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しばらく続けていた3月のバローロ会、昨年は開催できなかったが、今年はこんなラインアップで復活!
場所はヴィノーブル。バビーシェフの料理との共演だ。
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Barolo Bric del Fiasc 1996 (Paolo Scavino)
これだけ毛色が違うワイン。まず香りの出方が直線的、というか、グラスから鼻をダイレクトに刺激する。タール、スパイスなどのとても力強い香り。まだバリックのニュアンスも感じる。フルボディで豊かな酸と溢れる若々しい果実味。アフターにはやや甘みが目立つ。もう少しミッドパレットからがタイトな方が個人的は好みだが、とてもレベルが高いワインであることには間違いない。

Barolo Monprivato 1996 (Giuseppe Mascarello)
なんと・・・ブショネ。残念。

Barolo Riserva Rocche dell'Annunziata 1990 (Paolo Scavino)
こちらは少しいわくつきのワイン。というのも、昨年の地震でテラダに預けていたワインが数本割れたが、そのうちの1本がこれだと思っていた。今回判明したのが、実際に割れていたのがBric del Fiascの89年だったこと。しっかり検品したつもりだったが、そこは地震の直後、気持ちが不安定で仕事もてんぱっていたので、ちゃんと見ていなかったんでしょうね。これはファーストヴィンテージで確か1,500本ぐらいしか生産していないとても希少なワイン。96年のBric del Fiascと違って、所謂モダン・バローロ的なところは殆ど感じない。香りはフローラルで優しい。味わいもとても柔らかく滑らかで、きめが細かい。長いアフターまで全くだれるところがなく、非常に美味。十分トリを取れる実力があるワインだが、今日はちょっと相手が悪かったかな。

Barolo Monprivato 1990 (Giuseppe Mascarello)
グラスに注いでからしばらくは香りはそれほど立たず、「はかなげ」と表現してもよいぐらい。時間の経過につれ、バラや土、紅茶などの香りが出てきた。味わいもグラスの中で開き、どんどん大きくなり、品の良い甘みやミネラル感も出てきた。シームレスで余韻は長大。素晴らしくエレガントなクラシックバローロ。

Barolo Monprivato 1989 (Giuseppe Mascarello)
そして89年。香りは90年と似ているが、よりクールな感じがする。味わいは予想通り90年に比べてタイト。最初は酸が目立ち、味もそっけもなかったが、これもグラスの中でどんどん変化。90年のような甘みは感じないが、ピュアな果実、美しい酸、まるでひっかるところがないシルキーなストラクチャー、長大な余韻とどれをとっても文句なし。これぞ偉大なバローロ。今年のトップ5、いやトップ3入りは間違いない最高のワイン。

Barolo Brunate 1970 (Marcarini)
ここまで古くなるとダメになっていてもしょうがない、という気分で飲んでもらえるので、出品者としてはちょっと気が楽なのだが、このボトルは非常に状態良し。レザー、タバコ、血といったいかにも熟成したバローロらしい香り。まだフルーツが十分残っていて、旨味のしっかり乗っている。さすがBrunate最大の所有者にして最良の区画を持つMarcarini。バローロ古酒の魅力を存分に発揮してくれた。

料理はバビーシェフがワインに合わせて組み立ててくれた。ワインとのアッビナメントはもちろん、緩急もしっかりついて、流石の一言。
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本当に、最高の会でした。ヴィノーブルの濱岡さん、バビー、そして参加者のみなさま、ありがとうございました!!!
by taurasista | 2012-03-24 18:17 | ワイン会

続いてはカベルネを3種類。
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Cabernet Sauvignon 1998 (Tasca d'Almerita)
シチリアの名門Tasca d'Almeritaのカベルネ。バリックをばちっと使って甘みがある90年代風なワインを想像していましたが、南国の暖かさを持ちつつ、品が良く、バランスが取れたかなりクオリティの高いワインでした。今とてもいい状態ですが、もう少し熟成させても面白いかも。
Cabernet Sauvignon Marina Cvetic 1993 (Gianni Masciarelli)
こちらはとてもパワフル。少し過熟な感じもあり、アルコールも強くて、ポートのようなニュアンスもある個性的なワインです。
Sammarco 1988 (Castello dei Rampolla)
他のヴィンテージでの経験から、細マッチョでアーシーなワインを想像していましたが、こちらは予想に反してとても愛想がよいワインでした。サンマルコとしては個人的には85年のようなタイプの方が好みですが、この88年の方が飲みやすいと言えば飲みやすいです。素直な甘みを感じ、どちらかというと果実味が正面に出た感じ。まだまだ若々しく、これももう少し熟成させてもよかったかも。
by taurasista | 2012-03-17 20:48 | ワイン(イタリア)

