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週末のワイン(2)

続いて赤のラインアップ。

Chianti Classico 2007
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生産者:San Giusto a Rentennano
所在地:Gaiole in Chianti (トスカーナ州シエナ県)
品種:サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロCanaiolo5%
DOCG:Chianti Classico
インポーター:odex

まずはイタリアワインの典型とも言えるキャンティ・クラシコから。赤系のフルーツに伸びのいいきれいな酸。非常に暑いヴィンテージのせいか若干ジャミーなところが少し気になったが、総じてキャンティらしさの良く出たワインだと思う。

Barbera d'Alba Pugnane 2005
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生産者:Mario Marengo
所在地:La Morra (ピエモンテ州クーネオ県)
品種:バルベーラBarbera 100%
DOC:Barbera d'Alba
インポーター:ラシーヌ

化粧っ気はないが、素顔が美しい飾り気のないワイン。単体でも食事と一緒でも非常においしく飲める。特に何かが突出しているわけではないが、全体のバランスがとても良い。今日の赤の中で一番人気があったのがこれ。

Barbaresco 2005
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生産者:Albino Rocca
所在地:Barbaresco (ピエモンテ州クーネオ県)
品種:ネッビオーロ100%
DOCG:Barbaresco
インポーター:八田

非常に硬いワインだろうと踏んで前日夕方に抜栓したが、当日の昼前でもまだガチガチで香りも味わいも全く無口。ちょっと不安になったが、夜になってようやく少し開いてきた。非常にスパイシーでタニック。今飲むなら十分余裕を持って抜栓し、食事と一緒のほうがよい。

Rosso Piceno Morrelone 2002
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生産者:Le Caniette
所在地:Ripatoransone (マルケ州アスコリ・ピチェーノ県)
品種:モンテプルチアーノMontepulciano 70%、サンジョヴェーゼ30%
DOC:Rosso Piceno
インポーター:テラヴェール

用意していたTaurasi Radici Riserva 1999 (Mastroberardino)の状態が悪かったので代わりに空けたワイン。この地のモンテプルチャーノらしくスパイシーでタニックで重量感がある。アルコールも高くアタックはなかなかインパクトがあるが、ミッドから後ろまではパワーが持続しない。2002年という余り良くないヴィンテージのせいだろうか。
by taurasista | 2010-03-28 21:12 | ワイン(イタリア)

週末のワイン(1)

3連休の日曜日はM帝王ご一行が来訪して自宅ワイン会(そういえば今年初めて)。イタリアワインにはあまりなじみがないメンバーが多いとのことだったので、イタリアの今が俯瞰できるラインアップにしてみた。

Alto Adige Spumante Brut
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生産者:Haderburg
所在地:Salorno/Salurn (トレンティーノ・アルト・アディジェ州ボルツァーノ県)
品種:シャルドネ90%、ピノ・ネーロ10%
DOC:Alto Adige
インポーター:ヴィーナイオータ

最近いろいろな所で出会うHaderburgの一番スタンダードなスプマンテ。作りはなかなか良い。意外にウェイトがある。アフターには軽い苦み(この地のスプマンテの特徴?)。

Sauvignon Winkl 2008
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生産者:Cantina Terlano
所在地:Terlano/Terlan
品種:ソーヴィニオンSauvignon 100%
DOC:Alto Adige Terlano
インポーター:ヴィーノ・フェリーチェ

帝王がいらっしゃるので、4年前に一緒に訪問したTerlanoを入れてみた。まずインポーターが替わっていたのに少し驚く。このワイン、ウィンターローズの看板ワインの一つだったはずなので。香りはレモンが基調でフラワリー。細身で酸が非常に強い。ハム類と合わせるとワイン単体の時よりもぐっと膨らみを感じる。食事と一緒で真価を発揮する、ある意味とてもイタリアらしいワイン。

