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「Pen」の西海岸特集で知るまでノーマークだったお店ですが、なかなかの優良店です。場所はCulver CityのSony Picturesのスタジオ近くのバーが集まるMain Street。店先は小さなテラス席になっています。ロスのお店のお決まりのバーカウンターが手前に、奥はオープンキッチン。ロスのお店にしてはやや小振り、感じとしてはベイエリアのお店に近い、とは同行したベイエリア在住歴の長い友人のコメント。

料理は全てsmall plates。メインだけはどんと出すお店がほとんどのなか、どのお皿もだいたい同じ分量です。料理は地元の素材をダイレクトに生かした今ロスで多いスタイルですが、他店に比べるとやや薄味なのがポイント。どの皿にも野菜がふんだんに使われていて、いかにもロスな感じです。下の写真はタコのグリル。
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ワインは以下の2本を持ち込みました。

Chiaranda 2002 (Donnafugata)
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非常に濃いゴールドがかった色合い。香りは非常に強く、ネクタリン、蜂蜜など甘い香りで若干スモーキー。味わいは香りから想像できる通り甘みが強く、またアルコールも高めでパンチがある味わい。同じ時期のPlanetaのシャルドネを彷彿とさせます。甘く強いワインですが、酸がしっかりしているのでだれた感じはなく、全体としてはバランスが取れています。自分から積極的に選ぶタイプのワインではありませんが、意外に美味しいと思いました。シャルドネ100%。

Vigna d'Alceo 1998 (Castello dei Rampolla)
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スギ、鉛筆の芯、リコリスといったボルドー的な香り。ボディは思っていたよりも細身で高い酸。タイトで冷涼なニュアンスが強いワインです。気難しく、結局十分に開かないまま終わってしまった感あり。ちょっと評価は保留。


by taurasista | 2014-06-30 11:11 | レストラン(カリフォルニア)

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ちゃんとした写真がないのですが、いいカンティーナなので備忘録ついでに書いておきます。Tenuta La Violaはロマーニャ地方のサンジョヴェーゼの銘醸地Bertinoroのカンティーナです。歴史はまだ10年ほどですがエノロゴにGiuseppe Caviolaを起用していることから分かる通り、いいワインを作ることに対する情熱は並々ならぬものがあります。畑はビオ認証取得済(セラーはまだ)。
畑は南東向きで土壌は粘土、石灰、そして化石分を多く含む。

Romagna Sangiovese Superiore Oddone 2013
サンジョヴェーゼ100%。ステンレス熟成。サクランボなど赤い果実。きれいな酸。複雑さはないがフレッシュで素直。

Romagna Sangiovese Superiore Il Colombarone 2011
同じくサンジョヴェーゼ100%。熟成はステンレス50%、バリック/トノー50%.
香りはやはり赤い果実、スミレ。大きなワインではないが、タンニンの肌理が細かく、滑らかで持続力あり。とてもドライな味わいだが旨味十分。エレガントないいワイン。イールドは約30hl/ha。

Romagna Sangiovese Superiore Riserva P. Honorii 2010
やはりサンジョヴェーゼ100%。熟成はトノーと大樽。これもタイトな作りのワインだが、凝縮感あり。肌理の細かさ、エレガントさ、旨味が乗っているところは共通。2010年は低温で雨が多く難しい年とのことだが、とても良くできている。

どのワインもやり過ぎた感じがなく、素直でプロポーションが良いのでどんどん飲み続けられます。ある程度飲み慣れた人にはとても受けが良いワインだと思います。日本にもアメリカにも輸出しておらずイタリア外で巡り会うチャンスがないのが残念です。


