人気ブログランキング |

<   2016年 02月 ( 12 )   > この月の画像一覧

アントヒル・ファームズの現在は生産されていないカベルネがオークションに出ていたので、ついつい手が出てしまった。ドライ・クリーク。ヴァレー Dry Creek Valleyはヒールズバーグの北側に位置するカベルネとジンファンデルが主たる品種のAVA。

c0159117_15415201.jpg
香りはアーシーでミンティ。少し青さも感じる。ミディアムボディでタンニンは細かく、スムーズな構造を持つ。エレガントで味わいが優しいところはいい思うが、ちょっと青さが目立つところが残念。もう少し果実味があれば程よいバランスになっただろう。2-3年前がちょうど飲み頃だったのかもしれない。

by taurasista | 2016-02-28 15:43 | ワイン(カリフォルニア)

まだ数本しか経験はないけれど、すっかり気に入ってしまったリースのワイン。メーリングリストのキャンセル待ちの順番がようやく回ってきたのでこれからは安定して購入できるが、ここのワインは流通が少ないので今楽しめるものを手に入れるにはオークションに頼るしかない。このボトルはwinbid.comで落としたもの。

c0159117_04524543.jpg
ホーム・ヴィンヤードはリースの所有する中では標高約150メートルと低地に位置する。以前紹介したファミリー・ファーム・ヴィンヤードに隣接しているが土壌には大きな違いがあり、ホーム・ヴィンヤードの土壌は砕けた砂岩と粘土質の混じったもの。100%全房発酵、新樽比率は10%。

このワインも他のリースのワインと同じくスケール感のある堂々としたワインだ。力強い黒い果実にアーシーな香り。味わいはボリューム感はあるが非常に滑らかでジューシー。高度の洗練された非常にハイレベルのワインで、今飲んでも非常に美味しいが、おそらく熟成によって更に良くなるだろう。極めて満足度が高い素晴らしいワイン。

by taurasista | 2016-02-21 05:32 | ワイン(カリフォルニア)

ロキオリはWilliams-Selyem等ともにソノマのピノ生産者ファースト・ジェネレーションに属する名門ワイナリー。1960年代にピノを植樹し、最初に自らボトリングしたのは85年ヴィンテージ。この日味わったのは単一畑シリーズの一つSouth River Vineyardのシャルドネ。

c0159117_14513920.jpg
暖かでフレンドリーなカリフォルニアらしいシャルドネ。パイナップルやグレープフルーツといった熟した果物の香りに、ふわっと口の中に広がる優しく豊かな果実味溢れた味わい。目立たないがその背後には堅牢な酸とミネラルが控えている。おおらかなキャラクターで、どんな時でも美味しく飲める非常にレベルが高いシャルドネだ。カリフォルニアのシャルドネは恐ろしくレベルが高く(個人的にはブルゴーニュを飲む必要はないと思う)、競争相手も多いが、その中で十分一軍のスターターを争える実力を備えたワイン。






by taurasista | 2016-02-18 15:10 | ワイン(カリフォルニア)

黒龍と言えば、他に先駆けて一般市場に展開された大吟醸「龍」や熟成を経てリリースされる「石田屋」「二左衛門」が有名だが、もちろんそれ以外のお酒も素晴らしい。この純吟三十八号は定番商品ではなく、10月にリリースされる限定版の純米吟醸。
c0159117_13522471.jpg

とても柔らかでふくよか、旨味も十分。おおらかで親しみやすく、飲み始めると止まらない。あっという間に四合瓶が空っぽに。これで1,700円。安すぎる。


by taurasista | 2016-02-18 13:43 | ワイン(その他)

今回の帰国では「イタリアの頂点」に加えてカリフォルニアのピノ&シャルドネの会も開催。熟成したもの(と言っても10年程度だが)もラインアップしてみた。残りのワインは追って紹介するとして、まずはキスラーの2008年。

c0159117_09314660.jpg
かつては果実も樽も強烈で、若くても熟成しても味わいが変わらないという印象を持っていたキスラーだが、この10年でワイン作りが変わってきて、ことシャルドネに関しては、最近のヴィンテージはオールドワールドとニューワールドのいいとこ取りといってもいいぐらい洗練と力強さが程よくバランスして、早くから楽しめるだけでなく熟成による更なる質の向上が期待できる仕上がりになっている。一方ピノはまだそのレベルまでは到達していないと思っていたが、さてこの2008年のシャルドネ、ピノのトップキュヴェの競演の結果は如何に??

