人気ブログランキング |

今日は8月以来の濱崎でのランチ会。いつも、何故かこちらでのランチ会の前は気持ちがとても高揚する。今日は天気も良く、テンションを保ったまま12時にお店へ。いつもの通り料理・ワインとも宿屋さんにお任せ。料理は名物の前菜盛り合わせから始まり、プリモ2品、セコンドにドルチェ。ワインは6人で結局6本。ではまず料理から。

<盛り合わせ>
中央の白いのは蕪。とても甘い。これだけの種類を一度に出していただけるのは目にも舌にも嬉しいもの。
c0159117_18522791.jpg


<プリモ その①>
ソースはワタリガニとオリーブオイル。軽い仕上がり。

c0159117_1854748.jpg


<プリモ その②>
米は初登場。ピラフ風で自家製サラミと共に。上に乗っているのはちりめんキャベツ。

c0159117_1856692.jpg


<セコンド>
津南豚のグリル。
c0159117_18565046.jpg


<ドルチェ>
ご覧の通り、盛り合わせ。
c0159117_18573980.jpg


ワインは今回もブラインド(と言うか、こちらではブラインドでしか飲んだことがない!)。食事に合わせていただいたのはこの5本。
c0159117_1859918.jpg


1. Montepulciano d'Abruzzo Cerasuolo 2005 (Edoardo Valentini)
今回は泡ではなくロザートでスタート。色調は淡く、ヴォリューム感、アルコールはそこそこ。まだ完全に開いていないが、チェリーに僅かに獣的なニュアンスが交じる。ロザートは経験値が低いので、どこのワインなのかイメージが湧いてこないが、ヴォリューム感から北、あるいは標高の高い場所のワインで、アドリア海側のマルケ、アブルッツォ、プーリアではないと推測。あとはあてずっぽうでエトナ、と答えてみたが、結果はこのワイン。通常のヴィンテージだとこれとは正反対の特徴を示すワインだが、宿屋さんによるとこのヴィンテージだけは違うのだそうだ。

2. Chianti Classico 1971 (Brolio)
2本目は赤。かなり熟成感が強いが、まだまだ果実味はばっちり残っており、ボディも大きい。酸はすっかりこなれている。色も濃い。香りも結構ヴォリューム感があり、若干ミントや胡椒などスパイシーさもある。香りからネッビオーロ、酸の入り方、柔らかさからランゲ地区ではなくガッティナーラGattinara。年代は70年代後半から80年代初め。と読んだが、正解はキャンティ。当時のBrolioは商業志向が強く、品質的にはあまり評判が良くなかったのだが、この年だけは例外的に良い、と宿屋さん。それにしてもこのワイン、この年代のキャンティとは思えないほどの凝縮感があった。

3. Taibane 2000 (La Biancara)
色はほとんど麦藁色。酸化のニュアンスから、イタリア自然派は間違いないが、この手のワインは品種の個性がわかりにくいので(どれも同じ方向に進むので)、その先は地域云々よりも作り手の名前を思い浮かべるしかない。正解はヴェネトVeneto州のBiancara。品種はガルガネガGarganega。有名な生産者だが、最近のヴィンテージの方が質が高い、との宿屋さんコメント。

4. Sassicaia 1991 (Tenuta San Guido)
これは相当いいワイン。色合いは若々しい。とても香り高い。中心には力強い黒い果実。それにカベルネっぽい鉛筆の芯、earthy、そしてかすかにヴァニラが交じる。フルボディでアルコールは結構高いと思うが、バランスがとても良く、全く気にならない。余韻はとても長い。カベルネブレンドのスーパートスカーナ。ヴィンテージは2000年頃??
ところが、正解はこれだった。91年は一般にはオフだと思われているが、実はトスカーナにはかなりいいワインがあるとのこと。それにしてもSassicaia、ヴィンテージごとに全然印象が違う。最後に飲んだのは3年前で、95年ヴィンテージだったが、これはそれほどヴォリューム感なく、ややピークを過ぎたかな、という感じの大人し目のワインだった。いいとされている95年がこうで、オフと言われる91年がこういう素晴らしいワインだとは、超有名だがやっぱり興味をそそられるワインである。

