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ムーラン・ルージュを意識したらしきチープなラベル。一流の生産者のものには見えませんが、このシャモニックス、ティム・アトキンMWの南ア格付けで1級常連の、超一流の作り手です。

本拠地はマリヌーやブーケンハーツクルーフと同じフランシュホーク Franschhoek。17世紀に旧教徒との争いで祖国を捨て、この地域に入植したフランスの新教徒ユグノーの農園がその起源です。2001年に加わった醸造家ゴットフリード・モックがワインの品質を劇的に向上させて、トップ生産者の仲間入りを果たしました。

有名なのはピノとシャルドネですが、それ以外にもピノタージュやボルドー品種を作っています。このシャモニックス・ルージュは一番ベーシックなラインで、カベルネ・ソーヴィニヨン35%、メルロー34%、プチ・ヴェルド20%、マルベック11%で構成されています。

15ドルというお手頃な価格帯ですが、そこは一流の作り手、内容はしっかりしています。
味わいは軽めで、その分気軽に飲めて、食事とも合わせやすいです。優しい赤い果実の香りに、柔らかなストラクチャー。チャーミングで、キャラクターも陽性。多くの人に愛される、優れたカジュアルワインです。

by taurasista | 2017-01-23 04:30 | ワイン(その他)

ラーツは、シュナン・ブランとカベルネ・フランのみに特化した、ステレンボッシュの生産者です。以前飲んだシュナン・ブラン・オールド・ヴァインズの印象が良かったので、赤も購入してみました。
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このレッド・ジャスパーは、カベルネ・フラン85%、マルベック5%、カベルネ・ソーヴィニョン5%、プチ・ヴェルド2.5%、メルロー2.5%のブレンド。ボルドー右岸スタイルのワインです。ブドウは樹齢19ー26年、発酵前に5日間のコールドソークを行い、熟成は使用済みフレンチオークで18ヶ月。濾過清澄なしで瓶詰め。なお、「ジャスパー」とは、オーナー兼醸造家のブリュワー・ラーツ Bruwer Raatsのお父様の名前だそうです。

香りには、まずフレッシュな赤い果実を感じます。加えて、カベルネ・フランらしい青さ、コーヒーにミントのニュアンス。味わいは、ミディアム・フルボディで、フルーツも酸もタンニンとも量はそれなりにありますが、柔らかく、優しく、飲みやすい。全体のまとまりはなかなかで、かつ上品さも。明らかに価格(20ドル)を大きく超えた品質です。

シュナン・ブランに続き、大当たりだったので、価格は倍近くしますが、上級キュヴェのフラン100%も試してみる価値がありそうです。


by taurasista | 2017-01-22 04:27 | ワイン(その他)

LAのファスト・フードと言えば、タコス。LAのタコスは、世界各地の料理とフュージョンして独特の進化を遂げていますが、北アフリカ料理との組み合わせは、ここだけかも。(お店のウェブサイトによると、世界初にして唯一の北アフリカ・タコスレストランだそうです。)

場所はUSC近くのサウス・ロサンゼルス。セキュリティ面で若干不安があるエリアなので、夜間は避けて、遅めのランチで訪問です。
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少々ゲットー感が漂うエリアですが、歩いている人もいて、少なくとも昼間は大丈夫そう。お店は、周りに何もない通り沿いにポツンとあって、看板もないので、注意して見ていないと通り過ぎてしまいます。
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壁面はお客さんの落書きがいっぱいです。
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タコス以外の料理もありますが、初めての訪問だったので、基本に忠実にタコスをオーダー。左下から時計回りに、ヨーグルト・チキン、スモークしたラム、そしてかぼちゃ。具の盛りはたっぷりで、3つでお腹いっぱいになりました。
肉2種類は、香辛料を多く使ったエキゾティックな味わいで、メキシコ系の味とは明らかに異なります。特にラムの味が良かったです。

価格はと言うと、タコス3つにチップで10ドル。タコスとしてはやや高めですが、他とは違うものが食べられ、味も良いので、十分許容範囲でしょう。お店のスタッフも感じがよいです。

Revolutionario North African Tacos
1436 West Jefferson Blvd, Los Angeles 90007
http://revolutionario.com/


by taurasista | 2017-01-17 07:39 | レストラン(カリフォルニア)

昨年後半は南アを中心に飲んでいましたが、今年最初のワインは、原点回帰してイタリアを。選んだのは友人ファビオ君のワイン。
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Langhe Rosso Monprà 1997 (Conterno Fantino)
コンテルノ・ファンティーノは、モンフォルテ・ダルバを本拠地とするバローロのトップ生産者。1982年が初ヴィンテージで、所謂「バローロ・ボーイズ」の一員です。彼らを代表するワインは、銘醸畑ジネストラから作るバローロ2種類(ソリ・ジネストラ Sori Ginestraとヴィーニャ・デル・グリ Vigna del Gris)と、同じくモスコーニから作るバローロ・モスコーニの3種類のバローロですが、バローロに加えて初期から生産を続けているのが、このモンプラです。

