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16年ぶり訪問のモダンインディアンの名店Zaika。場所はHigh Street Kensingtonでキャサリン妃が住むケンジントン宮殿のほぼ向かい側になります。
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もともと銀行だったという建物は天井が高く、コロニアルな居心地の良い空間になっています。
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モダンインディアンだけあって、ワインリストも充実。グラスワインに十分な選択肢があるのも嬉しいところ。
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<JHINGA SHIMLA-MIRCH>
唐辛子や各種スパイスでマリネしたエビのタンドーリ。エビはジュシー。スパイスの使い方は絶妙で複雑な味わいです。
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<GOSHT DUM BIRYANI>
ラムのビリヤニ。こちらも多くの種類のスパイスが使われ、独特のスパイシーで奥行きがある味わいを作り出しています。レベルの高いビリヤニで、あっという間に完食です。

食事が終わったのは22時過ぎ。夏のロンドンの空はまだ完全に暗くなってはいません。16年の時の流れを感じながら、一緒にuberを待っていたカタール人との束の間の会話を楽しみ、宿に戻ります。

by taurasista | 2018-08-23 00:22 | レストラン(その他)

白の最後はロワールを代表するシュナン・ブランの作り手ボマールのトリ・スペシアルです。
ボマールはロワール河の南岸に接したロッシュフォール・シュール・ロワール Rochefort sur Loireに1634年以来畑を所有する伝統ある作り手で、現在の当主フローラン Florentが参画した1987年以降安定して素晴らしいワインを送り出しています。トリ・スペシアルは良年のみ生産される、ベストのブドウをセレクションしたスペシャル・キュヴェです。
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Savennières Trie Spéciale 1997
品種:シュナン・ブラン 100%。
格付け:AOC サヴニエール
醸造:9ヶ月間ステンレスタンクで澱とともに熟成。
アルコール度数:13.5%
ブドウ:複数区画からのセレクション。収穫は複数回。土壌はシストおよび砂岩。
生産本数:不明

色合いはゴールデンイエロー。香りはラジオ・ラザラスに似た温暖な気候を感じさせるものに白胡椒も混ざり、さらに複雑です。味わいはリッチでドライ。豊かだが柔らかい酸。非常に大きなワインですが、きれいな球体でバランスは申し分なし。口の中での膨らみが素晴らしく、そのまま長いフィニッシュへと続きます。これはレベルが高い。Outstanding!


by taurasista | 2018-08-22 20:20 | ワイン(その他)

続いては、同じくアルヘイトのラジオ・ラザラス。マグネティック・ノースとは畑のエリアが異なり、Wine of Origin はステレンボッシュ、サブゾーンはボットレラリーバーグ Bottelarybergになります。醸造はマグネティック・ノースと基本同じのようです。
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Radio Lazarus 2014
品種:シュナン・ブラン 100%。
格付け:W. O. ステレンボッシュ内のボットレラリーバーグ。
醸造:マグネティック・ノース同様、ミニマリストな手法。熟成は古樽を使用。
アルコール度数:13.5%
ブドウ:標高400m以上、無灌漑、自根の2つの区画Ribbokkop (植樹1978年), Bottelaryberg(1970年)のブレンド。やはり自社所有ではなく、ブドウは買い入れ。
生産本数:不明

色合いはマグネティック・ノースよりもだいぶ濃いめ。香りはより温暖な気候を感じさせるもので、アプリコット、黄桃、はちみつ、シトラスなどが要素。分厚いです。フルボディでアタックが強く、インパクトある味わい。少し残糖分も感じます。パワフルで持続性があり、アフターは非常に長いです。
マグネティック・ノースとは対照的な個性を持ちますが、品質は同様に素晴らしいと思います。

最後に、大変残念なニュースです。3年続いた旱魃のため畑が死んでしまい、2017年がこのワイン最後のヴィンテージになってしまったとのこと。ラジオ・ラザラスのファーストヴィンテージは2012年。クリスとスザーンはこの畑の再生に大変な労力を費やしてきたので、その労力が数年間で無駄になってしまっただけでなく、ワイナリーの経営にとっても大きなダメージだと思います。別の優良な畑が見つかることを願います。


by taurasista | 2018-08-20 20:32 | ワイン(南アフリカ)

