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シャトーヌフ・デュ・パプのトップ生産者として知られているル・クロ・デュ・カイユ。1956年に現在のオーナー シルヴィ・ヴァシュロンの両親が創業しました。名声を確立したのは、1995年にワイナリーを引き継いだシルヴィーの夫、故ジャン・ドゥニ・ヴァシュロン。彼が2002年に亡くなった後は、シルヴィーと醸造家ブルーノ・ガスパールが中心となって運営されています。
(2002年の夏に訪問したのですが、シルヴィーの少し悲しげ(に見えた)表情が印象に残っています。)

シャトーヌフだけでなく、コート・デュ・ローヌにも定評があります。ワイナリーのウェブサイトによると、現在赤のコート・デュ・ローヌは5種類生産しているようですが、今回ご紹介するキュヴェ・ユニークは米国のインポーター ノース・バークレー・インポーツ社向けにブレンドされたものです(よって、ワイナリーのサイトには未掲載です)。
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品種:グルナッシュ85%、シラー8%、カリニャン5%、 ムールヴェドル2%(最近のヴィンテージのデータゆえ、98年は異なっているかもしれません。)
醸造:ステンレスタンクで天然酵母のみを用いて発酵。熟成期間は1年(60%フードル、40%ステンレスタンク)。濾過清澄なしでボトリング。
アルコール度数:14.0%
ブドウ:詳細は不明ですが、複数の畑の古木からのブドウを用いている模様。
生産本数:不明

黒い果実、レザー、ハーブにアーシーさもある複雑な香り。確かに熟成は感じるものの、20年を経過したワインとは思えないフレッシュさも残しています。味わいは分厚く、スパイシー。香りと同様、熟成感はありますが、生命力に溢れていて、まだまだ熟成余力を残しています。アフターの苦味がちょと気になりましたが、全体のバランスも整っていて、単なるコート・デュ・ローヌの域を完全に越えて、シャトーヌフとしてもかなりいい線を行くであろう、レベルが高いワインです。

1998年は90年代を代表するグレート・ヴィンテージ。ヴィンテージの力とワイナリーの力量両方を示す、格好のサンプルのように思えます。

by taurasista | 2017-02-20 05:15 | ワイン(その他)

Alpine Beer Companyはサンディエゴ近郊のアルパインで1999年に創業したクラフトビールメーカーです。

このDuetはIPAですが、苦すぎず、甘すぎず、フレーバーもアタックからフィニッシュまで切れ目なく続く、なかなかレベルの高いビールだと感じました。軽快感があるので、味付け甘目のアメリカ料理だけでなく、幅広い料理と相性がいいと思います。
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by taurasista | 2017-02-14 10:43 | ワイン(その他)

ライネケ Reynekeは、南アで最初のビオディナミ生産者です。オーナーはヨハン・ライネケ。彼の両親が移り住んだこの農場を継いで、土地を買い足しながら生態系を整え、2004年に認証を取得しました。ワインメーカーは2004年から元ブーケンハーツクルーフのRudiger Gretschelが務めています。
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Chenin Blanc 2015
品種:シュナン・ブラン 100%
醸造:全房をプレス、300リットルの古樽と2500リットルのフードルで発酵、10ヶ月間澱とともに熟成後、ステンレスタンクに移して2ヶ月。その後ボトリング。天然酵母のみ使用、補酸なし、SO2は最小限、というお約束のミニマリスト的手法です。
アルコール度数:13%
ブドウ:ステレンボッシュの西側ポルカドラーイ・ヒルズ Polkadraai Hillsのビオディナミの単一畑から。樹齢は50年以上。土壌は花崗岩性の砂質。
生産本数:不明

抜栓直後は、香りはすっかり閉じていて、還元的です。時間とともに少し開いてはきたものの、結局、控え目な感じが抜けないうちに、1本飲み切ってしまいました。香りの要素としては、白い花、ライム、青リンゴなど。味わいは、やや細身で、非常にミネラリーです。甘さは全然感じず、酸は鋭目、少しオイリーさがあります。少なくとも、この日飲んだ限りでは、ワイン全体のバランスが十分に整っておらず、飲み頃はもう少し先との印象です。各構成要素はしっかりしているので、2年後ぐらいにもう一度試してみたい気がします。

by taurasista | 2017-02-13 09:56 | ワイン(その他)

K&L Wine Merchantsでたまたま見つけたワインです。カリフォルニアのヴェルデホを見たのは(たぶん)初めてなので、試してみることにしました。

生産者はフォーローン・ホープ。オランダ語が起源の言い回しで、「決死的行動」「はかない希望」「絶望的な努力」を意味します。オーナー兼醸造家はマシュー・ロリック氏。元スケートボーダー、海軍勤務で得た奨学金でUC Davisで栽培・醸造を学び、Miuraなどでワインメーカーを務めた後、独立、というキャリアの持ち主です。
他のワイナリーで働きながら、2005年に自分のワインを作り始めた頃の生産量はごく僅かで、とても生計を立てるには及ばないレベル。独立は「はかない希望」に過ぎなかったのですが、その後徐々に生産量を増やし、2010年からフォーローン・ホープに専念しています。

ワイナリーのウェブサイトにもあまり情報がなく、ポートフォリオははっきりしませんが、移民が持ち込み、その後ほぼ忘れ去られて細々と生き残っていたマイナー品種を主体に、毎年10種類以上のワインをリリースしているようです。用いる品種は、ポルトガルのヴェルデホ、同じくアルヴァレリャン(この品種、知りませんでした)、オーストリアのサン・ローラン(これも初耳)、フランスのトルソー・ノワール、ハンガリー(?)のグリーン・ハンガリアンなど。もう少しメジャーなところだと、ヴィオニエ、アルバリーニョ、ゲヴェルツトラミネールなどなど。これだけの種類のワインを、収穫以外は基本彼一人で手がけている模様です。
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Que Saudade 2014
品種:ヴェルデホ Verdelho 100%
醸造:培養酵母や新樽は使わない、補糖や補酸はしない、という自然派ミニマリスト的アプローチ。ブドウのクラッシュは足で行っているようです。
アルコール度数:13.83%。
ブドウ:2013年から所有する自社畑(土壌は片岩、石灰岩)、ローダイ Lodi (州都サクラメント近郊)の畑Vista Luna(多くの小石を含む、火山灰性の粘土)、同じくプリマス Plymouthの畑The Dewitt(花崗岩、火山灰)、の3つの畑から。土壌が異なる畑のブドウのブレンドがワインに複雑性を与えています。
生産本数:637ケース

自然で、温か。カリフォルニアの太陽をいっぱいに感じるワインです。パイナップル、グレープフルーツ、カスタードケーキなど甘く、穏やかで、温かい香り。味わいは、ミディアム・フルボディで、果実味とミネラル感に溢れています。酸もとてもしっかりしていますが、尖った感じはありません。ほのかな甘みもいいアクセントになっています。各構成要素がしっかりしているので、もう少し熟成させても面白いと思います。

バランスが良く取れていて、かつ価格も20ドル台前半と手頃。個人的にはとても好感度が高いワインです。他の種類を試して見る価値も十分ありそうです。

by taurasista | 2017-02-05 04:26 | ワイン(カリフォルニア)