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英国を代表するダイヤモンド・ジュエラーのグラフがオーナーという、超ラグジュアリーな血筋のデレア・グラフ。親会社が南ア・ステレンボッシュに所有する超高級スパリゾートに隣接して畑と醸造設備を持っています。輸入されていないこともあって、日本では全く知られていませんが、このBotmaskopが南アで最も権威あるワインガイドのプラッターズで続けて最高評価を得ているなど、地元と欧米では高品質の生産者として既に定評あるところです。
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Botmaskop 2014
品種:カベルネ・ソーヴィニオン63%、メルロー21%、マルベック10%、カベルネ・フラン6%
格付け:Wine of Origin Stellenbosch
醸造:フレンチオーク(新樽30%)で18ヶ月熟成。
アルコール度数:14.5%
ブドウ:ステレンボッシュに所有する自社畑から。
生産本数:約50,000本

色合いは黒みががっていて、かなりパワフルなワインに見えます。やはり香りは非常に力強く、チョコレート、ブラックベリー、リコリスなどを感じますが、甘さが突出することがなく、いいバランスと品の良さを保っています。
果実味が前面に出た力強い味わいで、甘みもありますが、フレッシュな酸とミント的なフレイバーでバランスを取り、構造はとても滑らかで、全くひっかりなく長いアフターまで味わいが持続していきます。
洗練と親しみやすさを兼ね備えた、多くの人に気に入られるよく出来たワインだと思います。


by taurasista | 2018-06-17 22:58 | ワイン(南アフリカ)

この夜の会はデザートワインで締めくくりました。10年熟成のモスカート・ダスティという変態系です。
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驚くほど若々しく、2008年ヴィンテージとは思えない程。ブドウそのものといった香りに加えて、オレンジピール、シナモンを感じる軽やかで魅力的なノーズです。ガスも全く衰えを見せず、クリーミーなテクスチャーが心地よい、爽やかな味わい。熟成させることを前提に作られているワインではないと思いますが、とても気持ちよく飲むことができました。

by taurasista | 2018-06-17 17:38 | ワイン(イタリア)

もう一本の82年はマルカリーニのバローロ・ブルナーテ。
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ブルナーテはラ・モッラ村とバローロ村にまたがる畑。もしバローロの畑に格付けがあれば、グラン・クリュ間違いなしの、高名な畑です。マルカリーニはその最大の所有者。確か全面積の半分はマルカリーニの畑だったかと。
マルカリーニは19世紀からワイン生産を行っている名門ですが、あまり商売っ気がなさそうで、素晴らしいワインを作る割には知名度が低く、価格もかなり控えめ。さすがに最近は難しいですが、かつては市場で古いヴィンテージを比較的手頃な価格で見つけることができました。このボトルはそのうちの最後の1本です。

82年は85、89年と並ぶ80年代最良のヴィンテージ。残念ながら、このボトルに関してはピークの状態とは言えませんでしたが、湿った森の香りを漂わせる、美しく年を経た素敵な古酒となっていました。古酒らしい穏やかな味わいで、あっという間にグラスは空っぽに。





by taurasista | 2018-06-03 18:52 | ワイン(イタリア)

この日の主役は82年ヴィンテージの2本。まずはペルゴレ・トルテです。
モンテヴェルティーネはキャンティ・クラシコ地区の銘醸地ラッダ・イン・キャンティの郊外でセルジオ・マネッティが創業したカンティーナ。初ヴィンテージは1971年で、当初はキャンティ・クラシコを生産していましたが、サンジョヴェーゼ100%でのワイン作りにこだわり、1984年にはキャンティの生産を止めてキャンティ・クラシコ協会も脱退してしまいました。
(現在と違って当時キャンティは白ぶどうのブレンドが義務付けられていました。)
エノロゴはジュリオ・ガンベッリ。カーゼ・バッセ Case Basseやポッジョ・ディ・ソット Poggio di Sottoのブルネッロと並ぶ彼の代表作がこのペルゴレ・トルテ。サンジョヴェーゼのエレガントさを体現したワインの代表格として、非常に高い評価を受け、
毎年変わる女性の顔を描いたエチケッタも人気で、今ではトスカーナの中で最も高値で取引されるワインの一つになっています。
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ペルゴレ・トルテのファーストヴィンテージは77年ですが、顔のエチケッタは82年から。当初は顔なしのボトルが殆どで、この日のボトルも顔なしです。ちなみに、82年の顔はこういう感じです。
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醸造方法はガンベッリの手法を現在も守っていて、コンクリートタンクでの発酵、12ヶ月フレンチ・バリック、その後12ヶ月ズラヴォニア(クロアチアの一地方)・オークで熟成です。

82年ヴィンテージを味わうのは、2012年4月以来6年振りでしたが、36年経過して、さすがにピークは過ぎたとの印象。しかし、もちろんそれだけで終わってしまうペルゴレ・トルテではありません。ヴォリューム感はそこそこですが、優美に香り、そして余韻は長大。洗練されてエレガント、高貴なワインであることは誰の目にも明らかでした。これも長く記憶に残るワインになりそうです。



by taurasista | 2018-06-02 15:27 | ワイン(イタリア)