人気ブログランキング |

先日のウィーピング・ファンに続いてデリクエンテのワインをご紹介します。
このタフ・ナッツも最近自然派系生産者&愛好家の間で流行のペットナット。ペットナットはペティアン・ナチュレル Petillant Naturelの略称で、発酵途中のブドウ果汁を瓶詰めし、残った糖分を瓶内で発酵させたものです。王冠で栓をするため、発酵によりできた沈殿物を抜く手段がないのでそのまま瓶内に残っていて、いわば濁り酒的な要素もあり、味覚的には面白い存在です。
c0159117_18241701.jpg
Tuff Nutt 2016
品種:ビアンコ・ダレッサーノ Bianco d'Alessano 100%
格付け:なし
醸造:ブドウは収穫後すぐ100%除梗しプレス。25℃~30℃にて約9日間発酵させ、残糖が1.5g/Lに達したところで瓶詰、瓶内で発酵。酸化防止剤は不使用。
アルコール度数:9.3%
ブドウ:不明
生産本数:不明

ウィーピング・ファンと同じく、ファインワインの文脈でこのワインを語る必要はないでしょう。心地よい泡、優しくミネラリーな味わいで、楽しく一本飲め干せる。これで十分かと。やはり2,000円台前半でこのクオリティなら悪くないと思います。

by taurasista | 2018-01-15 21:59 | ワイン(その他)

最近ワインメディアに取り上げられることが増えてきたドイツのピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)。記事を読む機会が増えるにつれて興味も湧いてくるもので、まずは最良の生産者の一人との定評があるフリードリッヒ・ベッカー Friedrich Beckerを試してみました。

フリードリヒ・ベッカーの本拠地はファルツ Pfalz地方の南端、フランス国境に接した村シュヴァイゲン Schweigen。ピノ・ノワールを作るために、この地の協同組合の長だった父親から独立したのが1973年。戦争で国境が頻繁に変わったこの地らしく、畑の70%はフランスに位置しています。2つの特級畑カマーベルク Kammerbergとザンクトパウル St. Paulもフランス領内とのこと。年間総生産量は12,000ケースです。
ドイツワインは日本語だけでなく英語でも情報が少ないので、醸造等詳細は不明ですが、面白いのは「使用する樽の2/3は自社所有の森のオークから作る」という点。かなりお金持ちなんですね。
c0159117_16532681.jpg
c0159117_16345088.jpg
Spätburgunder "B" 2013
品種:シュペートブルグンダー100%
格付け:ドイツの格付けはよくわかりませんが、ことベッカーに関してはブルゴーニュ的なポートフォリオを持っていて、この"B"は2種類あるブルゴーニュ・ルージュ相当のうちの上級に当たります。
醸造:使用済みのバリックで熟成したこと以外は情報なし。
アルコール度数:記録もれ。
ブドウ:不明。
生産本数:不明。

酸が目立つ重心が高い小ぶりのワイン、というのが私の乏しい経験からのドイツピノの印象でしたが、このワインのスタイルは大きく異なります。果実たっぷり、アーシーで重心は低め、かなり肉付きが良いワインです。されど、全体としてはしゅっとまとまりっていて、ニューワールド的な豊満さとは一線を画しています。
もしこれが現代のシュペートブルグンダーのプロトタイプであるならば、ぜひとも探求してみたい、そんな魅力に溢れたワインでした。実勢価格は5,000円を切るぐらいで決して手頃とは言えませんが、価格だけの価値は十分あると思います。

by taurasista | 2018-01-14 15:43 | ワイン(その他)

ベルテッリ Bertelliはバルベーラ・ダスティのエリアに本拠地を構え15世紀来の歴史を持つ生産者。この地の生産者としては例外的に白で有名で、最も知られているのはピエモンテの3大シャルドネの一つと言われるパワフルなジャローネ Giaroneですが、このサン・マルサンのレベルもなかなかのもの。ローヌの白品種ルーサンヌ Rousanneとマルサンヌ Marsanneのブレンドというイタリアではとても珍しいワインです。
最近当主が亡くなりその遺産相続でもめているらしく、ワインがしばらくリリースされていないという話ですが、そのせいかこの2007年が一番新しいヴィンテージのようです。
c0159117_18240859.jpg
St Marsan 2007
品種:ルーサンヌ50%、マルサンヌ50%
格付け:Vino da Tavola。よってヴィンテージ表示が認められないため、代わりにロットナンバーを2007としてヴィンテージ表記の代わりにしています。
醸造:詳細は不明ですが、おそらく熟成は新樽バリック比率がかなり高いかと。
アルコール度数:15%
ブドウ:詳細不明。
生産本数:2000本。

アプリコット、黄桃など熟れた南方系の果実やヴァニラが少し離れても感じられるほどヴォリュームのある香りです。香り同様味わいも非常にヴォリュームあり。アルコールの熱さ、強さも感じますが、果実の圧倒的なパワーとしっかりした酸があるため、全体としてのバランスはしっかり取れています。パワーの持続力は素晴らしく、アフターは長大。エレガントさには多少欠けますが、みなぎるパワーを受け止めるのがこのワインの楽しみ方だと思います。

by taurasista | 2018-01-03 21:40 | ワイン(イタリア)