5. Barolo Riserva Centenario 1967 (Giuseppe Contrato)
これも熟成感がありながら、とてもヴォリュームのあるワイン。色はまだまだ濃い。真っ黒な果実、少し焦げたニュアンスもある。酸もフルーツもまだまだ元気。うーん、これは全くわからない。正解はバローロ。ネッビオーロではないと思ったけど・・・・。宿屋さんも同感で、ボトルコンディションのせいでこうなったのではと推測されていた。

そしてドルチェには今日ご一緒したインポーターTさんが取り扱うこのワイン。
c0159117_19361170.jpg

6. Muffa Nobile 2007 (Castel de Paolis)
これは全く初めて。ラツィオLazio州のフラスカーティFrascati地区の作り手で、ブレンドはセミヨンSemillon80%、ソーヴィニオン20%とまるでボルドーの白のよう。まだまだ若く、全然真の実力を発揮していない感じだが、とても垢抜けたワインだと思った。

今回も料理、ワイン、サービスどれを取っても素晴らしく、東京イタリアンの完成形、との感を新たにした。ミシュランの星は落としたけれど、そんなことは全く関係がない。3時間半とても充実した時間を過ごし、ハイな気分のままお店を後にした。
最後にもう一度、Sassicaiaをアップで。
c0159117_19463666.jpg

by taurasista | 2008-11-29 19:46 | レストラン(日本)

c0159117_22485982.jpg

こちらは今回モンテヴェトラーノMontevetranoのオーナーSilvia Imparatoにいただいたカンパーニャの食に関するガイド(英語)。カンパーニャ全地域の質の高い食品やワインの生産者、そしてレストランを網羅した優れ物である。次にカンパーニャへ行く時にかなり参考になりそう。amazonでも購入できるので、興味のある方はぜひどうぞ。

ところで、こちらは恒例となった丸の内のカウ・パレードで一番気に入ったもの。たまたま上のと同じフォルダーに入っていたので、ついでに載せておきます。
c0159117_22541790.jpg

by taurasista | 2008-11-27 22:55 | ワイン(イタリア)

今回の3連休は特に予定を入れずにのんびりしようと思っていたが、1週間前に急にそれでは物足りない気がして、急遽ランチアポを入れた。場所は3月以来のグラディスカ。せっかくなのでランチコースではなく、アラカルトからその日のお勧めをコースにしてもらうことにした。

事前にワインを送ることができなかったので、早めにお店に立ち寄りワインを置いてから六本木ヒルズへ。まずルイ・ヴィトンに入る。目的はただ一つで、LV社の東京シティガイドをちら見すること。予想していたよりもずっと薄い。確かにお店は良く選んでいるように思うが、目的のレストランの項目は、いかんせん全体のボリュームが少ない。これで4,200円は高いな、と思い結局買わず。TSUTAYAで立ち読みしてから(実は店内に入るのはこれが初めて)、12:30にお店へ戻る。

まずはBorgo Anticoのプロセッコで乾杯してスタート。料理はピエモンテらしいものを中心に選んでいただいて、こういう感じ。

<つきだし=軽く火入れしたカジキにカラスミを乗せて>
c0159117_1314422.jpg


<前菜①=パイ包みで焼いた鹿肉とルッコラ。ソースはバルサミコ。>
c0159117_13161371.jpg


<前菜②=名前は失念したがピエモンテの郷土料理とか。キクイモ(だったと思う)をアンチョビペーストで、上にのせたポーチドエッグを崩して一緒に食する>
c0159117_1318263.jpg


