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Rasoi Restaurant, Chelsea, London

95年の秋から98年の初めまでロンドンに駐在していた。イギリスというと、すぐに「食事がまずい」という反応が返ってくるが、私の経験ではこれは必ずしも正しくない。正しくは、「安いものは(ほぼ確実に)まずい。高いものは(きっちり選べば)おいしいものがある。」(10年以上たった今は安くておいしいものがあるかもしれないが。)

いいレストランが多いChelsea地区(日本で言うと西麻布かな)に住んでいたこともあり、このエリアや隣接するSouth Kensington、Kensington、Notting Hillを中心に色々なお店を試したが、インド料理には良く行ったものだ。自宅から徒歩10分圏内のStars of India、Noor Jahan(ここはたまに晩御飯のtakeawayもしていた)、特に前者には色々な人たちと2ヶ月に1度は行っていた気がする。このお店、所謂「モダン・インディアン」の草分けとして有名で、料理のレベルは素晴らしく高かった。羊肉とライスをパイ生地で包んで蒸しあげたものにヨーグルトベースのソースをかけていただく料理がお気に入りで必ずオーダーしていた。ワインは白はアルザス品種、赤は濃厚なオーストラリアのシラーズを選ぶことが多かったように思う。

帰国後数年間は年に1回はロンドンを訪れていた関係でレストラン情報もキャッチアップしていたが、確か99年にインド料理で初のミシュランの星を獲得したレストランが現れた。チェルシーのフルハム・ロードにあるZaikaというお店。この場所に思い入れがあったことも後押しし(前のテナントがChavotという頻繁に通ったフレンチだった。帰国前日のフェアウェル・ディナーもここで。マネジャーのベルギー人Stephane君には大変世話になったなぁ。)、Must visit リストに入れておいた。

Zaikaを訪れるチャンスは翌2000年の春にやってきた。場所は以前のお店よりもだいぶ広いHigh Street Kensingtonのヴィクトリア調の建物に移っていたが、期待以上に料理は素晴らしかった。西洋料理のエッセンスの取り入れ方、スパイス使いの繊細さには感動したものだ。エビのグリルはいまだに忘れられない。お皿には真っ黒な赤座エビが2つ。見た目には焦げているようだが、もちろんそんな訳はない。真っ黒な見た目からは想像もつかない繊細で複雑な味の衣に包まれたぷりぷりのエビ。あー、また食べたい!!!

近年はイタリアばかり行っていてイギリスにはすっかりご無沙汰していたが、2年前のイタリアツアーは日程に余裕があったので、帰国途中に半日だけだがロンドンに寄ることにした。早速友人とランチのアポを取り、インド料理をリクエスト。いくつか候補が挙がった中で選んだのがこのRasoi。オーナーシェフのVineet Bhatia氏が元Zaikaのシェフだったことが決め手になった。

前日夜にK君とローマ・フィウミチーノ空港で別れ、近くのホテルに1泊。翌日朝一番の便でロンドンへ。懐かしのピカデリー・ラインでこれも懐かしのSouth Kensington駅に出て、タクシーで友人宅へ。荷物を置かせてもらって、これも大変懐かしいKing's Roadを散策してからお店へ。

お店はKing's Roadから少し住宅街に入ったところにあるタウンハウスの地上階。インテリアはなかなかゴージャスな感じ(写真はないのでホームページを見てください)。
さて肝心の料理だが、2000年の再現、というわけには残念ながら行かなかった。前菜は普通な感じで、まあまあというレベル。メインは味は良かったが少し冷めていたのが残念。前回と違って驚きを感じさせる皿もなかった。ワインの値段はイタリアの3倍という感覚。イタリアの普通のレストランのワインの値付けはワインショップで買うよりも安い。一方イギリスだとレストランでは小売りの2,3倍が当り前なので、当然とも言えるけど。
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と、思い入れが強かった反動もあって、ちょっとネガティブサイドの話になってしまったけれど、この系統の料理はロンドン以外ではなかなか味わえないので、ロンドンに行く機会があれば是非もう少し掘り下げてみたいと思う。現在ミシュランで星を持っているインド料理店はこのRasoi以外に以下の4軒。ネットのreviewを読む限りでは非常に評判がよいBenaresを次回は試してみようかな(いつになるかはわからないけれど・・・)。