Sacrisassi Bianco 2006
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生産者:Le Due Terre
所在地:Prepotto (フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ウディーネ県)
品種:フリウラーノFriulano 50%、リボッラ・ジャッラRibolla Gialla 50%
DOC:Colli Orientali del Friuli
インポーター:ラシーヌ

帝王と一緒に訪問したカンティーナが二つ続く。今度はみんなでQueenを合唱したLe Due Terre。まずみんな色合いの濃さ(かなりゴールドに近い)に驚いていた。柑橘類、ハーブ、白コショウといった香りの要素。膨らみがあり、ややオイリーなストラクチャー。量たっぷりの切れのいい酸。余韻は長い。素晴らしいポテンシャルを持つワインだが、まだ7割程度しか実力を発揮していないと思う。当日の昼前抜栓だったが、前日にしておくべきだったかな。

T'arara 2006
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生産者:Cantina Giardino
所在地:Ariano Irpino (カンパーニャ州アヴェリーノ県)
品種:グレコGreco 100%
IGT: Campania Greco
インポーター:イタリア商事

昨年訪問して仲良くなったGiardino。イタリアの今を知る上でこの手の自然派ワインは欠かせない。みなさんこれまで経験したことのないタイプだったようだが、割合気に入ってくれていた。マンゴー、蜂蜜といった甘い香りにミネラル。味わいも甘みを感じるが、強いミネラルと酸があり、甘さが決して突出することなく、全体としてはきりっと引き締まっている。余韻も長く、やはり良くできたワインだと思う。フリウリの同種類のワインと比べると、味わいが優しいのはテロワールなのか作り手の個性なのか(たぶん両方だろう)。

赤は次回にします。
by taurasista | 2010-03-24 22:45 | ワイン(イタリア)

続いて料理。種類が多いので面白いもの、美味しかったものに絞ってご紹介。

【さくらんぼ ボンボン】
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最初の皿。さくらんぼをリキュール漬けにしたもの。

【うに、抹茶、ライム】
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生うににライムとリンゴを和えている。抹茶のスプーマを添えて。

【山のチーズのグリル 花と蝶のサラダ】
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チーズは日本のもの。このスプーマは桜。

【マテ貝とグリーンピース 青海苔】
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マテ貝は生。グリーンピースはどういう調理法か忘れてしまったが、ジェル状のものに包まれていて粒が離れない。青海苔はシャーベットで。

【赤座海老のスケット】
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スケットとはスペイン料理で魚介を入れたスープ。海老のだしがしっかり利いていて非常に美味。

【ショウロンポウ】
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一体何が出てくるのかと思ったら、ラムとヨーグルトソース。ところがただのラムではなく、中にソースを隠してある。食べ方の注意を受けていたにもかかわらず、同行者は豪快に中のソースを飛ばしていた(笑)

【春の大地 part1】
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菜の花に豚足やリドボー、きのこのソテー。きのこが立っているのに注目。

【温かいジュージュー肉】
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和牛のステーキだが、お皿に書いてある絵が実はソースになっている。真空低温調理という以外の詳しい料理法は忘れてしまったが、肉の中にもガスが封じ込めてあり、それが表面で泡立って見える。

【味噌汁】
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固形物だが味は味噌汁そのもの。意外性に思わず笑みが出る。

【春の大地 part2】
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こちらは調理方法よりも盛り付けで表現。春の植物の生命力をイメージしたもの。

【フルーツ】
お皿の奥のマジックフルーツを食べた後はレモンもライムも甘く感じるのが不思議。
こちらで最後です。

本当に楽しい体験だった!年に何度も行く店ではないけれど、また是非行ってみたい。
by taurasista | 2010-03-23 20:56 | レストラン(日本)

