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新しいお店が出来ては消えていくロサンゼルスにあって、このローズ・カフェは1979年以来営業を続けてきた珍しい存在だ。オーナーシップが変わってリニューアルオープンしたのが昨年の秋。新しいオーナーは同じ通りのSuperba Snack Barの初代シェフだったJason Neroni。スペルバを離れた後、昨年初めにMarina del ReyでCatch & Releaseというシーフードレストランを始めたが、どうやらうまく行かなかったようで早々に見切りをつけてローズ・カフェに拠点を移した様子。
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かなりゆったりとスペースが取られた店内はロスっぽく、雰囲気は非常にいい。
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料理は残念ながらムラがある。写真のタコのグリルは良かったが、パスタは残念な出来。スペルバの時に比べてクオリティは落ちている。スペルバの初期はいい料理を出していただけに残念だ。カフェあるいはバーとして使うのが正解か。


by taurasista | 2016-03-26 03:20 | レストラン(カリフォルニア)

待った甲斐あってリースのメーリングリストのキャンセル待ちの順番がようやく回ってきた。年に数回に分けて少しずつリリースされるようで、今回オファーがあったのは3種類。あまり大量に買うことはできないので、シャルドネ2本とピノ2本にしてみた。

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リースのサイトにはワインごと、ヴィンテージごとに熟成の度合いが記載されている。今回購入したワインはどれもまだ飲み頃ではないとのことだったが、待ち切れず2本購入したシャルドネ・ホースシュー・ヴィンヤードを開けてしまった。ワイナリーが言う通りまだまだ全く飲み頃ではないが、香りは既にかなり色々な要素を持っている。白桃、白胡椒、アーモンド、バターなど。味わいは閉じていて酸がかなりシャープで少々飲みにくさもあるが、果実の分厚さ、強いミネラル、プロポーションの良さなど将来性の豊かさをふんだんに感じる。5年ぐらい寝かせると相当なレベルのワインになっている予感がする。

by taurasista | 2016-03-20 11:49 | ワイン(カリフォルニア)

マルセル・ダイスの作るワインは種類が多いので少々分かりにくさがあるが、甘口を除くと上からグランクリュ→クリュ名→村名→アルザス名というブルゴーニュと同じ構成。このグラスベルグはクリュ名で、グランクリュのアルテンベルグ・ド・ベルグハイムの丘の頂上、南東向き斜面。標高は340m。ちなみに、グランクリュは丘の中腹の南向き斜面である。

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「テロワールの表現が全てに優先されるべき。それには単一品種よりも混醸が適している。」というのがダイスの哲学。このワインもリースリング、ピノグリ、ゲヴェルツトラミネールの混醸(ブレンド比率は不明)。

色合いは褐色で、かなり分厚い香り、味わいを予想。予想通り香りはとても複雑で、焼き林檎、シナモン、重油香、アプリコットなどを感じる。フルボディで少し甘みを強く感じるが、生き生きとした酸があってべたつき感や重たさはかけらもない。力強い味わいが途切れずに長く続く。明確な個性がある非常に優れたワインで、最近の飲んだ中ではダミアンDamijanにちょっと似ていると思う。

by taurasista | 2016-03-14 04:31 | ワイン(その他)

キャンティに続いてはサンマルコ91年と93年のミニ水平。

共にベストとは言えないヴィンテージだが、そこはサンマルコ、ただでは終わらない。アーシーな佇まいは共通で、サンマルコらしさは十分。より享楽的で丸みのある93年、アーシーさがより前面に出て、酸も強くて凛とした91年。93年は90年、91年は85年と共通点があるように思う。

キャンティの出来が想像以上に素晴らしくて主賓の座を譲ってしまったが、サンマルコはやはり面白い。

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by taurasista | 2016-03-13 04:28 | ワイン(イタリア)

ランポーラはモダン自然派の作り手でもある。栽培はビオディナミで醸造も極力人為的な介入を行わないことをポリシーとしている彼らが同じ方向性の生産者同様アンフォラを使い始めたのはいわば当然か。2010年以降サンジョヴェーゼとカベルネ、それぞれ単一品種でアンフォラを使用したワインを生産している。

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香りは独特で、果実の熟度とヴォリューム感はかなりのものだが、同時に曇って湿り気がある土っぽさ、埃っぽさがあり、かなり熟成が進んでいるように思える。ところが、味わいはとてもフレッシュで若々しく艶やか。ボディは結構大きく、適度に丸みがある。独特の個性がある面白いワインで熟成による変化が期待できそうなので、追加で何本か買ってみよう。

by taurasista | 2016-03-08 04:57 | ワイン(イタリア)

ここからしばらくは帰国に合わせて開催したランポーラ古酒会からのワインをご紹介。まずはこの日のベストワインから。

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キャンティ地区の作り手の中では例外的にランポーラはカベルネを中心に据える作り手。81年ヴィンテージでデビューしたカベルネにサンジョヴェーゼをブレンドしたサンマルコSammarco、そして96年ヴィンテージからのヴィーニャ・ダルチェオ Vigna d'Alceo(カベルネ&プチ・ヴェルド。現在の名前はダルチェオのみ)の2作で長年に渡ってトスカーナ、いやイタリアのボルドー品種の最上位を常に維持してきた。

サンマルコとダルチェオの影に隠れて目立たない存在のサンジョヴェーゼだが、そのクオリティは同様に高い。最近はアンフォラ熟成でサンジョヴェーゼ100%のワインを生産しているが、それまではキャンティ・クラシコが唯一のサンジョヴェーゼ主体のワインだった。こちらのキャンティの特徴はカベルネのニュアンスが強く出ていること。ヴィンテージによっては相当にカベルネの比率が高いようだ。晩熟のサンジョヴェーゼが秋の雨でうまく熟成しなかった年にはカベルネを多めに使うと推測されるが、88年のようなキャンティ・クラシコの最良年もカベルネを強く感じたので、一概にそうとも言えないのかもしれない。

さてこの90年だが、これは明らかにサンジョヴェーゼのワインだ。色合いは薄めのガーネット。香りはザクロ、イチゴなどフレッシュな果実に加えて時間とともにアーシーなニュアンスが現れる。グラスの中でどんどん香りが高くなる。味わいもフレッシュで切れ味が良い。果実、酸は量も丸みも十分で、今まさに熟成のピークか。細身でスタイリッシュなプロポーションがアタックからアフターまで崩れずに長く続く。若々しさと妖艶さを兼ね備えたセクシーさに溢れた魅力的なワインで、これを飲むとやはりイタリアをフルに表現できる品種はカベルネではないと思わざるを得ない。



by taurasista | 2016-03-07 04:51 | ワイン(イタリア)