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カヴァレッリは約600年前からフランチャコルタの中心地エルブスコに土地を所有する由緒ある一族。フランチャコルタは新しい生産地ということもあって、最初のボトリングは1979年。

このコレツィオーネ・エスクルシーヴァは最良年のみごく少量(2,000本程度)瓶詰めするスペシャル・キュヴェで、この1999年はガンベロ・ロッソ2008年版で最優秀スプマンテに選ばれている。現在の呼び名は、2005年に亡くなった先代のジョヴァンニ氏の名前も冠して"Collezione Esclusiva Giovanni Cavalleri"と少し変更されている。
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Franciacorta Collezione Esclusiva 1999
品種:シャルドネ 100%
格付け:DOCG Franciacorta
醸造:約7年の瓶内熟成後、2007年にデゴルジュマンし、2008年リリース。ドサージュはかなり少なめ(2007年ヴィンテージの情報では2g/リッター)。
アルコール度数:12.5%
ブドウ: 全て自社畑。
生産本数:約2,000本

このワインとの最初の出会いは2008年9月に訪れたカンパーニャ州のトッレ・デル・サラチーノ。ソムリエの勧めで選んだこのワイン、とてもエレガントで優美な姿に魅了されて、帰国後すぐに購入したのがこのボトル。
香りは強くはないが、とても柔らかくエレガント。グレープフルーツに控えめなトースト香がアクセント。ドサージュ量が少ないことは明らかで、かなりドライ。20年の熟成で果実と泡がほどよく一体化して、繊細かつ奥行きがある味わい。余韻も長い。
熟成したフランチャコルタを飲むのは久しぶりだったが、やはり良いものはシャンパーニュの上級品にもまったく引けを取らないことを改めて感じた。


by taurasista | 2019-01-27 17:29 | ワイン(イタリア)

ファインワインの世界に足を踏み入れてまもなく四半世紀になる。最初の2、3年はワイン本を頼りに世界中のものを手当たり次第に試していたが、素晴らしい導き手たちと知り合った98年頃からは、知識が体系化してくるとともに、徐々に好きなワインのスタイルと生産地が絞り込まれてきて、2004年頃にはほぼイタリア専門となった。それが10年近く続いたが、4年間のカリフォルニア生活で、再びイタリア以外、特にニューワールドにも目を向けるようになって現在に至る、というのが約25年間のストーリー。

近過去の記憶があやふやになっていくことが最早日常となってしまったここ数年だが、古い記憶はしっかりと頭の片隅に根付いている。先日引っ越し荷物の山から出てきたラベルのコレクションを眺めていると、当時の記憶が鮮明に蘇ってきた。

ラベルを剥がしていたのは、デジカメに本格的に移行した2002年頃まで。無我夢中でワインの世界を探索していた時期と重なる。そういう時期だったので、思い出深いワインは限りなくあるけれど、うち5本を選んでみた。初回はこのワイン。
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Châteauneuf-du-Pape Cuvée Marie Beurrier 1990 (Henri Bonneau)
これを最初に選んだのは、ワインの印象と同時に、自分のストックで開催した最初のワイン会の最後の1本だったからでもある。当時の記録を見ると、Château Rayasの白、同じくPignanの90年など錚々たる構成だったが、このワインの記憶は突出している。香りはスモーキーで、果実よりも獣香が支配的でとにかくパワフル。加えてクミンなどスパイスの香りも。味わいは驚くほど洗練されていて、ピュアでパワフルな果実味、シルキーな構造、そして底知れない奥行きの深さを持っていた。同席していた某大物インポーターR氏が「もう一本出して!」と叫んでいたのが忘れられない。

2001年3月1日、場所は残念ながら閉店してしまった外苑前のラミ・デュ・ヴァン・エノ。まだ初春の陽光が残る早めの時間にスタートした会だったことも今思い出した。







by taurasista | 2019-01-27 16:25 | ワイン(その他)