誕生日シリーズの本番で訪れたのはマンダリンホテルのTapas Molecular Bar。このお店のことを知ったのはミシュラン・トウキョウ。2年続けて一つ星を得ているが、きっとel Bulli系のスーパーモダン・キュイジーヌを出すお店なんだろう、という印象しかなく、まさか実際に自分が行くことになるとは全く思ってもいなかった。
予約してくれた同行者によると、キャンセルポリシーが厳しく3日以内のキャンセルはチャージをとられるという。なんだか高飛車なお店だが、肝心の料理は一体どうなんだろう。

店はホテル38階にある。まずは有名な化粧室へ。一面がフルに窓になっていて素晴らしい景色が望める。建築中の東京スカイツリーもこんな風に(ガスがかかっていたのが残念)。
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ラウンジの一角の8席のバーカウンターがMolecular Barである(調理する後ろではカクテルを作っていたり、まさにバースペース)。6時と8時半の1日2回転制で我々は6時スタート。カウンターにはまるで寿司屋のように食材がケースの中の氷の上に並べられている。カウンターの中には料理人が2名。下ごしらえされた食材をこの2名がカウンターで仕上げ、説明と共にサーブするスタイル。
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メニューは季節によって変わるとのこと。今はちょうど春のメニューに替わったばかりでこういうラインアップ。
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料理を紹介する前に全体的な印象を書いておくと、まず料理が(予想に反し)非常にレベルが高い。小さなポーションでではなく、もっとがつっと食べてみたいものがいくつもある。構成はスプーマを使ったものが少し目立つ以外はバリエーションに富んでいて、飾り付けの奇抜さ、美しさと相まって、食べ手を全く飽きさせない。el BulliやThe Fat Duckのようなヨーロッパの分子料理の本家のお店には行ったことがないのでそれと比較することはできないが、分子調理云々を抜きにして考えてもかなり高く評価できるお店との感を持った。

シェフは日米のハーフJeff Ramsey。元々スシ・シェフとして名を挙げた料理人らしいが、ワシントンDCの元祖Molecular(=分子) BarであるMinibar(Cafe Atlantico内)でel Bulliでの修行経験のあるシェフと働いたことが現在の店のベースになっているようだ。
(詳しくはJapan Timesの記事 http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20070715x2.html
を読んでみてください。)

ではまずはワインからご紹介(料理は次回載せます)。

Brut Souverain NV (Henriot)
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ブラン・ド・ブランらしく細身でエレガントなシャンパーニュ。こういうデリケートさはイタリアで出すのはなかなか難しいのだろう。

MR 2008 (Telmo Rodoriguez)
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スペインの若手エノロゴがマラガで作るモスカテル(マスカット種)の甘口。甘みはかなり強く、酸はさほど強くないが、べたついた感じはなく心地よく飲める。
by taurasista | 2010-03-22 15:52 | レストラン(日本)

北京から出張で帰国したA君が魚系のイタリアン希望ということで、久しぶりにドン・チッチョへ。A君の到着日だったので9時半過ぎにスタート。時間が遅かったので食事は3皿のみ。

<ハツとレバの炒め物>
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<鰯とウイキョウのカザレッチ>
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<魚介のフリット盛り合わせ>
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どれもシンプルで美味い料理。ディープに飲んだ翌日にはぴったりだった。
2時間程度の短い食事だったが、話に花が咲いてワインは2本空けた。

Leone 2008
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生産者:Tasca d'Almerita
所在地:Sclafani Bagni (シチリア州パレルモ県)
品種:カタラットCatarratto、シャルドネ
IGT Sicilia

グレープフルーツ、パイナップルなどトロピカルな香りだが、味わいはもう少しクールな感じ。香りはカタラットの特徴が支配的だが、味わいはシャルドネがうまく落ち着きを与えて「暑すぎない、甘すぎない」ワインにまとめた、という感じだろうか。気軽にぐいぐい飲める心地よいワイン(価格はそこまでカジュアルではない。お店で確か6,800円)。

Bianca di Luna
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生産者:Paolo Cali
所在地:Vittoria (シチリア州ラグーザ県)
品種:フラッパートFrappato 100%
Vino da Tavola (確か)

