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この週末久し振りにサンタバーバラ方面へ。ロス市内からフリーウェイ101 (Ventura Highway)に入って約3時間のドライブ。Vntura Highwayと言えばこの曲!ジャネット・ジャクソンのSomeone To Call My Loverでサンプリング使用されているAmericaの代表曲の一つ。
https://youtu.be/cQCjHC0m54E

それはさておき、目指すはサンタバーバラから約1時間の小都市ロンポック Lompoc。テースティングルームが並ぶワインゲットー訪問の前に初のBrewer-Cliftonへ。
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この倉庫街のテースティングルームは1つだけでちょっと寂しい感じがする。試飲は10ドル、20ドルの2種類だが、スタッフと意気投合、10ドルで空いているものを全種類飲ませてもらった。

Brewer-Clifton、このエリアで最初に有名になったワイナリーの一つで、結構流通しているので飲む機会も多い。基本遅摘みで白はフルに乳酸発酵を行い、パワフルで柔らかい。Big & Bold、アメリカンなワインだが、作りに無理を感じないので好感が持てるし、わかりやすく親しみやすいキャラなのでワインを飲みなれていない人にもすんなり美味しいと言ってもらえるという利点もある。
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現在は10種類以上のワインを生産しているが、畑名付きのものは全て自社で所有する畑から。その中で2012年がファーストヴィンテージの459が非常に良かったのでご紹介。自社畑のマチャド Machadoの一角に植えられたジュラ地方起源の459クローンで仕込んだものからベストの出来の樽を選んだもの。まず香りの高さと複雑さに驚かされる。スミレ、赤いフルーツ、ミネラル、様々なスパイスに土っぽさ。フルボディでパワフルだが、非常にバランスが良く重さは感じない。タンニンは強いがとてもシルキーなので全然気にならず飲める。彼らのワインらしく、親しみやすさも健在。他の単一畑ものよりも一段トーンが高い、素晴らしいワイン。生産量はたったの93ケースでテースティングルーム価格は90ドル。迷った挙句今回は購入を見送ったが、次回はもう売り切れかも。。。。

by taurasista | 2015-03-30 20:16 | ワイン(カリフォルニア)

以前にフリウリ品種がカリフォルニアの新しいトレンドになっていると書いたことがあるが、このマシカンのアニアはその代表的なものの一つ。メジャーなワインメディアの評価は見当たらず、また日本にも輸出されていない模様で彼らのウェブサイト以外に余り情報がないが、ナパのラークミードLarkmeadのワインメーカーDan Petroskiの個人プロジェクトのようだ。ブレンドはフリウラーノFriulano (*)44%、リボラ・ジャラRibolla Gialla 36%、シャルドネ20%。

(*)ラベルにはハンガリーのトカイとの訴訟に敗れて欧州では使用禁止になった名称「トカイ・フリウラーノ」が使われている。米国では問題ないのだろうか?
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ウェブサイトの情報ではフリウラーノは樹齢60年以上。チリーズ・ヴァレー Chiles Valley AVA(今日初めて存在を知ったが、セント・ヘレナの東側の山脈のエリア)から、リボラはナパ郊外の自宅周辺から、シャルドネは高名なカルネロス地区のハイドHydeから、という構成。

全体の佇まいはすっかりイタリアワイン。香りはレモン、白い花。ミネラリーでデリケート。タイトでドライ。シャープな酸が更にイタリアらしさを増強する。パワーは控えめ、アルコールも高くないが、フレイバーはしっかりしていて、ミネラリーな余韻が長く続く。食事とも合わせやすいだろう。派手ではないがなかなか出来のいいワインだと思う。

by taurasista | 2015-03-30 08:09 | ワイン(カリフォルニア)

