人気ブログランキング |

ファットリア・ポッジョピアーノは、創業が1990年台の初めという、まだ歴史が浅いワイナリーですが、このロッソ・ディ・セーラが初リリースの95年ヴィンテージで、いきなりトレ・ビッキエーリを獲得して、一躍有名になりました。この頃エノロゴを務めていたのは、かのルカ・ダットーマです。

有名になった頃は、どこを探しても見つからない幻のワインでしたが、21世紀に入ると普通に見かけるワインになり、それとともに、興味も薄れていったのですが、たまたま格安(確か20ドルぐらい)で売られているのを見つけて、試しに購入してみたのがこのボトルです。
c0159117_06280186.jpg
品種:おそらく、サンジョヴェーゼ 90%、コロリーノ 10%
醸造:情報がありませんが、熟成にはしっかりバリックを使用していると思われます。
アルコール度数:13.5%
畑・ブドウ:情報なし。
生産本数:情報なし。

サンジョヴェーゼ主体のワインとしては、非常に濃い色合い。香りは力強く、プラム、コーヒー、ヴァニラなどを感じます。
ボディも非常に大柄で、筋肉質。果実味もタンニンもまだまだ強いですが、ジューシーで切れ目がなく、重たさは感じず、飲み口は非常にいいです。バリックをしっかりかけてパンプアップした、一昔前のスタイルですが、非常に作りがいいワインだと思います。

by taurasista | 2017-03-26 08:02 | ワイン(イタリア)

アントヒル・ファームズは、ウィリアム・セリエムで出会ったアンソニー・フィリベルティ、デイヴィッド・ロウ、そしてウェブスター・マルケス3名の共同プロジェクトです。2003年のワインの仕込み後に、アンダーソン・ヴァレーとソノマの畑を探し回り、買い付けに成功したブドウを使って最初に送り出したヴィンテージが2004年。買い付けた畑の一つがこのアビー・ハリス・ヴィンヤードで、以来現在に至るまで生産を続けています。
c0159117_10595367.jpg
Anderson Valley Pinot Noir Abbey-Harris Vineyard 2009
品種:ピノ・ノワール 100%
醸造:天然酵母のみ使用し、一部全房を用いて醸造。熟成はフレンチ・オークで、年によって異なるが、新樽比率は30%以下に抑えている。澱引き、清澄、濾過は行わない。
アルコール度数:13.7%
ブドウ・畑:アンダーソン・ヴァレーの街ブーンヴィルを見下ろす標高約300m、南向きのアビー・ハリス・ヴィンヤードから。
生産本数:不明。かなり少ないはず。

なかなか力強く、男性的な特徴を持ったピノです。香りは黒系のフルーツ、プラム、スパイス。ボディも大きくて、果実味はかなり凝縮しています。スパイシーで酸もしっかりしていますが、甘味もあり。エレガントさと親しみやすさを兼ね備えた、カリフォルニアらしい優れたピノです。今がちょうど飲み頃で、これ以上寝かせない方がいいかもしれません。

by taurasista | 2017-03-21 20:07 | ワイン(カリフォルニア)

美しい建物と洒落たお店が並ぶローマ地区コリマ通りにある、ローカルに大人気のパン屋さんです。
クロワッサンも甘味もサンドイッチも、とってもレベルが高く、価格はメキシコ価格。近所にあると嬉しいお店です。
c0159117_03065063.jpg
c0159117_03070054.jpg
c0159117_03070464.jpg
c0159117_03082909.jpg
c0159117_09354416.jpg
c0159117_03064414.jpg

by taurasista | 2017-03-20 08:59 | レストラン(その他)