チェルバイオーナは古くから素晴らしいブドウができることで有名だったエリア。元アリタリアのパイロット ディエゴ・モリナーリが1977年にこの地を購入、81年からリリースしたブルネッロ・ディ・モンタルチーノが非常に高い評価を受けて、世界中にその名が知られることになりました。
カンティーナは2015年にアメリカ人のワイン愛好家Gary Rieschelやビオンディ・サンティのコンサルタントだったMatthew Fiorettiが中心の投資家グループに売却。新たなチームは、彼らのワインのレビューに点数を用いないで欲しい旨を表明。既に名声を確立し、また生産本数が非常に少ないため、メディアで取り上げられなくても販売上問題がない彼らだからこそできることではありますが、単なる数字でワインを語って欲しくないというのは、多くの生産者が考えていること。今後歩調を合わせるワイナリーが出てくるかもしれませんね。
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Cerbaiona Rosso V. D. T
品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ 100%
格付け:Vino da Tavola
醸造:天然酵母で大樽で発酵。大樽で熟成。
アルコール度数:14.5%
ブドウ: 2013年と2015年ヴィンテージのブレンド。前オーナーが仕込んだ2015年は現在のオーナーの嗜好から外れていたようで、ブルネッロはリリースせず。代わりに、その一部を2013年とブレンドしてリリースしたのがこのワインとのことです。
生産本数:不明。

黒い果実が存在感を強く主張する、力強いワインです。ブラックベリーに少しミンティな香り。非常に熟した果実味とタンニンを持ち、味わいは非常にパワフルですが、重々しさは感じません。テクスチャーには少し粗さを感じ、全てがブルネッロと同じレベルとは言えませんが、小売価格が3,000円なら十分に元は取れると思います。


by taurasista | 2019-01-12 18:00 | ワイン(イタリア)

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Gruner Veltliner Alfaro Vineyard 2014
品種:グリュナー・フェルトリナー 100%
格付け:AVA Santa Cruz Mountains
醸造:4ヶ月間澱とともに古樽で発酵(バトナージュはなし)。5ヶ月間ステンレスタンクで熟成。濾過清澄なしでボトリング。
アルコール度数:12.3%
ブドウ: 標高500m、太平洋から7kmの主に砂質の畑から。樹齢は約15年。
生産本数:不明ですが、おそらく5,000本未満でしょう。

色合いは非常に淡い麦わら色。レモンが基調で非常にミネラリーな香り。ミディアムボディで、非常に強い酸と塩辛いミネラルが特徴の味わい。果実味は余り感じられず、非常にタイトでドライの容赦ないスタイルのワインです。
悪くはないのですが、もう少しふくよかさがありリラックスした作りの方が個人的には好きですね。

by taurasista | 2019-01-07 21:49 | ワイン(カリフォルニア)

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この日の最後のワインはスーパーレア物のアッコマッソ。ジャコーザの洗練度が凄まじかったので、比較すると垢抜けなくて荒い感じがしてしまうのは仕方のないところ。。。

by taurasista | 2019-01-06 17:40 | ワイン(イタリア)

バルバレスコの数あるクリュの中でも、最高の評価を受けるクリュの一つがこのガッリーナ。"Casa Vinicola"と書かれた白ラベルなので、ブドウは自社畑ではなく買い入れたものですね。このワインがリリースされたのは74年から98年の間の16ヴィンテージ。現在は畑の所有者Azienda San Micheleがこの畑からバルバレスコをリリースしているようです。
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Barbaresco Gallina di Neive 1990
品種:ネッビオーロ 100%
格付け:DOCG Barbaresco
醸造:ステンレスタンクで発酵、フレンチオークの大樽で熟成。
アルコール度数:13.5%
ブドウ:詳細不明
生産本数:16,216本

色合いはかなり薄めです。香りは、この上なく優美。フローラルな甘い香り、スミレの背景に隠れたタバコのニュアンスが複雑さを添えます。味わいは柔らかく、そして深い。立体的、重層的で、完璧に熟した果実の甘さが全体を彩ります。テクスチャーはジューシーかつシルキー。繊細ですが、うちに秘めたパワーを感じます。
ネッビオーロを知る上で、これ以上のテキストはないと言っても過言ではない、最高レベルのワインです。さすがはジャコーザ。


by taurasista | 2019-01-05 11:53 | ワイン(イタリア)