昨年シチリアのAl Fogherで勧められて飲んだワイン。黒ブドウのフラッパートから作った白である。オイリーでドライ。ミネラル感が強い。やはり面白いワインである。

この店には相変わらずの心地よいざわめきがある。客層もいいし、やはりいい店だ。きっとまたそのうち訪れることになるだろう。
by taurasista | 2010-03-21 15:14 | レストラン(日本)

続いてインプリチト

まずはこちらでスタート。
Rovittello 2004
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生産者:Benanti
所在地:Viagrande (シチリア州カターニャ県)
品種:ネレッロ・マスカレーゼNerello Mascalese、ネレッロ・カプッチョNerello Cappuccio
DOC:Etna Rosso

まだ非常に若く、タニックでパワフルで硬い。黒くごついミネラルを感じる。まだまだ真価を発揮するには時間がかかりそう。ポテンシャルはかなり高いと思う。

続いてはテリーさんからの頂き物。
Il Blu 1999
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生産者:Brancaia
所在地:Radda in Chianti (トスカーナ州シエナ県)
品種:サンジョヴェーゼ50%、メルロー45%、カベルネ・ソーヴィニオン5%
IGT Toscana

洗練されたモダンなワイン。10年以上熟成しているせいもあると思うが、うまく抑制が効いていてバランスがよくとても飲みやすい。万人に受けるタイプだろう。素直においしいワイン。

こちらは写真だけ。
Brunello di Montalcino 2004
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生産者:Stella di Campalto
所在地:Montalcino (トスカーナ州シエナ県)
品種:Sangiovese Grosso 100%
DOCG:Brunello di Montalcino

2年前にこちらを訪問したK君から話だけは聞いていたStella di Campalto。この2004年がブルネッロの初ヴィンテージだが、そのリリース前から大注目を浴びていたビオディナミの生産者である(ニコラ・ジョリーなど自然派の大御所達に寵愛されているのだそうだ)。こちらはまたのお楽しみということで。

楽しく飲み、食べた一夜だったが、翌日はさすがに眠かったzzzzz
by taurasista | 2010-03-19 23:06 | レストラン(日本)

今週は誕生日weekだったこともあり、いいワインを飲みたかったのでアッラ・バーバに手持ちワインを持ち込んだ。
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以下左から順に。
Fiano di Avellino 2008
生産者:Rocca del Principe
所在地:Lapio (カンパーニャ州アヴェリーノ県)
品種:Fiano 100%
DOCG:Fiano di Avellino

先日2007年を紹介したが、こちらは最新ヴィンテージの2008年。2007年は力強さと繊細さを併せ持つ非常に優れたワインだったが、2008年は07年に比べると少しおとなしい。優しい柑橘系、白い花の香りにミネラル。しっかりした良質の酸。余韻はそこそこ長い。これもいいワインだが、07年の完成度が高いのでちょっと印象が霞んでしまったかな。

Breg 2000
生産者:Josko Gravner
所在地:Gorizia (フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ゴリツィア県)
品種:Sauvignon, Chardonnay, Pinot Grigio, Riesling Italico
IGT:Friuli Venezia Giulia

3年ぶりに飲むBreg 2000年。色はオレンジがかったこの種のワインに典型的な色合い。香りは非常に複雑。オレンジの皮、蜂蜜、白コショウ、ミネラル。味わいは甘みを感じるが、しっかりした酸と強靭なミネラル感と溶け合って、非常にバランスが良い。余韻も長く、これは素晴らしいワインだと思った。この2000年はこれまで何度も飲んでいるがいつも大変満足させてくれる。残る1本はあと3年ぐらいは置いてみよう。

Taurasi Riserva 2001
生産者:Perillo
所在地:Castelfranci (カンパーニャ州アヴェリーノ県)
品種:アリアニコAglianico 100%
DOCG:Taurasi