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続いてはピノ・ネーロ。イタリアのピノではなかなかいい物に当たるのが難しい、というのが正直なところ。過去のベストは2006年4月のカンティーナ訪問の際に飲ませてもらったLe Due Terreの96年。同行したワイン資産時価数千万円の「帝王」に「ブルゴーニュのグランクリュにも匹敵する」と言わせた素晴らしいワインでしたが、これ以外はそこまでのワインには出会うことなく。。。。

最近毎年足を運んでいることもあって、アルト・アディジェのものは飲む機会が結構ありますが、良さを感じるのはチャーミングなタイプで、高級ワインのテイストを志向するものは外れを引くことが多い気がします。タンニンが強すぎたり(飲む時期の問題があるとは思いますが)、味わいがちょっと人工的だったりで。

さて、このBarthenau、以前は(何故か最近聞かなくなった)イタリア最高のピノというとまず最初に名前が挙がるワインでした。とはいうものの、これまで何ヴィンテージか飲んだ限りでは、その片鱗を感じることもなく、日本では一般流通していないこともあり、自分の中ではほぼ忘れ去っていたワインでした。なぜこのワインを持っていたかと言うと、数年前にイタリアからワインを購入した際に国際品種のワイン会をやるときに出せばいいや、と思って買ってみた、ただそれだけでした。

ということで、さしたる期待もしていなかった訳ですが・・・・・開けてみると、本当に美味しいワインでした!!!
とても親しみやすく、ブルゴーニュとは一味違うニュアンスですが、香りは複雑、味わいは非常に整っていて、きれいな果実味、きめの細かいタンニン、そして切れのいい酸の調和が素晴らしく、余韻の美しさ、長さも文句なしです。こんなにいいワインだったんだ、と相当驚きました。たまたまこのヴィンテージが凄いのか、コンディションのいいボトルを最高のタイミングで飲んだからなのか、はたまた他の理由があるのか、それはわかりませんが、ともかく、これならイタリア最高のピノの称号を与えても文句を言う人は誰もいない、と自信を持って言えるワインでした。このワインの古いヴィンテージは世界中どこでもまず流通していないので、これが最初で最後になるかもしれませんが、ともかく、出会えてよかった、と断言できるワイン、年末に今年のベストを選ぶ際には必ずトップ10(あるいは5)入るワインであることは間違いないと思います。
by taurasista | 2012-03-10 17:55 | ワイン(イタリア)

2月の2度目のワイン会のテーマは「イタリアでの国際品種の熟成」。ソーヴィニオン、ピノ、カベルネの熟成したものを並べてみました。一般にイタリア人はどんなワインでも若いヴィンテージからどんどん飲んでしまう傾向があるので、古いヴィンテージを国内で見かけることは余り多くはありません。特に白の熟成したものを見つけるのは難しいですが、この98年は友人のYさんがアメリカで購入したのを譲ってもらったものです。テルラーノはアルト・アディジェの協同組合ですが、イタリア最高の白ワインの生産者の一つとしても知られています。
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この日はアペリティーヴォを用意していなかったので、いきなりこのワインから入りました。抜栓は1時間前。出だしは全く大人しく、全然香りも出ていなかったのが、15分ほどで開き始めました。ミネラリーで透明感があり、フルーツと酸がとてもきれい。もう少したつと、今度はパッションフルーツなど、トロピカルな香りが出始めました。味わいも更に開いて、グリップときめの細かさは特筆もの。これなら赤の後でも戻れるだろう、ということで、約1/3をボトルに残しておきました。
1時間後に赤の合間に飲んでみたところ、香りは蜂蜜ぽく変化、味わいは更に分厚さを加えて、熟成したカベルネの後でも全く負けない状態に。これはこれは素晴らしい白でした! あともう1本あるのが本当にラッキーです。これはもう少し熟成させてから開けてみます。
by taurasista | 2012-03-04 20:27 | ワイン(イタリア)