Amaya (Knightsbridge)
Benares (Mayfair)
Quilon (Westminster)
Tamarind (Mayfair)
(Zaikaは星を失ったようだ)

Rasoi Restaurant
10 Lincoln Street
Chelsea
London SW3 2TS
http://www.rasoirestaurant.co.uk/
by taurasista | 2009-10-30 23:30 | レストラン(その他)

前回に続いて2年前に訪問したレストランをご紹介。
このお店はガンベロ・ロッソのガイドでエビ3本(トラットリアの最高評価)を何年にも渡って取っている有名店。プーリア初心者には外せない店、ということで旅程が決まると真っ先に予約した。
宿泊していたOstuniから約30分、起伏がないプーリアの平野をひたすら走り町に到着。お店は町の中心部の路地裏にあった。

プーリア最後の夜だったので、とにかくプーリアらしいものを選んでみた。

<前菜>
プーリアのトラットリアでは際限なく前菜が続くところもあるらしいが、こちらは一皿に盛ってある。一番右は生の豚肉。ちなみに、これまでイタリアでキュウリに遭遇したのはここだけ(私はキュウリが大嫌い!)。
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<プリモ>
K君は手打ちのうどんパスタ、私はオレッキエッテ(プーリアと言えばこれ!)をチョイス。うどんパスタはもちもち感が凄い。これがこの日のベスト。
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<セコンド>
プーリア料理の典型を2つ。カルネミスト(肉盛り合わせ)とインヴォルティーニ(薄切りの肉で野菜等を巻いたもの)。
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ワインは何を飲んだかはっきり覚えていない。このロザートの写真があったので、きっとこれを最初に空けたのだと思う。Masseria MonaciのTrifle。
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続く赤はグラスでいろいろ試したいと頼んだが、うまく話が通じず、まず持ってきたのが今時珍しい新樽を非常に強くかけたもの。こういうタイプは好みではないと告げたら2本目はあっさりしたものを持ってきた。どちらも銘柄は記録していない。特に印象に残るものではなかったのだろう。

料理は美味しいしサービスも良く、一度行く価値は十分あると思う。ただ、もっと安くて同じレベルの料理を出すトラットリアがたぶんある、という気もする。次回プーリアを訪れる際にはMorellaのLisaにお勧め店をきいてみよう。
by taurasista | 2009-10-29 22:26 | レストラン(イタリア)

こちらは2007年9月に訪問したレストラン。訪れた日はイタリア最終日で、最後にいいランチを取ってから夜の便でローマを発つ予定にはしていたが、お店は決めていなかった。ここに決めたのは前日に宿泊したTaverna del Capitanoのオーナーの勧めがあったから。アマルフィでの落石事故で到着が遅れて夕食を食べられなかったことは以前書いたが、それがきっかけでオーナーといろいろ話すようになり、お店のカンティーナ(下の写真。船室を模しているという。)を見せてもらったりしたのだが、チェックアウトの際にランチの予定を聞いてきた。ローマ近郊のOsteria San Cesareo(ガンベロでエビ3本)が第一候補だったので感想を聞いてみたところ、そこもいいけれど面白いものを食べたいならこっちだ、と教えてくれたのがこのLe Colline Ciociare。折角なのでアドバイスに従うことにする。予約はオーナーが取ってくれて、オーナーシェフのSalvatore Tassa宛のメッセージを託された。
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場所はラツィオ州、ローマの南東80kmにあるAcuto。近くにはFiuggiという有名な温泉療養地がある。緑の美しい山間の町である。お店は約20席と非常に小さい。ちょっと記憶があいまいだが、客席からは素晴らしいパノラマが広がっていたような気が。メニューはMenu Degustazioneを選択。