カシス、湿った土、スパイスの香り。フルボディでまだまだ若く、フルーツ、タンニン、酸のいずれもがまだまだ強いが、きめが細かく引き締まっている。今飲んでも十分おいしいが、あと3~5年後にはかなりレベルのワインになっていると見た。強さと軽快さを兼ね備えた優れたワインである。

Arte 1990
生産者:Domenico Clerico
所在地:Monforte d'Alba (ピエモンテ州クーネオ県)
品種:Nebbiolo 90%、Barbera 5%、カベルネ 5% (おそらく)
Vino da Tavola (だったはず)

トリはクレリコの90年。クレリコの90年はバローロ3種類も持っているが、まずはこのArteを開けてみた。バラ、プラム、スパイスなどが織りなす美しく熟成した魅惑的な香り。20年の熟成を経て味わいも柔らかくなっているが、瑞々しいフルーツが溢れんばかりで若々しい。大柄だがバランスが非常によく、またシルキーなテクスチャーでどんどん飲める。余韻も長く、これは相当レベルが高いワイン。

食事は7,350円のコースで、お口取り/前菜3品、プリモ1皿、セコンド2皿の構成。いつもの通り、どれも大変おいしくいただいた。

<バーバの定番カーネデルリ>
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<トリッパに半熟卵>
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<ホウボウ> ソースが美味かったが内容を失念。。。
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<ホタルイカと白魚のタリアッテッレ> この季節らしい一皿
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<鴨のロースト フォアグラのソース>
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<色々な肉の盛り合わせ>
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<ドルチェ>
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いつものように話しこんでしまって、終わったのは24:30.ワインも料理も大満足で気分が良くなり、K君の「もう一杯」につきあってインプリチトへ。また気分良く飲んでしまい、帰宅は27時過ぎ。。。。
by taurasista | 2010-03-19 22:02 | レストラン(日本)

昨日友人とディナーすることになり、正午前からビストロ系を中心にお店を探し始めた。仲間たちに最近良かったお店を聞いたり、メディアで気になっていたところを当ってみたが、全て満席。予算を上げて、一人15,000円+クラスも当ってみたが状況は同じ。クオリティの高いお店が流行っているのは良いことだけど、イタリアンならこういうことはまずなく、特定のいくつかを除けば当日や前日でも予約が取れる場合がほとんど。どうしてだろう。理由を幾つか考えてみた。
①高い価格帯、つまりハレの日の食事としてはフレンチ優位
②イタリアンは数が多過ぎる(東京だけで1,000軒以上あるらしい)
③イタリアンは意外に安くていい店が少ない
2人でワイン1本+αを頼んでも一人10,000円未満で済むフレンチの選択肢は結構あるように思うが、数ある東京のイタリアンで10,000円でお釣りがくる店は意外に選択肢に乏しい。それなりにクオリティの高いコースが5,000円未満かつ5,000円クラスのワインがある程度充実しているお店が余りないように思う。

お店が決まらないまま、こんなことを考えていたのだが、ビストロ→トラットリア(少しニュアンスは違うけど)→そう言えば、トラットリアを名乗るあのお店にまだ行っていない! と突然思考が走って、電話してみたのがこのアンティカ・トラットリーア・ノスタルジーカ。予想に反して予約がすんなり取れてしまった。ネットでいろいろ調べると内臓系の料理が多いようなので、内臓が苦手の連れのために今日のメニューを確認したところ、シェフから折り返しお電話をいただき、内臓系は他のものに変えられる、とのことだったので、これでようやくお店が決定した。