LAのレストランを隅々まで知る友人V氏。その調査力と経験は大したもので、彼の薦める店はまず外れることがありません。その彼がキントニル Quintonilと並んで「メキシコシティーで行くべき店」リストのトップに挙げたのが、こちらコントラマール。シーフードで有名なお店です。
c0159117_01251484.jpg
お店はコンデッサ Condessa地区とローマ地区のちょうど境目の、とても落ち着いたエリアにあります。行列とざわめき、いつも満席のテラス席が目印です。営業時間は、12時から6時半(日曜から木曜)、8時(金曜、土曜)。メキシコは食事の時間が遅いので(一般的なランチ開始の時刻は2時から3時だそう)、ランチを長時間楽しむお店という位置付けのようです。
お店に着いたのが1時過ぎだったので、予約なしでも待たずに入れましたが、2時過ぎには10名以上が常に並んでいるという状態だったので、予定が決まっているのなら、予約するのが賢明なようです。

では料理に行ってみましょう。

<Sopes>
c0159117_01250700.jpg
ソペはタコスの生地を厚くしたものです。千切りレタス、ブラックビーンズ、オコシンゴチーズ(オコシンゴはガテマラ国境チアパス州のチーズ名産地)、というシンプルなトッピング。味付け自体は薄い分、食材の味の強さが引き立っています。

<Salpicón de Pescado>
c0159117_01250087.jpg
Salpicónとは、素材を細かく切って混ぜ合わせた料理。こちらは(おそらく)ブリとトマティーヨ(ほおずきの一種)を軽くオリーブオイルで炒め、コリアンダーを和えたものです。薄味ながら旨味がしっかり入っていて、こちらも非常に美味。

<Pescado a la Talla Contramar>
c0159117_02354909.jpg
お店の看板料理です。魚にレッドペッパーとパセリを半分づつ刷り込んでグリルしたもの。この日の魚は(おそらく)ヒラメ。干物です。これが予想を大きく上回る旨さ。グリルの技術が高く、見事にふっくらと焼き上げられています。

帰国直前の駆け足のランチで3品しかオーダーできませんでしたが、日本国外で食べるシーフードとしては、おそらく最高レベルでしょう。もし再訪する機会があれば、メキシコ人のように遅めの午後からロングランチで、色々なメニューを試してみたいと思います。

Contramar
Durango 200, Colonia Roma, CDMX
http://www.contramar.com.mx

by taurasista | 2017-03-19 02:46 | レストラン(その他)

カプサンディは、日本ではそれほど知名度が高くないと思いますが、これまで「100点満点」を数回獲得している、超一流の生産者です。ワイナリーの所在地は、ヨントヴィルの街からフレンチ・ランドリーの前を通り抜けて右折、シルヴァラード・トレイルにぶつかる少し手前、と言えば、ナパをドライブしたことのある方には分かるでしょうか。

オーナーはカプサンディ一家。ハンガリー出身で、1956年のハンガリー動乱時に米国に亡命したルー・カプサンディ氏が建築業で築いた財産で2000年に設立しました。その時に購入した畑がステート・レーン。元々ベリンジャーのPrivate Reserveのブドウの供給元だったという有名な畑ですが、購入時点ではフィロキセラに冒されていました。これをヘレン・ターリー夫妻のコンサルティングの元で植え替えて、2003年ヴィンテージからワインをリリースし、現在に至っています。ワイン・メーカーは、2007年ヴィンテージ以来、シャトー・ラトゥール出身のドゥニ・マルベックが勤めていましたが、昨年4月に交通事故で死去、その後任はまだ発表されていないようです。

ルー氏がワイナリーを始めることを決意したきっかけが、シャトー・ラス・カーズ訪問だったということもあり、使用するのはボルドー品種。メルロー100%のRoberta's Reserve、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のCabernet Sauvignon Grand Vin、そしてカベルネ・フラン主体のRapszodiaがトップレンジです。唯一の例外は、ルー氏の故郷ハンガリー品種のトカイ・フルミント。これをミュスカ・ブランとのブレンドでリリースしています(2014年ヴィンテージ。他のヴィンテージは情報なし)。
c0159117_05262936.jpg
Gran Vin Rosé 2013
このロゼ、アメリカのワインには珍しく、ほとんど情報がありません。小売でもほぼ見当たらないので、ごく少量生産したものをメーリングリストのみで販売しているのかもしれません。以下、ワイナリーのサイトにある2012年ヴィンテージの情報です。