料理はかなりモダンな感じである。記憶が必ずしも鮮明ではないが、写真を頼りにノートを付けてみました。

<口取り>桃のスープ仕立て
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<前菜①>フォアグラ。スパイスと一緒にカラメライズしている。
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<前菜②>ヴァニラとヨーグルト風味のジャガイモ。これがシェフのspecialitaとか。
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<プリモ①>サフランを練りこんだパッパルデッレ。白ワインとレモン風味。
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<プリモ②>ペコリーノのラヴィオリ。ウイキョウのスプーマ。
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<セコンド>メニューを見てもどの料理だったか思い出せない・・・・・。
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ワインは確か泡をグラスでもらったあとは赤1本だけ。事故ったせいでアポをキャンセルしてしまったCosimo TaurinoのNotarpanaro97年。ネグロアマーロNegroamaro 85%、マルヴァジア・ネーラMalvasia Nera 15%のブレンド。ネグロアマーロらしいチョコレート、プラムといった要素を主張しながら、きりっとした酸が全体を引き締めている、なかなか美味しいワイン。

このお店の問題はサービス。メインのサービスマンは技能はあるが服装がだらしない。しわの寄ったスーツによれよれシャツでは運ばれてくる料理が貧相に見えてしまう。もう一人はとても若く(たぶん10代)入店したてなのか、全く機能していない。古い館を改造したインテリアはなかなか素敵だし、料理はとても工夫され創意溢れた素晴らしいものである分、サービスの貧弱さが際立っていた。これが改善されていると良いのだが。
by taurasista | 2009-10-25 16:26 | レストラン(イタリア)

桃の木(三田)

最近続いている土曜日ランチシリーズ、今回は三田の桃の木。
夜は何度か訪問したことがあるが昼は初めて。あらかじめ予約しておいた4,000円のコースをいただいた。

<前菜>
前菜は3種盛り(といっても、別々に供される)。上から砂肝の和え物、カボチャの炒め物、フォアグラとウナギのパテ。どれもレベルの高い料理だが、特に砂肝の味の深さには驚かされる。
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<点心>
小龍包。これは普通。なくても良かったかな。
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<野菜>
台湾青菜と自家製の干し肉の炒め物。これがこの日のハイライト。干し肉とスープの旨味が青菜と完璧に溶け合って、素晴らしく美味。
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<主菜>
この日の主菜は軽く衣を付けて揚げた長崎産のアラを煮込んだもの。これもなかなかの出来。
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<デザート>杏仁豆腐とマンゴープリン。定番ものだけに味を比較しやすいが、これも文句なし。
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こちらではビオ系を中心によく選ばれたワインをいただける。この日はグラスで3種類。

Franciacorta SA (Bellavista)
こちらはイタリアのスプマンテの定番もの。

Chardonnay 2007(?) (Felton Road)
樽を上品に使ったいかにもシャルドネらしいワイン。ミネラル感も適度にあり、万人受けしそう。

Stonecutter Martinborough Pinot Noir 2007(?) (Stonecutter)
NZのピノの銘醸地Martinboroughの作り手。果実味が素直に表面に出ていて、酸もしっかり。タンニンはやや控えめ。全体としてバランス良く、食事と合わせやすいタイプ。

接客は手の空いた厨房のスタッフが担当するため、サービス的には少し行き届かないところもあるが、料理のレベルはやはり素晴らしい。ワインも面白いものを置いているし、リピートしたくなる店である!
by taurasista | 2009-10-24 21:31 | レストラン(日本)

リストランテ山﨑(青山)

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週末のランチで2年半振りに訪問。つまり、新装されてから初めての訪問である。
ランチは4,200円、5,775円、10,500円の3コース。我々は4,200円のコースで、プリモをシェフのスペシャリティであるリゾットに代えてもらった(追加料金が500円かかった)。