このアンティカ・トラットリーア・ノスタルジーカ、日本のイタリア料理界を代表するシェフ小林幸司氏が一人で作りサービスも行うお店である(最初の電話に出たのは別の方だったので、下ごしらえ等を行うスタッフが一人いるのではと推測)。昨夏に1日1組限定の「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」(直訳すると「幸せの門の小さな葉っぱ」)から業態を変えて開店。フォリオリーナは友人たちとずっと行こう行こうと言いながら結局予約が取れずに行き逃してしまったが、このトラットリアの方も開店以来ずっと気になっていて、つい最近インプリチトMさんとの間でも話題に出たばかりだった。現在の混み具合はわからないが、ともかく当日に予約が取れた「fortuna」に感謝しつつ、大きな期待を持って訪問。

場所はフォリオリーナ時代と変わらず、中目黒駅から山手通りを南に15分ほど歩いて路地を入ったところ。恐らくエントランスは前店と変わっていないのでは(少し曖昧だがフォリオリーナの名前も残っていた記憶がある)。現在の店名は窓の覆いに掲げてある。ドアを入るとすぐにトイレと厨房の入り口、すぐにシェフが出てきて唯一空いていたテーブルに案内してくれた。
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食事は7,000円のお任せコース一本。コースの内容は飲み物と一緒に手書きで書いてある。
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何となく写真を撮るのが憚られて、前半は写真がないのだが、まずお皿は3枚ほどが重ねてセットしてあり、上から順番に使うスタイル(カトラリーはその都度交換してくれる)。料理は人数分が一皿で出てきて取り分ける。ドリンクのオーダー後、すぐに前菜が二皿、少し時間を置いてもう一皿。シェフが早口でぼそぼそ料理と作り方の説明をしてくれる(すぐに頭から抜けてしまったけど)。我々は3皿ともメニューとは違うものをいただいた。どの料理も手が込んでいないように見えるけれど、実は非常に計算されたもの。中でもタコとオリーブ、ニンニク等を使った一皿は各素材のハーモニーが素晴らしく、絶品。

プリモからは通常のコースに戻る。沖縄のロイヤルポークのラグーは旨味が凝縮され、太いマカロニと一緒に噛みしめると口中に旨味がぐっと広がる。かなり量があったがすぐに2人とも完食。
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そしてセコンド。子牛肉のトマト煮込みとポレンタ。これを混ぜるて食べるようシェフからsuggestionがあり、食べる前に混ぜてしまったが、先にそれぞれ単体で少し試せばよかった、と少し後悔。煮込みは滋味深く、滑らかなポレンタと混ぜることで複雑な味になる。
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ドルチェはこちら。レモンのムースを軽く凍らせたもので、皮の苦みがアクセントになっている。
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ワインはほとんど選択肢がない。連れが泡をご所望だったため、リストの中で一番高いこちらをオーダー。これ一本で通した。
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Venetoの変態生産者Lispidaのロゼスプマンテ。これは至って普通のワインで、チェリーの香りとやや甘めの自然な味わい。ガス圧は非常に低く、グラスに注いで少し置くとほとんどスティルワインと変わらなくなる。

食事が終わるまで2時間少し。我々が最後の客で、シェフに丁寧に送っていただきお店を出る(我々だけでなく全員にご挨拶されていた)。食事の満足度は、非常に高い。どの皿も見た目は至って普通だがしっかりとした味わいでとてもインパクトが強い。全体的に味は濃く、もう少しコースに緩急があってもいいかな、とは思うが、ここは恐らくそういうお店ではなく、全部の皿にみなぎるパワーを正面で受け止めるのが正しい楽しみ方なのだろう。少し時間を置いてまた是非再訪してみたい。
by taurasista | 2010-03-14 21:56 | レストラン(日本)

この時期は春のイタリア行きの計画を練っている・・・はずなのだが、今年は身分が不安定なためまだ予定を立てられずにいる。なんて愚痴を言っても始まらないので、まだ書き残しているイタリアネタを1本行きます。