この夜の白はシュナン・ブラン特集。南アから2本、ロワールから1本です。
まずは南アから。オープニングアクトは、南アきってのカルトワイン、アルヘイト・ヴィンヤーズの単一畑マグネティック・ノースです。

アルヘイト・ヴィンヤーズのオーナー兼醸造家ははクリス&スザーンのアルヘイト夫妻。二人は共にステレンボッシュ大学で醸造学を学び、卒業後は一緒に世界中を旅し、ナパ、サンテミリオン、ウェスタンオーストラリア、モーゼル等の色々なワイナリーで経験を積みます。2010年に南アに戻って、ウォーカー・ベイ Walker Bayのヘルマナス Hermanusでアルヘイトを立ち上げました。

彼らのポリシーは「偉大なワインは99%畑で作られる」。セラーでは極力不干渉を貫きます。使用する酵母は天然酵母のみ、SO2も発酵が完全に終了したのちに一度使用するのみ、というモダンなミニマリストのアプローチです。このマグネティック・ノースは
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Magnetic North Mountain Makstok 2014
品種:シュナン・ブラン 100%。
格付け:W. O. Olifantsrivier内のスカーフバーグ Skurfberg。スカーフバーグはシュナンブランのグランクリュ。ブルゴーニュのモンラッシェ的存在との意見もあるようです。
醸造:上述の通り、ミニマリストな手法。熟成は古樽を使用。
アルコール度数:13.5%
ブドウ:標高500m以上、無灌漑、自根の単一区画から。他の大多数の南アの新世代生産者同様、ブドウは買い入れ。
生産本数:不明

色合いは薄いストローイエロー。シトラス、シナモンに加えて潮ぽさを感じる香り。特に複雑でも香り高くもありませんが、コンパクトな中にぎゅっと中身が詰まっていて集中力を感じます。ミディアムボディで塩辛いミネラルが支配的な味わい。果実味はそれほど感じません。強いが尖ってはいない酸。テクスチャーはとてもキメが細かいです。大きなワインではありませんが、控えめな気品に溢れ、凛とした姿を持つ優れた作品です。


by taurasista | 2018-08-12 23:42 | ワイン(南アフリカ)

エトナロッソの2本目はテッレ・ネーレのスペシャル・キュヴェ ドン・ペッピーノです。
テッレ・ネーレはイタリアワインのイノベーションの立役者の一人マルク・デ・グラツィアがオーナー。今でこそ非常に注目度が高いエトナのワインですが、15年前は全く無名の存在でした。有名になったのは、マルク・デ・グラツィアとアンドレア・フランケッティ(テヌータ・ディ・トリノーロ)が進出し、素晴らしいワインを作り始めたことが大きかったと思います。

テッレ・ネーレはエトナに幾つかの区画(この地域ではコントラーダ contradaと呼びます)を所有していますが、このドン・ペッピーノは、テッレ・ネーレがグランクリュに位置付けるカルデラーラ・ソッターナ Calderara Sottanaのフィロキセラに冒されず生き残った自根の樹齢130-140年の古木のぶどうを用いて作られます。エトナで最も高価、かつ手に入れることが難しいワインです。
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Etna Rosso Prephylloxera La Vigna di Don Peppino 2007
品種:ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%
格付け:DOC Etna Rosso
醸造:発酵は温度管理されたステンレスタンク。
アルコール度数:13.5%
ブドウ:単一区画カルデラーラ・ソッターナの最も樹齢の高い区画から。土壌は火山灰、軽石。畑は北向き。
生産本数:最近のヴィンテージは年間約5〜6,000本

エトナは「南のブルゴーニュ」とも呼ばれていますが、その名に違わず、ノーズはピノ的です。森の下草、カシス、ミントなどが香る深みのある香り。香りは高く、かつエレガントで、非常に期待が持てます。
続いて味わい。骨格の大きな堂々たる体躯のワインです。タンニン、酸は丸みを帯び、熟成を感じます。特筆すべきは奥行きの深さと立体感。きれいな球体を描く素晴らしいバランスで、質感も非常に滑らか。これがアフターまで全く崩れません。
これまで経験したエトナ・ロッソの中では、ベナンティ BenantiのRovitello 94年と並ぶ最高の一本です。手に入れるのが難しいワインですが、探し求める価値は十分にあると思います。
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by taurasista | 2018-08-12 15:30 | ワイン(イタリア)