初ヴィンテージは1985年で。品種はネッビオーロとバルベーラのブレンド。現在は両者が半々ですが、以前はカベルネが少し入っていた記憶があります。熟成はバリック。同時期にデビューし、品種構成も同じの、ドメニコ・クレリコのアルテ Arteと同様のコンセプトで、強い酸とタンニンをバリックで柔らかくして、若いうちから楽しめるように仕上げたワインです。

香りはスミレ、コーヒー、レザー、黒いフルーツ。フルボディで、果実も酸もタンニンもパワフル。97年は暑い年で、平年よりも甘味を感じるワインが多かった記憶がありますが、このワインは非常にドライ。乾いたアフターにランゲの品種らしさを感じます。
これでもう少し繊細さがあれば言うことなしですが、上級キュヴェではないので、そこまで求めるのは贅沢でしょう。20年を経過しても、なお溢れるパワーを満喫する、これで十分かと。

by taurasista | 2017-01-16 09:49 | ワイン(イタリア)

2016年のgrandissimi vini

今年のLAの冬は天気が悪く、年が明けて以来、南カリフォルニアらしい青空が広がっているのは今日が初めてです。
12月半ばから雨も相当に降っていて、気候はまるでロンドンのよう。

天候のせいか、年末から体調を崩していたため、アップが遅くなってしまいましたが、恒例(?)の「今年のgrandissimi vini」2016年版を行ってみたいと思います。国やタイプにはこだわらず、ランダム、順不同にに5本選んでみました。

1. Turriga 1999 (Argiolas)
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言わずと知れた、サルディーニャを代表する銘酒ですが、熟成したものは格別です。パワフルかつエレガント。もう少し寝かせてみても面白い。

2. Condrieu La Doriane 2001 (E. Guigal)
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一般には熟成しないと言われるヴィオニエですが、傑出したものは、その限りではありません。若々しさを残しつつも、複雑でセクシーな香り、分厚い味わい。相当にハイレベルな白ワイン。

3. Follow The Line 2014 (Duncan Savage)
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2016年は南アワインの進化を知った年でした。多くの素晴らしいワインに出会いましたが、中でも陽性のエネルギーを発散するこのワインは印象深いです。品種はサンソー。

4. Refosco 2009 (Matthiasson)
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イタリアワインオタ以外には全く馴染みがないこと間違いなしの、フリウリの地場品種レフォスコ。本場でもなかなか美味しいものに出会えない品種ですが、このワインは驚きの出来栄え。ブドウが完熟するニューワールドの気候の優位性を改めて実感させられました。

5. 黒龍大吟醸「龍」
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最後は日本酒(これだけ未紹介)。どこまでも丸く、ふくよかで、温か。飲んでいると、円満で平和な気持ちになります。余韻も長大。しばらく室温で保存していて、熟成が進んだのが良かった、かどうかは不明ですが、ともかく最高の状態でした。

今年もまた、新たなワインとの出会いが楽しみです!!

by taurasista | 2017-01-15 08:24 | ワイン(その他)

アリスタルゴスに続いて、デヴィッド&ナディアのワインをもう一つ。今回はピノタージュです。

ピノノワールとサンソーの交配品種ピノタージュは、「南アを代表する品種」と表現されることもありますが、その実態はというと、垢抜けない、ぼてっとしたワインがほとんどで、近年の南アワインの進化から取り残されていましたが、ようやく現代的な感覚のものが登場するようになりました。このパーデボッシュはその典型的な例です。
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ブドウの樹齢は20年少し。15%は全房を使って、フレンチオークの古樽で熟成、アルコール度数は12.5%しかありません。なお、単一品種ではなく、シラーが10%入っています。

ピノタージュと言えば、果実味とアルコールがドーンと来て、温かみがあって親しみやすいけど、垢抜けなくて、重い、というイメージでしたが、このワインは全く違います。香りは、赤いフルーツに、全房発酵の影響か、少しハーブも感じます。複雑ではありませんが、温かさも残しながら、洗練されています。味わいは、彼らのワインらしく、抑制が効いていて、果実味はたっぷりとあるけれども、決して突出してはおらず、酸もしっかりしていて、暑苦しさはかけらもありません。全体のバランスは素晴らしく、果実味抑え目、アルコール軽めということもあって、ぐいぐい飲めてしまいます。美味しいです。

ニューウェイブのピノタージュというと、真っ先に名前が挙がるだけのことはある、非常に出来がいいワインだと思います。


by taurasista | 2017-01-02 06:58 | ワイン(その他)