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今後掘り下げてみたいと思っているのがドイツのドライ〜オフドライのリースリング。和食初めいろいろな食事との相性が良く、高品質のものでも価格が手頃、アルコール度数も低いので酔いが回らない等々とても使い勝手がいいのだが、手元に情報が乏しくどの作り手を選べばいいのかがわからない。ロスではドイツリースリングがグラスワインでオンリストされていることが多いので、まずは飲もう、ということで実戦中心になっているが、Bestiaで出していたこのライツLeitzがなかなかいいワインだったのでご紹介。
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ライツLeitzはラインガウRheingauの生産者。現在のオーナーは2011年にゴー・ミヨで年間最優秀ワインメーカーに選ばれているということなので欧州ではかなり高名な生産者だと思われる。味わいはオフドライ。心地よいほのかな甘みに強いミネラル。強いが優しい酸味。香りは柑橘類、白桃、スパイスなど。バランスがよく、非常に飲みやすい。米国での小売は15〜20ドルと費用対効果は抜群だ。日本に輸入されているかどうかは不明だが、もし見つかれば是非。


by taurasista | 2015-02-22 04:17 | ワイン(その他)

先日再訪したLA downtownのベスティア Bestiaで巡り合ったワイン。品種はガルナッチャ Garnacha 100%。DOはVinos de Madrid。その名の通りマドリッド近くで作られている。栽培はビオディナミとのこと。
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味わいはとても優しく、自然。タンニンの柔らかさが印象的で、酸もしっかりしていてフレッシュさも十分。食事とも合わせやすいだろう。アメリカでの販売価格は20ドル程度と費用対効果も高い。よく出来たワインだ。

by taurasista | 2015-02-17 21:36 | ワイン(その他)

最近赤と言うとカリフォルニアのピノばかりになっていたので、この日はイタリア品種を飲みたくなった。選んだのはネッビオーロ、生産者はロベルト・ヴォエルツィオ Roberto Voerzio。
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バロリスタ(バローロ愛好家)なら誰もが知っている有名なバローロ生産者で、バローロはもはや手が届かない価格帯になってしまったが、手頃な価格のワインの出来も素晴らしいのが救い。このランゲ・ネッビオーロは日本でもまだ5,000円以内で購入できるのではないだろうか。

香りは予想していたよりもパワフルで黒い果実、スパイス、そしてヴァニラのニュアンス。フルボディでフルーツ、酸、タンニンともに強い。さすがにバローロほどの立体感はないが、タンニンが多少突出気味なところを除いては全体のバランスも整っている。炭火で焼いた赤身の牛肉などとはベストのアッビナメントだろう。

by taurasista | 2015-02-17 04:34 | ワイン(イタリア)

ロスの有名ワインショップWally'sが主催する年1回のボルドーテースティングに友人たちと参加してみた。115シャトーの2012ヴィンテージを試飲することができる大規模なイベントで、会場はSanta Monica空港内の航空博物館 Museum of Flying。

正直、ワインは印象に残ったものが余りない。小ぶりでアフターが弱いものが多いとの感を受けた。例外はDomaine de Chevalierの白。派手さはないがミネラル感に溢れ、密度が濃く均整が取れたワイン。一方で来客を見ているのはなかなか楽しい。基本オタのみのイタリアのテースティングとは違って客層が広く、ロスにしてはおしゃれな人たちもいて、普段見ているロスとはちょっと違う印象だ。1年に1回だと思うと十分に価値のあるイベントだった。
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by taurasista | 2015-02-15 21:26 | ワイン(その他)

サンフランシスコ・クロニクル紙が選ぶ"Winemaker of the Year"を2013年に受賞したSteve Matthiasson。アラウホ Araujoやスポッツウッド Spottswoodなどを顧客に持つ有名な栽培コンサルタントだが、自らのブランドでリリースしているワインの一つが今回ご紹介するNapa Valley White。
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間もなく日本でもイベントがあるIPOBの一員であることが示しているように、甘さもアルコールも強いスタイルではなく抑制が効いてバランスが取れたスタイルを志向していて、アルコール度数はカリフォルニアにしてはかなり低い12.7%。ブレンドはボルドー+フリウリ。ソーヴィニオン・ブラン59%、リボラ・ジャッラ20%、セミヨン16%、フリウラーノ5%という独特の恐らくカリフォルニアでしか見られないもの。

ワイン自体も非常に個性的。レモン、白桃、乾燥したハーブにトロピカルフルーツのニュアンスもある複雑な香り。非常にミネラルが強く味わい自体は分厚いが、しっかりした酸と低めのアルコールのおかげで決して重い感じはなく、またドライ過ぎることもなく、バランスが取れている。IPOB系のワインはアルコールが低いのはいいがフレーバーにも欠けることがあるように時として感じるが、このワインに関しては全くそういうことはない。

ブレンド4種類中3つがフリウリでよく使われる品種ということもあるが、フリウリらしさを十分に持つ面白いワインだった。白品種だけでなく赤品種のレフォスコ Refoscoとスキオペッティーノ Schiopettinoも作っているので近々試してみたい。

by taurasista | 2015-02-15 05:43 | ワイン(カリフォルニア)