どちらも非常にハイレベルのワインだったが、どちらかを選ぶならエリザベス。豊かな果実と温かさは明らかにカリフォルニア。非常に大柄だが、豊かな果実味の背後にはきりっとした酸があって引き締まった味わい。強く温かなアタックがそのままアフターまで途切れることなく伸びていく。タンニンは強いが、この上なくスムーズで全く引っかかりがない。今非常にいい状態で、あと数年はこの状態が持続するのではないだろうか。ともかく、これは文句なしに美味い。ワイン初心者にとっても分かりやすい美味しさだ。

ブルゴーニュほどの繊細さはないけれど、これはこれでピノの一つの完成形だろう。





by taurasista | 2016-02-17 09:24 | ワイン(カリフォルニア)

行きつけのワインショップ The Wine Houseの試飲会は価格や質だけでなく、必ずワインが余るので最後には飲み放題になるというワインマニアにとって大変素晴らしい企画である。今回はアルゼンチンのパタゴニアでピノを生産するボデガ・チャクラ。

この試飲会の案内が届くまで存在すら知らなかったワイナリーでパタゴニア産のワインも飲んだことがなく、ワインの品質に多少不安があったが、オーナーがサッシカイア一族だというのが参加の決め手になった。血筋のいい生産者のワインは経験的にはまず外れることがない。この日はオーナーのピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏(現在のサッシカイアのオーナー ニコロ氏の甥)も来訪して自らワインの説明をしてくれた。
c0159117_12002449.jpg
冷涼な気候のパタゴニアでピノノワールを作るのは理屈には合っていると思うが、決してメジャーな生産地とは言えないパタゴニアでサッシカイア一族がピノを作ることを決めたきっかけに興味があったので直接ピエロ氏に聞いてみた。ニューヨークでたまたまこの地域のピノを試飲する機会があり、ポテンシャルを感じたのですぐに現地に飛んで畑を購入したのが2004年とのこと。即断即決のプロセスが何となくお坊ちゃまぽくてかっこいい。

生産するのはピノとメルロー。冷涼で乾燥して非常に雨が少なく、また周囲を砂漠に囲まれているためブドウの病気が寄り付かず、ブドウは自根。ピノは1955年および1932年に植えられたもので、こんなに樹齢が高いピノノワールの畑は余り記憶にない。栽培はビオディナミ、醸造は極力自然に行いSO2使用は最小限に抑えるという現在のワイン作りのトレンドの一つの典型的な手法を取っている。

肝心のワインだが、想像していた以上にクオリティが高い。冷涼な地域のピノらしさ全開で全房発酵から来るスパイシーさと程よい青さがすべてのワインの共通項。3種類のピノの中で最もレベルが高いのは1932年植樹の単一畑から作られ、艶っぽくスケール感の大きいTreinta y Dosだが、値段も立派(89.99ドル)。一方こちらBardaは複雑さこそ及ばないが、セクシーなスパイシーさと青さが心地よく、価格的にも優秀(33.99ドル)なので1本購入してみた。
c0159117_12003897.jpg
c0159117_12005309.jpg
小柄だがカッコよくジャケットとデニムを着こなすピエロ氏。ワインも彼に似てトレンディかつスタイリッシュ。日本のインポーターはエノテカなので手に入れやすく、価格付けも良心的なのでちょっと毛色の変わったワインを飲みたい時にはいい選択肢になるだろう。




by taurasista | 2016-02-16 11:24 | ワイン(その他)

