのベスト生産者の一角を占めるようになった。この1999年はガンベロロッソでトレビッキエーリを獲得している。
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Montefalco Sagrantino 1999
品種:サグランティーノ 100%
格付け:DOCG Montefalco Sagrantino
醸造:ステンレスタンクでアルコール発酵。フレンチオークのバリックで乳酸発酵、熟成(約12ヶ月)。瓶熟6ヶ月ののちリリース。
アルコール度数:14.0%
ブドウ: 詳細不明。
生産本数:不明。

まずグラスを見通せないほど濃い色合いに圧倒される。香りもとにかくパワフル。黒い巨大な果実が健在で、タバコ、レザー、ヴァニラも含んだマッシブな構成。味わいも同様。フルボディで、口に含んだ瞬間からそのパワーに圧倒される。タンニンの巨大さは20年経過したワインとはとても思えない。熟成して丸くなっているので、飲み易さの点では全く問題ないけれど。
やや単調なところはあるが、凄まじいブドウのパワーに身を委ねるのもまた快感。細かい分析はこのワインには不要だろう。
まだまだ熟成することは間違いないが、それも必要ない気がする。余り変化がないように思えるので。

by taurasista | 2019-02-04 21:15 | ワイン(イタリア)