ブリッコ・デッラ・ビゴッタ、ブリッコ・デル・ウッチェローネに続いてブライダがリリースした「スーパー・バルベーラ」の3兄弟の一員アイ・スーマ。90年は89年に続くセカンド・ヴィンテージです。素晴らしいぶどうが収穫できて、初代オーナーのジャコモ・ボローニャ氏が思わず叫んだ言葉が「Ai suma!(やった!)」。それがワイン名の由来だと言われています。
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Barbera d'Asti Ai Suma 1990
品種:バルベーラ 100%
格付け:DOC Barbera d'Asti
醸造:新樽バリックで約1年間、瓶内で約1年間熟成。
アルコール度数:13.5%
ブドウ: ブライダの本拠地ロケッタ・タナーロの畑から。畑はウッチェローネと同じようですが、収穫時期が異なり、アイ・スーマ用のぶどうは遅摘み。
生産本数:不明

濃いガーネット色。プラム、レーズン、ジャムにコーヒーのニュアンスも。フルボディで味わいは分厚く、ほのかにジャミーで甘みもあります。果実味、酸、タンニンはいずれもボリュームがあり、高いレベルでバランスが取れています。おそらく現在がピークの状態でしょう。典型的なバルベーラとは明らかに特徴が異なる、独自の世界観を持ったワインです。個人的にはエレガントさで勝るウッチェローネがタイプですが、この独特の個性は経験してみる価値が十分にあると思います。                                           

by taurasista | 2019-01-05 11:27 | ワイン(イタリア)

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Dolcetto d'Alba San Giorgio 1982
品種:ドルチェット 100%
格付け:DOC Dolcetto d'Alba
醸造:不明。
アルコール度数:13%
ブドウ: エチケッタによるとアスティ地区のCastiglione Tinellaの畑からとのこと。
生産本数:6,900本

艶のあるルビー色。スミレ、バラの花びら、スパイスが甘く優美に香ります。フレッシュで生き生きとした果実と酸。
生命力に満ち溢れたクールビューティー。スレンダーなプロポーションは最初から最後まで全く崩れず。これ以上にエレガントなワインにはなかなかめぐり合うことはできないでしょう。最初に開けた4年前と全く印象は変わっていません。

驚きという点では、私のワイン経験の中でもトップ10、いやトップ5入りは間違いないこのワイン。入手できて本当にラッキーでした。



by taurasista | 2019-01-03 16:38 | ワイン(イタリア)

フリウリのカルソ地方のみで栽培されている品種ヴィトフスカ。非常に痩せた石灰質土壌とアルプスからの北風(この地方ではボーラ Boraと呼ばれます)が作り出すこの地のテロワールから独特の硬質なワインを生む品種です。このセレツィオーネは5年以上熟成後にリリースされるリゼルヴァ的な位置付けです。

ボトルはラディコンと共同開発したもの。理想的な熟成にはコルクからの酸素供給量が決め手との考えから、ボトルのネックは通常のものよりも細めです。また、二人で飲むなら750mlでは足らない、としてボトルのサイズは1リットルになっています。
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Vitovska Selezione 2003
品種:ヴィトフスカ 100%
格付け:IGT Venezia Giulia
醸造:2006年に訪問した際の記憶では、使用済みのバリックで発酵、熟成だったかと。
アルコール度数:13.5%
ブドウ: 詳細不明
生産本数:不明ですが、10,000本未満なのは間違いなし。

まだまだ固いワインだと予想して、前日に抜栓。それが奏効してか最初から香りは全開です。レモン、蜂蜜、黄桃といったパワフルな香り。これまで経験したヴィトフスカとは明らかに傾向が違います。味わいの強固なミネラル感は思った通りですが、15年の熟成で適度にほどけています。味わいは重層的で旨み十分。パワフルな果実味とフレッシュな酸に溢れ、まだまだ熟成していくことは間違いありません。
カンテはイタリアを代表する白ワインの名手と評されていますが、その実力を存分に発揮した素晴らしい出来のワインでした。



by taurasista | 2019-01-02 23:26 | ワイン(イタリア)