<鰆の軽い燻製>
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<自家製サルシッチャなどを使ったリゾット>
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<セコンドはオーストラリア産の子牛>
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<ドルチェ>
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どれも優しい味付け。美味しいのだが、願わくばメリハリが欲しい。全体的に少々単調な印象を持った。地下だった前のお店とは異なりビルの2階で青山墓地の緑が見え、インテリアは白が基調でモダンですっきりした感じ。居心地もサービスも良い。シェフの腕はいいと思うので、もうちょっと冒険して料理のインパクトが上がれば総合的にかなりいいお店になるだろう。ただワインは高い。古いヴィンテージも含めいいものを揃えているが、逃げ場に乏しい。もう少し6~8,000円の層を充実させた方がよいと思う。
by taurasista | 2009-10-18 18:40 | レストラン(日本)

アッラ・バーバで誕生会

日曜日はM嬢の一足早い誕生会ディナーでアッラ・バーバへ。
では今回はお料理から。

<付き出し① ホヤとたまご茸>
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新鮮この上ないホヤと貴重なキノコたまご茸をさっと和えたもの。ホヤを食べるのは20数年振り。大学生の時、大学の近所の居酒屋でひどいものを出されたせいで嫌いになっていたのだが、これは全くの別物。こりこりした食感がとても良い。

<付き出し② ハムと酢漬け野菜>
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ハムは軽く火を入れてある。こういう何気ないものが美味しいのが素晴らしい。

<前菜 炭火で焼いたスズキを海苔とエビのソースで>
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ここでソースに海苔を使うセンスがやっぱり素晴らしい。

<プリモ① ポルチーニのアニョロッティ>
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季節のポルチーニをふんだんに使っている香り高い皿。

<プリモ② 地鶏と牛蒡のカヴァテッリ>
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食感が異なる素材をうまく組み合わせて複雑な味を出している。

<セコンド 羊のロースト>
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こちらはストレートなロースト。肉質が素晴らしい。

ワインはこういうラインアップ。うち2本は持ち込ませていただいた。
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Prosecco Sur Lie (Casa Coste Piane)
瓶内二次発酵、シュール・リー製法という珍しいプロセッコ。もちろんノン・フィルター。かなり白濁している。ちょっとヨーグルトっぽい味わいがある。一般的な泡、プロセッコとは全然違うので馴染めない人も多いとは思うが、とても面白いワインだと思う。

Cuvee Fongaro Spumante Classico (Fongaro)
以前にも一度飲んだことがあるヴェネト州のDurello Monti Lessiniという超マイナーなDOCのスプマンテ。ブレンドでメインの品種はドゥレッロDurello。カジュアルに飲める泡。ほろ苦さが特徴か。

Chardonnay Selezione 1999 (Edi Kante)
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これは持ち込み。カンテのスペシャル・キュヴェであるSelezione。最近2000年ヴィンテージをネットで見かけたが、地元でもまず手に入らない希少なワインである。ただ残念なことに当日持っていったせいで開かないまま終わってしまった。開くのがとても遅いワインだと知っていただけにちょっと悔いが残る。(昨年Pinot Grigioを飲んだ際に、デル・グーストの檜山さんは3日前に抜栓しておいてくれた。それぐらい時間が必要なワインである。)

Irpinia Rosso 2004 (Villa Diamante)
アリアニコにしてはえらくソフト。飲みやすいことは飲みやすいが、エネルギー感含めもう少し頑張ってほしい感じ。

Etna Rosso Rovittello 1997 (Benanti)
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これも持ち込み。こちらは期待通り。程よく熟成し、森の下草、スパイスといった要素が香りを支配。凝縮感十分でアフターまで切れ目がない。タンニンはまだまだしっかりしているが、いい感じに丸くなっている。今が熟成のピークか。もう一本もっているので、1,2年寝かせてみようかな。