カリフォルニアのピノ探求シリーズ。今回はリースRhys。
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Rhysはマウント・イーデン Mount Edenやリッジ Ridge Vineyardsが有名なサンタ・クルーズ・マウンテンズ Santa Cruz Mountainsで少量のピノ、シラー、そしてシャルドネを数種類生産するワイナリー。シリコンバレーで成功を収めたオーナーが1995年に自宅裏にピノを植えたのがその始まり。続いてクリスマスツリー農場を借りてピノを植樹。それがこのFamily Farm Vineyardとなったのだそう。現在はサンタクルーズマウンテンズに6つ、アンダーソンヴァレーに1つ畑を所有し、全て栽培はビオディナミがベース、天然酵母のみを使って最小限の介入で醸造、という「モダン自然派」の手法を取っている。
カリフォルニアの小規模プレミアムワイナリーの常として販売はメーリングリストのみ。生産本数が少ないためセカンダリーマーケットでも余り見かけることがない。ただオークションにはしばしば出品されていて、このボトルは老舗オークションサイトのwinebid.comで落札したもの。

香りはかなり凝縮感がある。フルーツは赤よりも黒系で力強いが、同時にフローラルで軽やかさもあり、ミントがアクセントになっている。ミディアムフルボディで熟したタンニン、酸もしっかり。きめは細かく余韻は結構長い。おおらかな雰囲気の中に洗練を感じさせるレベルの高いワインとの感を持った。抜栓後3日たっても果実の力が落ちず、美味しく飲めたのも好印象。

by taurasista | 2015-03-29 20:24 | ワイン(カリフォルニア)

ドルチェットの2本目は1979年。エリアはバルバレスコ地区のトレイゾTreiso。
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1982年が余りに素晴らしかったので印象が薄くなってしまったが、非常にきれいに熟成した古酒。ピークは過ぎているが美味しく飲めた。これも一期一会のワイン。出会えたことに感謝。


by taurasista | 2015-03-29 00:15 | ワイン(イタリア)

第2部の熟成ドルチェット。1本目はこちら。
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現在は昆虫などとてもポップなイラストが特徴のViettiだが、当時は普通のエチケッタ。サン・ジョルジョはアルバの町の北側ロエロ地区の区画である。

いきなりまとめから入るが、完璧な熟成をしたドルチェットの実力を示した素晴らしいワインでVeriのオーナーソムリエ馬場さんが保管するレジェンドボトルの仲間入りをする可能性濃厚。とてもエレガントでスミレ、赤い果実、スパイスが要素の香り。ミディアムボディで溌剌とした酸が印象的な整った味わい。やはりエレガントな味わいが切れ目なく伸びていく。味わった瞬間に全員がワインに引き寄せられて黙ってしまった、「驚愕の」と言っても差し支えない一本。



by taurasista | 2015-03-25 19:31 | ワイン(イタリア)

続いては同じ作り手、ヴィンテージのカベルネ。やはりバックラベルによるとステンレス発酵、バリック熟成でイールドは約65hl/ha。収穫は10月19〜20日と遅めでアルコールは14%。
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こちらもスペックからは過熟で果実爆弾系の味わいを想像するが、実際にはかなりエレガントなワイン。青みのないところ、全体のヴォリューム感は新世界的だが、それ以外の部分はその佇まいといいバランスといい、ボルドーのグランヴァン的な高貴さを感じさせる、サプライズ度が高い一本だった。

by taurasista | 2015-03-24 21:12 | ワイン(イタリア)

私のワインの師匠の一人N氏がかつて言っていた。「ワインとの出会いは一期一会。たまたま見つけた時に購入しないと二度と巡り合わない。」以来できるだけそれを忠実に実行するようにしているが、この日のワインは全てその結果手に入れたもの。90年代のシチリアと30年熟成ドルチェットという2部構成のワイン会@神楽坂Veri。

まず1本目はこちら。 
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現在のイタリアワインの世界では多くの地場品種が確固たる地位を築いているが、それは21世紀になってからの話。90年代は
国際品種への注目度が非常に高かった。シチリアではその傾向が顕著で、このワインはプラネタPlanetaのものと並んでその象徴的存在と言ってもいいバリックを使ったシャルドネ。バックラベルによると発酵、熟成ともフレンチオークのバリックでイールドは約50hl/ha。アルコールはなんと15.5%!