ここまで錚々たるワインが登場したが、ランクを付けるなら超有名なものよりもモンテニードリが上というまったく思いもよらなかった結果になった。そして、最後のおまけの1本へ。
c0159117_09460866.jpg
こちらも超有名どころでヴァレンティーニの97年赤。なぜこれがおまけになったかと言うと、保管中に瓶の上部が割れていてコルクでつながっているような状態だったため。コルクを外し、ワインを濾してガラスの混入がないことを確認、更に参加者承諾の上でサーブ。

何とも言えない個性があるワインだ。やんちゃだった若い頃を経て温かさと深みを持った素敵な大人になった、香りを取る度、味わう度にその歩みを感じ取れる気がする。味わいは大きく完全な球体で、立体感と奥行きはなかなか出会えないレベル。まだまだ若々しく、熟成で更に深みが出ること間違いなし。恐るべきポテンシャルを持った素晴らしいワインだ。

ということで、最後にようやく全員が唸る一本が現れて、ホストとしては一安心。自分で企画して言うのも何だが、ここまで「いいワイン」を並べてしまうと息が抜けない気分になるので、次回からはいつもの緩急つけた構成に戻すつもり。

では、集合写真で締めくくり。
c0159117_10315966.jpg

by taurasista | 2016-02-14 15:41 | ワイン(イタリア)

これでもか、とばかりに次はジャコモ・コンテルノ。
c0159117_05522979.jpg
ジャコーザとは違って、こちらは外した経験がほとんどない生産者だが、今回は勝手が違った。フラワリーで香り高く、とノーズまでは良かったが、このワインから期待する口内での圧倒的な存在感が何故か感じられない。優しく味覚をノックしただけで、その後が続かない。ボトルの状態も悪くなさそうだし、このワインは意外に短命でピークを過ぎてしまったのかも、という気がする。一般にはグレートヴィンテージと言われる1990年、今回の2本だけで判断するのは早計過ぎるが、実はクオリティにばらつきがあるのかもしれない。手持ちのモンフォルティーノの状態がちょっと心配になってきた。。。。

by taurasista | 2016-02-13 16:22 | ワイン(イタリア)

続いては泣く子も黙るジャコーザの赤ラベル。
c0159117_05523366.jpg
過去20年以上に渡って世界中の色々なワインを味わってきたが、世間では広く最高のワインとの評価を受けているのに、一度も当たりを引いたことがない銘酒がいくつか存在する。実はジャコーザの赤ラベルはその一つ。今回は現在ピークを迎えているであろう90年で勝負してみたが、さてその結果は。。。。

一言で言うと、「軽い」。香りはフローラルで軽快、ただし複雑さには乏しい。味わいはあっという間に口の中から消えてしまい、奥行きも感じない。状態が悪いという感じでは決してないのだが、余りの淡白さに拍子抜け。

という訳で、またまた今回も赤ラベルの外れ記録を更新。手持ちも大分少なくなってきたので、そろそろ記録に終止符を打ちたいところだが。。。

by taurasista | 2016-02-07 21:05 | ワイン(イタリア)

ここからはネッビオーロ。まずはロアーニャ Roagnaのリゼルヴァ89年。
c0159117_05522412.jpg
色調はネッビオーロにしてもかなり薄い。スパイシーさが前面に出て、少し酸化のニュアンスも感じる独特の香り。味わいは揮発性の酸が強く、フルーツは枯れているが独特の粘性を感じる。余韻は短め。初めて飲むワインゆえ、こういうものなのか、あるいはコンディションが悪かったのか判断ができないが、以前飲んだBarbaersco Paje 88年のワイルドかつ底知れない可能性を知っている分、ちょっと残念、という気持ちが抑えられない。


by taurasista | 2016-02-07 07:04 | ワイン(イタリア)