楽しんでいるうちに、気がついたら1時前。酔い覚ましも兼ねてU2の"Walk On"を口ずさみながら白金台から五反田の先まで歩き、そこからタクシーで帰宅。
by taurasista | 2009-10-14 22:40 | レストラン(日本)

2000年の開店以来ずっとお世話になっている通称「パーチェ」。この日は「蔵出し会」ではなく通常のディナーでの訪問。シンプルで美味しい料理と考え抜かれたワインを堪能させていただいた。

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Barbera del Monferato La Monella 2007
生産者:Braida
所在地:Rochetta Tanaro(ピエモンテ州)
品種:バルベラ 100%
DOC:Barbera del Monferato

Braidaは先日Bricco dell'Uccelloneを取り上げたばかりだが、このLa MonellaはUccellone(Barbera d'Asti)のお隣のDOCであるBarbera del Monferato。テロワールが異なることと、猛暑の2007年というヴィンテージのせいか、若いバルベラにしてはとても丸い。主張がそれほど強くない分、いろいろな食事と合わせやすいワインだと思う。

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Trebbiano d'Abruzzo 2006 Cuore di Vino
生産者:Stefania Pepe
所在地:Teramo(アブルッツォ州)
品種:トレッビアーノTrebbiano 100%
DOC:Trebbiano d'Abruzzo

アブルッツォで「Pepe」と言えば自然派の大御所Emidio Pepeだが、これはその娘さんのStefaniaのワイン。香りはミネラル、グレープフルーツが基調。特に凝縮感や複雑性に溢れたワインではないが、芯がしっかりしていて赤のあとでも十分飲める。ミネラリーで金属っぽさがある味わい。同じDOCでは先日MasciarelliのSemivicoliを飲んだ。これも非常に品質の高いワインだったが、自然な明るい「気」が感じられ、開放的で親しみやすいキャラのPepeの方が個人的には好み。この日のワインで一番気に入ったのがこれで、早速2本購入した。

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Schioppettino 2007
生産者:Tenuta La Ponca
所在地:Dolegna del Colio(フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州)
品種:スキオペッティーノSchioppettino 100%
IGT:delle Venezie

フリウリ品種のスキオペッティーノSchiopettino 100%のワイン。この品種だけで作っているものは余りお目にかからないので特徴を捉えにくいが、Le Due Terreで試飲させてもらった経験から、スパイシーさが品種の特徴だと思っていた。けれど、このワインでは土っぽさが強く、スパイシーさは感じない。もっと品種の特性を勉強せねば。なおPoncaとはこの地方特有の粘土と泥灰質が交じった土壌のこと。

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t Malvasia Nera 2007
生産者:Tiberio
所在地:Terranuova Bracciolini(トスカーナ州)
品種:マルヴァジア・ネーラMalvasia Nera 100%
IGT:Colli della Toscana Centrale

別の機会に2度ほど飲んだ際には余り興味を引かれなかったワインだが、この日は印象が違った。シンプルな豚のローストとなかなかいいアッビナメント。これも内藤マジック??

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Muffa Nobilis 2006
生産者:Palazzone
所在地:Orvieto(ウンブリア州)
品種:ソーヴィニオンSauvignon 100% 貴腐
DOC:不明

余り記憶が鮮明でないのでコメントはなし。

料理はこんな感じ。変に凝らずに直球勝負。イタリアのオステリアで出る料理のイメージに近い。

<リドボーのフリット>
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<シンプルなジェノベーゼ>
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<シンプルな豚のロースト>
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<このドルチェは絶品!>
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この日もイタリアワインの奥深さを満喫し、大満足でお店を後にした。
by taurasista | 2009-10-14 21:15 | レストラン(日本)