スペックだけから判断するともはや時代遅れになった所謂樽ドネ。甘くてボリューミー、一口目はおいしいけれど飲み続けることは難しい、という公式が成立するが、開けてみると嬉しいサプライズ。蜂蜜、カリン、シナモン等が要素で香り高く、味わいは意外にタイトで甘みも抑制されていて、酸もまだまだ健在。フルボディで力強く余韻は長い。全体的にエレガントさを感じるワインで想像とは全く異なる味わいに参加者一同びっくりしていた。畑の標高が600mと高いのがきっと有効に作用しているのだろう。





by taurasista | 2015-03-22 21:29 | ワイン(イタリア)

金曜日の仕事を終えて親友宅でのBBQへ。今週は本当にラフな1週間。そのストレスを美味しいワインで吹き飛ばすべく、持参したのはこのワイン。
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リリースは昨年秋。キスラーのスタイルは以前に比べてかなりタイトになっているのでまだまだ固いだろうと予測していたが、やはりその通りで抜栓1時間ぐらいでは全く開かず、デカンタすることに。

デカンタしてもまだまだ一部の要素しか出てこないが、その実力は十分に感じることができる。全体的に冷涼なニュアンスを持つ旧世界的なワインだが、アタックにある甘みがカリフォルニアを感じさせる。香りはスミレ、湿った土、ミント。ミディアムフルボディでかつてと違って抽出も樽も程よく抑制され、酸もかなりしっかりしている。全体のプロポーションは非常に整っていて、数年経ってフルに実力を発揮した際には相当高いレベルのワインになるだろう。


by taurasista | 2015-03-22 02:22 | ワイン(カリフォルニア)

この夜のトリはこちら。
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最良年のみ生産されるVigna di Pianrossoのリゼルヴァ。生産本数が少なくて滅多に見かけることがないワインだ。これは2004年にサンジミニャーノで購入して持ち帰ったもの。黒い果実、プラム、森の下草といったエレガントかつ力強い香り。フルボディで艶やかな果実味と強い酸、強いが完全に熟して丸いタンニン。素晴らしいバランスを保ったまま最初から最後まで伸びていく味わい。期待通りの最高のブルネッロ。

by taurasista | 2015-03-20 04:38 | ワイン(イタリア)

日本酒1本を挟んで赤に移る。赤の1本目は2000年前後に友人のJD氏と一緒に毎年訪れていたSt Cosmeのジゴンダス。それも最良年のみ生産されるスペシャル・キュヴェのヴァルベルValbelle。
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Saint Cosmeのワインは訪問時も含め色々飲んできたが、オーナーLouis Baruolの作るワインはどれも大変素晴らしい。中でもこのValbelle、冷涼であたかもブルゴーニュの趣の96年、パワフルでスパイシー、かつ滑らかで複雑な98年の印象は今でも鮮明に残っている。90年代の半ばにイギリスの某有名ワイン評論家に"obnoxious young man"(気に触る若者)と酷評された彼だが、実際に会ってみると気のいいお兄さんで、ローマ時代の遺構も残る洞窟のようなセラーを案内してもらったのはいい思い出だ。
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ジゴンダスはモンミライユ山(上の写真のようにユニークな形状をしている。写真はwikiから拝借。)の麓に広がるエリアで南ローヌの中では標高も高くて最も冷涼な地域。更に彼らの畑はモンミライユ山のお陰で強い南仏の太陽を過度に受けることがなくブドウが熟し過ぎないため、フレッシュさを残すことができるというアドヴァンテージを持っている。さてこの2001年、冷涼なニュアンスが強くまだまだ固い。黒い果実、黒胡椒が基調の香りは最後まで完全には開かなかったが、まだまだ多くの要素が出てくる予感は十分。ミディアムフルボディで強い酸。とても滑らかな質感で味わいもまだまだ良くなることは間違いない。まだ数本ストックがあるので次は3〜5年後に試すことにしよう。



by taurasista | 2015-03-19 03:58 | ワイン(その他)