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シンプルだけど気品があり、素材と素性の良さを存分に感じます。
バローロほどの奥行きはありませんが、ネッビオーロの素晴らしさをバローロやバルバレスコとは異なる形で表現した、優れたワインです。





by taurasista | 2018-12-30 16:19 | ワイン(イタリア)

ヴェネツィア本島から水上バスで約30分のサンテラズモ島 Isola di Sant'Erasmoでフランス人の元TVプロデューサー ミシェル・トゥルーズ Michel Thoulouzeが作るワインです。ワイン名は訳すと「ヴェネツィアの菜園」。その名の通り、この島では農業が盛んで、16世紀には島中でぶどうが栽培されていました。その伝統をクローズ・エルミタージュの名手アラン・グライヨのコンサルで復活させたのがこのカンティーナです。現在ヴェネツィアでワインを生産しているのは彼らのみです。
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Orto di Venezia Bianco VdT 2016
品種:マルヴァジア・イストリアーナ50%、ヴェルメンティーノ40%、フィアーノ10%
格付け:Vino da Tavola
醸造:18度に設定したステンレス・タンクで33日間の発酵(乳酸発酵なし)を行った後,引き続きステンレス・タンクで7-8ヶ月熟成。収穫の翌年の6月に瓶詰め,4年間瓶内熟成。
アルコール度数:
ブドウ・畑:土壌は粘土石灰質。1966年の洪水で堆積した余分な塩分を排除してぶどう生育に適した土壌に改良。
生産本数:約18,000本

ミネラリーで潮っぽさに溢れる、いかにも海の近くで作られているワインです。味わいは塩辛さと強い酸が特徴的ですが、ほのかな甘みが全体のバランスを取っています。強めの味わいのシーフード、特にヴィネガーを使ったものとの相性は非常に良いでしょう。小売価格は約6,000円。コスパは決して良くはありませんが、それを補うストーリー性のあるワインかと。


by taurasista | 2018-12-30 12:42 | ワイン(イタリア)


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L'Airone 2017
品種:ヴェルメンティーノ 100%
格付け:IGT Vermentino Toscana
醸造:データがありませんが、恐らくステンレス発酵、熟成。天然酵母のみ使用するなど、極力自然なワイン作りを行っているようです。
アルコール度数:12.6%
ブドウ: 畑は砂利、小石が混じる水はけが良い沖積土壌。
生産本数:不明

香りの要素はパイナップル、グレープフルーツ、麦わらなど。温かで穏やかなワインです。味わいも同様で、少し甘さも感じますが、きりっとした酸もあって、引き締まった味わいです。難しいことを考えずに、気軽に心地よく飲めるワイン。小売価格で2,000円未満とお値段も優秀です。自宅用にうってつけのワインかと。

by taurasista | 2018-12-14 20:31 | ワイン(イタリア)

今年一番のサプライズワインでした。バローロのベスト・ヴィンテージにして非常にクラシックな年と評される89年なので、悪くはないだろうと思っていたのですが、まさかここまでとは。

アルマンド・パルッソはモンフォルテ・ダルバ Monforte d'Albaを拠点とする生産者。ボトリングは1971年からと案外歴史は長い作り手ですが、有名になったのは90年台後半。ロータリー・ファーメンターや新樽の使用など、モダンな醸造方法を取る生産者として、エリオ・アルターレやドメニコ・クレリコに続く「バローロボーイズ」第2世代として頭角を現しました。21世紀に入って方向性の違いからマルク・デ・グラツィアの元を離れるなど、新たな醸造方法を模索し、現在に至っています。
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こういうラベルだったはずですが、セラーの中でラベルが傷んでしまい、こんな姿に。。。。
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Barolo Mariondino 1989
品種:ネッビオーロ 100%
格付け:DOCG Barolo
醸造:データがありませんが、恐らくは大樽発酵、熟成ではないかと推測。
アルコール度数:14.0%
ブドウ: カスティリオーネ・ファレットの単一畑マリオンディーノ。
生産本数:不明

抜栓直後から香りは存分に開いていました。プラム、ブラックベリー、タール、バルサミコなど複雑かつ温かみのある魅惑的な香りに、期待がどんどん膨らみます。味わいは香りから期待した通り。豊かな果実味、切れ味よくフレッシュさを残す酸、完全に熟成して丸みを帯びたタンニン、この3つが完璧に融合して、素晴らしいバランスです。温かみと親しみやすさに溢れ、アタックからアフターまで、切れ目なく豊かでシルキーな味わいが続きます。完璧な熟成を遂げて、今が頂点の状態です。
これまでの今年のベストワインは、ジャコーザのレゼルヴァ2種類(このブログにはまだ90年のコリーナ・リオンダしかアップしていませんが)ですが、これら2本と同じ点数をあげてもいいと思いました。

by taurasista | 2018-12-09 22:30 | ワイン(イタリア)

Quartz 「水晶」という美しい名を持つソーヴィニオン。生産者のテルラーノは、協同組合ながらイタリア最高の白ワインの作り手の一つとして定評があり、ベースラインから上級ラインまで、どのワインも安定した品質を誇っています。このクオルツは彼らの代表作。知る人ぞ知る高い長期熟成能力を持っています。今回はその20年ものを開けてみました。
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Sauvignon Quartz 1998
品種:ソーヴィニオン 100%
格付け:DOC Alto Adige Terlano
醸造:2006年に訪問した際の記憶では、温度管理されたステンレスタンクで発酵、一部はステンレスタンク、一部は木樽で熟成、だったかと。
アルコール度数:13.5%
ブドウ: 詳細不明
生産本数:最近のヴィンテージは60,000本/年程度。

「水晶」という名の通り透明感に溢れたワインです。パイナップル、マンゴーといった暖色のフルーツに、強いミネラル。スモーキーなトーンがアクセントを添えています。味わいはとても端正。20年経過したとは思えない生き生きとした酸。グレープフルーツ的な果実と、塩辛いミネラルがバランスよく溶け合って、旨味も十分。バローロの後でも十分味わえる味わいの強さがありました。さすがテルラーノのトップキュヴェ。イタリア最高峰の白という評価通りの出来栄えでした。

by taurasista | 2018-12-06 20:37 | ワイン(イタリア)