このヴォーロ・コズィ、3年前の春にオープンした頃にはいろいろなメディアに取り上げられ、あっという間に予約困難なお店になってしまった。その印象が強く、また中央部から少し離れていて私の住まいからも交通の便が良くないので、開店した年の9月に訪問したきりで足が遠のいていたが、たまたま文京区方面で昼に会食することになり、前日に電話してみたら難なく予約が取れた。

土日のランチは夜と同メニューということで、コースは7,000円の定番中心の「今月のコース」から。我々はこれを選んだ。構成は前菜、パスタ2皿、セコンド、ドルチェ、カフェ。前回来店した際にワインの種類はもう少し多い方がいいなという印象だったが、良く選んではあるものの、数自体はあまり増えていない気がした。

久しぶりに食べてみて、料理のレベルはやはり非常に高いと感じた。特に前菜のヴェネツィア風盛り合わせとトマトソースのパスタ。前者はとても丁寧な仕事が素晴らしく、盛り合わせとしてはリストランテ濱崎のものと双璧だと感じた。後者はとてもシンプルだが、味わいの深さに驚いた。
セコンドの煮込みはそこそこだったが、ドルチェ、プチフールも相当な美味さ。全体として、大変満足度が高い食事だった。

前にこの場所にあった「ベル・ドゥ・ジュール」のインテリアを居抜きで使っているため、今どき珍しくなったクラッシックなインテリアとBGMのバロックがちょっと重い気もするが、路面店で明るいし、また晴れた週末のランチに訪れてみたいと思う。

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by taurasista | 2009-10-11 18:05 | レストラン(日本)

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Barbera d'Asti Bricco dell'Uccellone 2005
品種:バルベラ 100%
生産者:Braida
所在地:Rocchetta Tanaro(ピエモンテ州)
DOC:Barbera d'Asti
価格(購入店):6,000円程度
インポーター:フードライナー

バリック熟成したバルベラのパイオニアとしてバルベラの地位向上に多大な貢献をしたワインBricco dell'Uccellone。その現行ヴィンテージである。バルベラのエレガントを知る上では格好のワインなのでこの日のラインアップに入れてみた。
赤い果実、スパイスが香りの基調。ミディアムボディでスムーズな構造。酸はしっかりしているが、穏やか。ベストのヴィンテージのものと比べるとスケール感がやや小さいように思うが、このワインらしさはよく出ていた。

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Barbera d'Alba Superiore Falletto 2004
品種:バルベラ 100%
生産者:Bruno Giacosa
所在地:Neive (ピエモンテ州)
DOC:Barbera d'Alba
価格(購入店):5,000円程度
インポーター:フードライナー

超有名生産者が続くが、今度はBruno Giacosa。彼らは元々はネゴシアンだが、20年前頃からいくつか自社畑を購入している。このFallettoはその一つで、Serralunga d'Albaにある高名なバローロの畑だが、その畑のバルベラを使っているのがこのワイン。余り生産本数が多くないワインで(エチケッタによるとこの2004年は750mlボトルが6,773本、マグナムが1,000本)私も飲むのは今回が初めて。
開くのがゆっくりで最初のうちは全く無口だったが、途中から徐々に調子が出てきた。スミレやスパイスの香り。バルベラにしてはタンニンや鉄分を強く感じたが、これはセッラルンガのテロワールの影響だろう。今でも飲めるが、最低でもあと3年程度は寝かせておくのがベターだと感じた。

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Langhe Nebbiolo 2005
品種:ネッビオーロ 100%
生産者:Roberto Voerzio
所在地:La Morra(ピエモンテ州)
DOC:Langhe
価格(購入店):5,500円程度
インポーター:ワインウェイヴ

徹底した畑仕事と低収量で有名な、バロリスタ(バローロ生産者)の中でも最も「いっちゃった」生産者の一つで、価格も高くかつ入手が難しいのでバローロはなかなか飲めないが、比較的安価なこのランゲやドルチェットもとても出来がいいので時々お世話になっている。このランゲ・ネッビオーロはバローロと違ってリリース後すぐに飲める柔らかい作り。バラ、スパイスといった香りの要素、しっかりしたタンニンと酸、というこの地方のネッビオーロの特徴をしっかり出しているので、ネッビオーロ初心者には格好の入門編だと思う。