こちらは2006年4月に訪問したフリウリのリストランテ。この日は朝に野宿明けの「帝王」をUdineのホテルで出迎え → Le Due Terreでランチ(アップ済み) → 2時間遅刻でトリエステ方面のEdi Kante訪問(こちらもアップ済み) → Le Due Terreの隣村のこのお店、という移動の多い一日で、特に到着したばかりの帝王は彼には珍しく疲れ切っている風だったが、雨が降り幻想的な雰囲気の中、山奥のミニシンデレラ城のようなこちらのお店に到着した。

このお店の料理には大変驚かされた。まず写真から。
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なぜ驚いたかと言うと、写真でお分かりになったかもしれないが、なんと料理がピエモンテ料理なのだ!
カルネ・クルーダ、ヴィッテロ・トンナート、アニョロッティと続いては、ここはフリウリだという気がしない。イタリアの田舎で他州の料理にお目にかかる可能性はほぼ皆無なので、これには本当に驚いた(メニュー名だけではわからなかった)。ピエモンテから到着して2日目の私とK君は、ピエモンテで毎日食べていた料理がまたでてきてちょっと食傷気味・・・・。

ワインは少し古めのもので何本か候補を出してもらい、Girolamo DorigoのMontsclapade 1994を選んだ。カベルネ、カベルネ・フラン、メルローのブレンド。非常にパワフルでタニックだった。

〆はグラッパで。こちらがこのツアーのベストショットと言われる、どでかいグラッパグラスを転がす帝王。
(ちなみに、この20分後には爆睡)
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フリウリ料理を堪能、という訳には行かなかったが、いい経験でした!
by taurasista | 2010-03-11 21:58 | レストラン(イタリア)

今週の火曜日はフーデックスで来日したFabio君とMalviraのRoberto氏を招いてオステリア・スプレンディドで開催された夕食会に声をかけていただき参加してきた。Fabio君とはたまーにfacebookでチャットはしているのだけれど、実際に会うのは2008年4月にピエモンテで会って以来ちょうど2年ぶり。


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ワインはもちろんConterno FantinoとMalviraで5種類。
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(アペリティーヴォのMalviraのRoero Arneisはここには写っていない)

Roero Arneis 2008 (Malvira)
柑橘系の香り漂うフレッシュなワインでフルーティー。食前酒に非常に適した心地よいワイン。

Langhe Treuve 2006 (Malvira)
ブレンドはシャルドネ40%、ソーヴィニオン40%、アルネイス20%でバリック熟成。パイナップル、蜂蜜、ヴァニラといったこってりした香り。甘みも強めだがしっかりした酸のお陰で全体はぎゅっと引き締まっている。パワフルかつエレガントで中身の詰まった、なかなか素晴らしいワインである。

Dolcetto d'Alba Bricco Bastia 2007 (Conterno Fantino)
香りは赤ではなく黒系のフルーツを感じる。ミネラル感が強い。若いドルチェットにしては酸が落ち着いている。暑かった2007年というヴィンテージのせいか? 強いがよく熟したタンニン。男性的なドルチェットである。

Roero Riserva Renesio 2005 (Malvira)
ネッビオーロ100%。24か月間450Lのボッテ(70%新樽)で熟成。バラやスパイスといったネッビオーロらしい香りがよく出ている。柔らかなテキスチャーで余韻も長い。

Barolo Sori Ginestra 2005 (Conterno Fantino)
Conterno FantinoのフラッグシップSori Ginestra。現時点でリリースされている中では一番新しいヴィンテージだが、ソムリエ武智さんのサービスのお陰で十分おいしく飲むことができた。ベストのヴィンテージの爆発的な強さはないが、きめの細かい果実味が前面に出ている。まだ複雑さが出る時期ではないがワインの素姓の良さを存分に感じることができた。

料理も良かったのだが、写真の写りが悪くて載せられるようなものがない。残念。。。。

今年のイタリア行きはまだスケジュールも全然決まっていない状態だが、絶対に行こう。Fabio君やRobertoさんに久し振りに会って、その意を強くした。
by taurasista | 2010-03-06 19:51 | ワイン会