by taurasista | 2014-06-22 02:20 | カンティーナ訪問

2008年に続いて2回目の訪問になります。マルケ州南端のビーチリゾートCupra Marritima、海から5kmほど内陸に入ったところ、森の中の1本道沿いにカンティーナはあります。前回の訪問時と違って看板が設置されていたので迷うことなく時間通りに到着。まず驚いたのはオーナーのMarco Casolanetti氏の風貌の変化。6年前はかなり恰幅の良い方だったが、痩せて仙人ぽい感じに。英語も上手くなっていて、今回はイタリア語ではなく英語での会話になりました。ちなみにこれが6年前のCasolanettiさん。写真を見せたら「あの頃は太ってたからね」と笑ってました。
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まずは現在植樹している新しい畑へ。このカンティーナは密植で有名ですが、この畑は22,000本/ha。今年更に植樹を計画している畑では40,000本/haにするとのこと。この地の伝統は30,000本なので、決して例外的なことではない、とマルコさん。
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続いてセラーへ。セラーは自宅兼アグリツーリズモ兼オステリアの地下。温度管理はなし。夏は相当暑くなるこのエリアですが、地下の温度は安定していて全く問題ないとのこと。Kurni(モンテプルチアーノMontepulciano 100%)は発酵は岩の多い古い区画は大樽で、新しい石灰の強い区画はステンレスで行います。酵母は天然酵母のみ。抽出はパンチダウン。温度管理はしない。Kupra(グルナッシュの亜種ボルドBordo 100%)は卵形セメントタンクでの発酵。卵形のメリットは発酵中に自然にワインが循環し、あたかもリモンタージュをしているような効果が得られる、とのこと。ローヌのChapoutierも使っているのだそうです。(右側に写っている眼鏡の男性がマルコさん)
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Kurni 2011
2011は天候に恵まれ非常にリッチなヴィンテージとのこと。ほとんど黒に近い紫色。黒い果実、スミレ、薬草、スパイスなど濃密で複雑な香り。驚くばかりの凝縮感を持ったワインですが、全く重たさはなく、甘みも強いですがべたつき感は全くなし。余韻は長大。おいしくて、とても吐き出せません。これは素晴らしい。

Kupra 2010
試飲の前にボルド種の由来を教えてもらいました。サルデーニャのカンノナウCannonauが起源。これがトスカーナ沿岸部のマレンマに上陸(アリカンテAlicante)、ウンブリアを通ってマルケにやってきたのだそうです。ちなみにマルケ方言でBordoはbastardを意味するとか。更にこのブドウはシチリア・エトナまで到達、そこでの名前はNelson。イギリスのネルソン提督にちなんで名付けられたとのことです。
赤い果実、フローラルでややスパイシー。重厚なクルニとは違って軽やかな香りです。ミディアムフルボディーでジューシー。タンニンは強いですが、非常に肌理が細かく、全体の質感が柔らかいのでどんどん飲めてしまいます。これも素晴らしいワインです。樹齢は110年。

前回の訪問でワインの素晴らしさは十分に理解していましたが、6年経って更にレベルが上がったと思います。一同ただただ感嘆するのみでした。最後に好きな作り手の話をしていてマルコさんから出て来た名前がバローロのGiovanni Rosso。70年代から80年代にかけてBruno GiacosaのRiservaはこちらのブドウから作られていたとのこと。全くノーマークの作り手だったので、近々試してみたいと思っています。

by taurasista | 2014-06-15 02:21 | カンティーナ訪問

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運良くバックヴィンテージを手に入れる機会に恵まれ、2本購入。早速最初の1本を開けてみました。色合いはやや褐色がかってネッビオーロ的。香りはブラックチェリー、ヴァニラ、リコリス、そしてほんの少しヴェジタル。香りは強く複雑でかなりいいワインの予感がします。アリアニコらしい強固なタンニン、強い酸、果実もパンチがあり、非常に熟していて自然な甘みがあります。全体的にもう少し膨らみがあれば言うことなし。また持つとは思いますが、直感的には今のバランス感がちょうどいい気がします。写真のもう1本フォンタローロの感想は次回。


by taurasista | 2014-06-08 18:08 | ワイン(イタリア)

唐茶苑 Yauatcha (Soho, London)

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朝一便でミラノからロンドン・ヒースローに飛んでそこで解散。ロスまでの乗り継ぎ便は夕方なので、市内でランチすることに。洋食とインド料理は十分食べたのでアジア系、それもロスではいいお店がなかなか見つからない中華に狙いを定めて、ミシュラン1つ星のYauatchaを予約しました。

空港からはピカデリーラインでのんびりと。約1時間でピカデリーサーカスに到着です。以前働いていたHanover Squareを見てきたかったのですが時間的に難しくて断念、お店に直行することに。ソーホー、以前に比べると凄くきれいになっています。小奇麗な新しいお店がずらっと並び、昔ながらのいかがわしいお店はごく一部しか残っていない模様。明るい健康的な街に模様替えしたとの印象を持ちました。かつての猥雑な街並もそれはそれで味があったのだけれど。

予約した正午過ぎに到着。エントランスには行列が。大半は若い中国系の(おそらく)旅行者です。レストランは地下。所謂中華とは全く違って星が飛ぶモダンなインテリアです。
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一人だったので余りオーダーできず、点心2品とお粥、そしてグラスでドイツのリースリングを。料理は薄味で上品、出来立てをすぐにサーブしてくれて、その点でも好印象。ワインリストもしっかりしていて、値段が高い(合計30ポンド)ことを除いてはかなり満足度が高いお店です。昼から夜まで通しで空いていて飲茶が食べられるというのも使い勝手がいいですね。再訪価値十分ありなお店です。
http://www.yauatcha.com/

by taurasista | 2014-06-08 03:02 | レストラン(その他)