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Barolo Riserva Vigna Cucco 1989
品種:ネッビオーロ 100%
生産者:Cascina Cucco
所在地:Serralunga d'Alba(ピエモンテ州)
DOCG:Barolo
価格(購入店):7,500円程度(?)
インポーター:AMZ

やはりネッビオーロを知る上では熟成が進んだものも飲んで欲しかったので、89年を出してみた。やはりトップクラスの生産者のものには及ばず、89年という素晴らしいヴィンテージにしてはスケール感がやや不足しているが、いい感じに丸くなり、結構いける。今がちょうど飲み頃かな。当日はこの程度の感想で終わってしまったが、残った分を2日後に飲んでみると、スケール感も複雑性も少しアップしていて意外な底力に驚いた。

今回の食事は私がパスタを作った以外は買って来たものが多かったが、ゴージャス系Kさんが作ってきてくれたのがこちら。もち米が少し柔らかかったのが残念だったが、味付けはばっちり。
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この「イタリア勉強会」、今後も定期開催の予定なので、次はトスカーナかな。
by taurasista | 2009-10-11 17:03 | ワイン会

M嬢のリクエストでうちでイタリアワイン勉強会。その一回目はピエモンテ。ピエモンテを代表する作り手のワインで主要な品種と銘柄をざっと俯瞰できるラインアップにしてみた。

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Roero Arneis 2008
品種:アルネイスArneis 100%
生産者:Matteo Correggia
所在地:Canale(ピエモンテ州)
DOCG:Roero Arneis
価格(購入店):3,000円未満
インポーター:テラヴェール

ピエモンテというとまずはバローロ、バルバレスコのあるランゲLanghe地方が思い浮かぶが、このワインはその北側にあるロエロRoero地方のもの。土壌的にはランゲよりも軽く(砂質が強い)、一般的にはそれが反映されて同じ品種でもランゲのものより柔らかいワインとなる。このワインは複雑性はないがフレッシュでクリーンで軽快。香りは白い花にアーモンドのニュアンス。ミディアムボディで酸は強いが柔らかく刺激性はない。アペリティーヴォや前菜と楽しむにはちょうどいい感じ。

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Langhe Freisa 2007
品種:フレイザFreisa 100%
生産者:Bartolo Mascarello
所在地:Barolo(ピエモンテ州)
DOC:Langhe
価格(購入店):4,000円ぐらい
インポーター:ヴィーナ・イオータ

Bartolo Mascarelloは典型的な「伝統派」の生産者。詳しくは以前アップした訪問記を参照してください。
このワインは微発泡。少し垢抜けない感もある、なんてことないワインなのだが、作りがとても自然。泡の助けもあって、どんどん飲めてしまう。特にハム類との相性は抜群。ピエモンテで知人の家に呼ばれたとき、自家製のフレイザとハムの美味しさに感激したことを思い出す。

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Dolcetto d'Alba 2007
品種:ドルチェットDolcetto 100%
生産者:Elio Altare
所在地:La Morra(ピエモンテ州)
DOC:DOlcetto d'Alba
価格(購入店):3,500円ぐらい
インポーター:ラシーヌ

Altareも詳しいことは訪問記を2回アップしているのでそちらを見ていただきたいのだが、80年代にバローロの改革を主導した「バローロ・ボーイズ」第一世代の代表的な作り手である。さてこのワイン、アルターレのものらしくエレガントで洗練されているが、願わくば若いドルチェットらしい溌剌とした酸がもう少し欲しい。2007年という暑いヴィンテージが影響したのかも。
by taurasista | 2009-10-10 09:51 | ワイン会