ワインの世界にどっぷり浸ってもう20年以上。最初はボルドーの有名シャトーに代表されるわかりやすく有名なものを追い求めていたが、元々極めてgeekyな性分、イタリアのニッチな世界に入って行ったのは必然とも言えるだろう。カリフォルニアでもナパの有名どころではなく、現在百花繚乱の小規模生産者のものばかりを試しているが、時には王道モノも飲みたくなる。この日選んだのはカリフォルニアのシャルドネの象徴とも言えるキスラー。
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ここでワイナリーについて簡単におさらい。Ridge Vineyardsで修行したSteve Kistler氏が1978年に立ち上げたソノマでは最も歴史があるワイナリーの一つで生産するのはシャルドネとピノ。初期はカベルネも作っていて、今でもオークションでたまに見かけることがある(15年ぐらい前に80年代のものを飲んだことがあるが、クオリティはそこそこのレベルだった記憶がある)。樽をしっかり効かせたパワフルなシャルドネ、というイメージが強いが、近年はよりタイトでエレガント、テロワール sense of placeの表現を強く意識したスタイルにシフトしている。現在全て単一畑で10種類生産するシャルドネの醸造方法は全て同じ。天然酵母のみ使用しての樽発酵、シュール・リーで熟成、澱引き、フィルターは行わずにボトリング。
ピノについては2011ヴィンテージから新たな動きがあった。単一畑でリリースしていたCuvée ElizabethとCatherine、そしてSWK(2012から)がキスラー氏の個人プロジェクトOccidentalに移管。現在はキスラーのワインと一緒にメーリングリストでオファーされているが、プレスリリースによると2、3年で完全に独立するとのことである。Cuvée NatalieとKistler Vineyardの2種類はそのままキスラーに残るようだ。

キスラーのシャルドネと言うと樽がしっかり効いてフルーツが前面に出て、香りはナッティで甘みが強い、という所謂カリフォルニアのシャルドネ的なイメージを持つ方も多いと思うが、上にも書いたようにこのStone Flatを飲む限り明らかに方向性が変わっている。ミネラルが非常に強くタイトな構造を持つワインで、香りはレモン、白桃、そして白胡椒。凝縮感はあるが行き過ぎではなく、酸は強いがアグレッシブさはない。特筆すべきはプロポーションの良さでアタックから全く崩れずに長い余韻が続く。ブラインドでブルゴーニュのトップクラスと言っても誰も驚かないだろう。ブルゴーニュにはあまり詳しくないが、イメージとしてはシャブリのグランクリュか。スタイルは白の王道、かつ出来が良く、これが好きではないという人は恐らくほとんどいないだろう。高価ではあるが、値段だけの価値はあるワインである。



by taurasista | 2015-02-08 04:02 | ワイン(カリフォルニア)

ロスに住みカリフォルニアワインを意識して飲むようになるまで、カリフォルニアワインの世界がかくも多様になっているとは知らなかった。強く甘い所謂アメリカンスタイルのワインもまだまだ多いが、IPOB - In Pursuit Of Balanceという団体に属する作り手に代表される冷涼な地域の畑から抑制の効いたスタイルを目指す生産者がいたり、フランスメジャー品種とジンファンデル以外、例えばバルベーラBarbera、リボッラRibollaなどのイタリア品種、更にはアルバリーニョAlbarinoなどこれまでになかった品種を手がける生産者がいたり、オレンジワインやアンフォラ使用など最近のトレンドをフォローする生産者がいたりと、旧世界と違って縛りがない分若い意欲的な作り手が頑張って、色とりどりの面白い世界を作り出している。その中で今回ご紹介するのはIPOBの一員Drew Familyのピノ。日本のサイトを検索する限り古いヴィンテージしか出てこないので、最近は輸入されていないのかも。
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蝋封も凝っている。
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アンダーソン・ヴァレー Anderson Valleyはカリフォルニアで最も冷涼な生産地の一つだが、霧の影響でその中でも特に涼しい地域の4つの畑をブレンドしたのがこのFog-Eater。抜栓直後は完全に閉じていて、3時間後ぐらいから少しずつニュアンスが出始めた。香りはイチゴなど赤いフルーツ、スパイスに嫌味ではない青さが少し。味わいは依然開かず、無愛想なまま。非常に優しいアタックだが意外にタニック。かなり時間がかかりそうなワインなので、半分以上翌日に持ち越す。

翌日。ハーブの香りが前面に。味わいはようやく少し開いてきた。大きなワインではないが、繊細で整ったプロポーション。たニックでスパイシーだが、非常に品がいい。フルに力を発揮するにはまだ時間がかかりそうだが、ポテンシャルは高いと思う。

最近はカリフォルニアでも土地の特徴Sense of placeやヴィンテージの個性の表現を目指す生産者が増えている。特にピノで顕著で、単一畑で作られたワインが多く市場に出ているが、これについて最新の記事でAntonio Galloniは畑違いでも同じ味がするワインが多い、真の意味で単一畑でボトリングする価値がある畑は少ない、ブレンドが単一畑に勝っている場合も多い、と言っている。単一畑名がついたワインが市場に溢れるのは、栽培者がブドウを売る条件としてボトルに畑名を記載することを要求するからだそう(旧世界とは異なり、カリフォルニアではワイナリーは畑の持ち主からブドウを購入するのが一般的)。ご参考まで。

by taurasista | 2015-02-01 03:49 | ワイン(カリフォルニア)