旅もいよいよ終盤。モデナから最終目的地のミラノに向かう途中ランチで立ち寄ったのがこのAntichi Sapori。「昔ながらの味」という意味のイタリアではよくあるお店の名前ですが、ここはなかなか素晴らしいお店でした。あまり寄り道せずに済むよう高速A1近くでスローフードのガイドでカタツムリマーク(スローフードのコンセプトに最も合っているお店に与えられるマーク)付きという条件で探してたまたま見つけたのですが、これが大正解。

場所はパルマ市街から少し外れていた街道沿い。周囲には何もありません。インテリアはいかにもイタリアの田舎のカジュアル店ですが大雑把さはなく細かい所まで目が行き届いている感じです。サービスの女性もきびきびしていて、いいお店の予感がします。
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前菜、プリモの2皿をオーダーしましたが、両方とも大当たり。前菜は卵のフリットの下に新ほうれん草を敷いたもの。濃厚な味の卵、くせがなく柔らかく甘みがある新ほうれん草、味の組み合わせの勝利です。カリフォルニアでも美味しいものができそうなレシピですね。プリモはパルメッジャーノのリゾット。こちらもお米のアルデンテ具合は言うに及ばず、グレープフルーツを使って酸味を加えるなどちょっとした工夫もあって、非常に満足度の高い一皿でした。ワインはカジュアルなランブルスコを1本。
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これだけレベルの高いお店にも関わらず一人30ユーロ足らずとお値段的にも優秀。お勧めです。ちなみにシェフは日本人。帰り際に少し話す機会がありましたが、オーナーシェフから全幅の信頼を得て調理だけでなくメニュー作りも一緒にやっているとのこと。やはり日本人が地元に溶け込んで活躍しているのは嬉しいですね。



by taurasista | 2014-06-01 18:39 | レストラン(イタリア)

翌日は友人のカンティーナ テヌータ・ペデルザーナTenuta Pederzanaを訪問。ワインはインプリチトやクッチーナ・アッラ・バーバなどで味わっていただくとして、ここでは素晴らしい景色をどうぞ。ちなみに、リグリア側(写真で言うと手前)から風が吹くと天気が崩れ、アルプス側(その逆)からだと天気が良くなるとのこと。
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カンティーナ訪問後はみんなで近所のトラットリアCa' Biancaでランチ。店内はとても広いのですがこの日は祝日なので大混雑。次から次へと地元の人たちがやって来ます。
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数百席ある超大箱ですが、お味もなかなかのもの。前日のオステリア・フランチェスカーナとは対局の素朴な郷土料理がどんどん出てきます。ここはイタリアきっての酪農エリアのエミリア地方、ハム、サラミは本当に素晴らしい。これをこの地方のパンTigellaティジェッラ、揚げパンGnocco frittoニョッコ・フリットに挟んで食べます。これでプリモの前にかなりお腹一杯に。
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大人数だったのでパスタも色々な種類をオーダー。トルッテリーニ・イン・ブロードは絶品でした。
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ワインはまずはリストからCantine della Voltaのランブルスコをオーダー。続いてはカンティーナで預かってもらっていた私のストックを。
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Alteni di Brassica 1997 (Gaja)
Gajaのソーヴィニオン。久しぶりに飲みましたが、非常にレベルが高いワインで一同大満足。スモーキー、ヴァニラ、蜂蜜、花梨など複雑で濃密な香り。アタックからアフターまで全くぶれがなく、だれることなくぐいっと伸びていきます。凝縮感、密度とも申し分なし。フルーツ、酸とも非常にしっかりしていて、バランスも素晴らしい。もうしばらくはこの勢いが持続することは間違いないですが、おそらく今が最高の状態でしょう。PederzanaのオーナーFrancescoもうなってました。もう1本あるので次回訪問時にまたみんなで飲もうと思います。
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Alto Adige Pinot Nero Barthenau Vigna S. Urbano 1995 (Hofstatter)
イタリアのベストピノと言うと必ず名前が挙がるワインです。2年ぐらい前に同じヴィンテージを日本で飲んだ時は非常に状態が良く、もちろん特徴は違うもののブルゴーニュと遜色ないピノという印象でした。残念ながら今回はピークを過ぎてフルーツがかなり落ちていて、ちょっと残念な結果に。これももう1本あるので次回試してみます。

食後は19年振りにボローニャへ。落ち着いたいい町です。やっぱりロスよりもイタリアがhomeだなあ。
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by taurasista | 2014-06-01 02:29 | レストラン(イタリア)