品種:メルロー 67%、カベルネ・ソーヴィニオン 33%。
醸造:不明。新樽は使っていないと思われる。
アルコール度数:14.5%
畑・ブドウ:State Lane Vineyard
生産本数:不明。おそらく、かなり少ない。

ほとんど赤ワインと言ってもいいぐらい、パワフルなロゼです。香りは赤系のフルーツが主体で、ミントやタバコのニュアンスもあります。フルボディですが、とてもしなやかで柔らかく、飲み口は非常に良し。品があって、バランスにも優れた、高品質のワインです。価格は確か35ドルぐらい(メーリングリストで購入)。ロゼとしては高価ですが、「100点満点」ワイナリーの片鱗を十二分に感じることができるので、コストパフォーマンスは決して悪くないと思います。

by taurasista | 2017-03-13 07:38 | ワイン(カリフォルニア)

1990年代中盤から2000年代初めにかけて、ロバート・パーカーが高得点を付ける(=市場価格が上がる)、大きく強く甘いスタイルが、世界中のワイン生産者に影響を及ぼしていた時代がありました。そのアンチテーゼとして、2000年代中盤以降、パワーよりもバランスを重視し、かつテロワールの表現を目指す作り手がカリフォルニアに多数登場しましたが、リオコはその代表的な存在の一つです。

LAの老舗有名レストランSpagoのワイン・ディレクター ケヴィン・オコナーと著名インポーター North Berkleyのマット・リクライダーが共同オーナーとして2005年に創業。「リオコ」という名前は両者の名字を合わせたものです。どうやら、ケヴィンは最近チームを抜けたようで、現在はマットとサラ夫妻によって運営されています。

リオコが目指すのは、抑制が効き、バランスが取れた、旧世界的、かつ80年代以前はカリフォルニアでも一般的だったスタイル。自社畑は所有していませんが、南はサンタ・クルーズ・マウンテンから、北はアンダーソン・ヴァレーまで、優良な栽培者と築いたパイプを生かして、ブドウの供給を受けています。使用するブドウは、ほとんどが(全部?)ビオです。
c0159117_17254804.jpg
c0159117_17255356.jpg
Pinot Noir Klindt Vineyard 2012
品種:ピノ・ノワール 100%
醸造:ステンレスタンクで天然酵母のみを用いて発酵(30%は全房発酵)。熟成期間はバリック(20%新樽)で11ヶ月。濾過清澄なしでボトリング。
アルコール度数:12.9%
畑・ブドウ:クリンツ夫妻が所有するアンダーソン・ヴァレーの畑クリンツのブドウのみを使用。海からは20キロ足らずで、標高は100m。土壌は砂岩や小石で、樹齢は約15年。なお、クリンツ夫妻は、以前Claudia Spring Wineryの名前で自らボトリングも行っていたようです。
生産本数:不明

香りは果実ではなく、湿った土、タバコといった要素が主体で、若いピノとしては結構特徴的だと思います。味わいもアーシーで、少し塩辛さを感じます。ボディはあまり大きくありませんが、構造はスムーズで、少し甘苦いアフターに続きます。カラッと晴れたいわゆるカリフォルニアではなく、うっそうとした森に覆われて、小川が流れて湿り気がある、別のカリフォルニアの顔を見せてくれる個性的なワイン、と言ってもいいかもしれません。
飲み頃を図るのはちょっと難しいですが、今飲んで十分美味しく、おそらく現在のニュアンスがあと2年ぐらい続くような気がします。

by taurasista | 2017-03-02 17:30 | ワイン(カリフォルニア)