<プリモ=堀江シェフといえばアニョロッティ!セージに軽くチーズを使ったソースで。>
c0159117_13184538.jpg


<セコンド=鶉のロースト。シンプルな料理だが、肉はこのうえなくジューシーで味がぐっと詰まっている。>
c0159117_1319193.jpg


ここまでどの料理も大変素晴らしい出来。ワインもどんどん進む。ワインはこの2本。
c0159117_13253017.jpg


1. Barolo Riserva Vigna Big 1990 (Rocche di Manzoni)
Rocche di Manzoniはピエモンテにバリックを持ちこんだ最初の作り手の一人。またピエモンテの作り手では大変珍しい他州出身(Emilia Romagna)である。このVigna Bigはファーストヴィンテージ82年。Monforte d'AlbaのクリュであるモスコーニMosciniから作られる。(他にMosconiから作られる有名なバローロとしてはドメニコ・クレリコDomenico ClericoのPercristinaがある。)
古いヴィンテージを飲む場合はいつもなら2週間前にはお店に届けておくのだが、今回は当日の持ち込みで状態がちょっと心配だったが、結局問題なし。最初から香りは開いていて、熟成したネッビオーロらしいドライフラワー、スミレ、スパイスなど美しい香りがグラスから上がってくる。バリック熟成だが、バリックのニュアンスは全く感じられない。食事の後半は葉巻に血っぽい香りが強く出てきた。味わいはとてもドライだったが、料理と合わせると甘味が感じられるように。ネッビオーロらしい乾いたタンニン。余韻はそこそこ。それほど大柄なワインではないがプロポーション良く、今ちょうど飲み頃だったと思う。あと、90年は甘みが前に出てくるものが多かった気がするが、このワインは(料理と合わせると変わったとはいえ)かなりドライだと思う。

2. Montepulciano d'Abruzzo Villa Gemma 1993 (Masciarelli)
今年夏に急逝したジャンニ・マシャレッリGianni MasciarellのトップキュヴェのVilla Gemma。15年も熟成したものは市場ではまず見つからない。最初はバリックの香りがとても強かったが、グラスに入れるとすぐに落ち着いてきた。樽由来のヴァニラ、チョコレート、プラム、獣香も少し。アルコール、タンニンはまだまだ強い。アタックも強く、余韻は結構長い。大きなワインだが、惜しむらくは、少し単調。立体感にやや乏しい。熟成によりさらに変化するのか、それとも果実味がもっと前面に出ている若いうちに飲むのがいいワインなのか、見極めるために在庫のもう1本はあと5年ぐらい寝かせてみよう。

ドルチェはこれまでとは少し感じが変わり繊細になった気がする。これもとても美味。
c0159117_14294713.jpg


こうして大満足のランチを約3時間半。外に出るともう夕暮れ時。同行者と別れてヒルズをぶらぶら、Estnationなどでウィンドウショッピング。帰り際こんな看板を見つけた。
c0159117_1432179.jpg

2年続けてカンパーニャで出来たてのモッツァレッラを食べた経験で、絶対に日本ではあの感覚は味わえないとはわかっているけれど、やっぱりモッツァレッラを出すお店は気になるなぁ。オープンしたらすぐにでも顔を出してみようと思う。
by taurasista | 2008-11-24 14:37 | レストラン(日本)

このお店、贔屓にしている仲間は何人もいるが、その一人北京在住A氏が一時帰国した際に誘われて昼ジビエ。ジビエは通常は夜だけだが、事前予約ならランチでもOKということで、事前に品目を選ぶ。私は蝦夷鹿にした。

鹿はnew version。ベリー満載でどん、と出てきた。鹿は今年はとても品質の高いものを確保しているとのこと。食してみると、肉自体の味が優しく、深くなった気がする。残りの2人は雷鳥と鴨。こちらの鴨は網取りで血を残しているので、野趣に満ちた味わい。雷鳥はこちらの定番。内臓のクロケットがついてくるが、これを食べると秋のエノに戻って来た、との感を強くする(毎年食べているので)。
c0159117_2274944.jpg

ワインはMastroberardinoのTaurasi Riserva Centotrenta 1999を持参。Mastroberardino社の創立130周年記念キュヴェ。エチケッタはこれまで会社を支えた3人の顔が描かれている。
c0159117_22201182.jpg

99年のMastroberardinoは先日アカーチェで普通のRiservaを飲んだばかりだが、このCentotrentaの方が大分閉じている。先日の方は開けてすぐから香りも味わいもかなり強く、タウラージらしさ満開だったが、こちらはとても静かにスタート。味わいはグラスの中で徐々に膨らみが出てきたが、香りは一向に開かない。1時間半ほどたってようやくスミレ、スパイスなどの香りが立ち始めたが、おそらく真価を発揮するのはまだまだ先だろう。

この季節、夜はいつも満席に近いので、どうしても料理が出てくるのが遅れ気味になるのが玉に瑕だが、ランチは夜よりも客席ゆったり目でジビエを食べる人もいないので、その分食事もテンポよく出てくる。実は昼が狙い目かも。またそのうち少人数で行ってよう。
by taurasista | 2008-11-21 22:20 | レストラン(日本)

Il Buco (Sorrento, Campania)

ソレントはこじんまりとしたいい町だ。景色は本当にきれいだし、お店はほどほどにあって買い物も十分できる。人々はみんなリラックスしていて治安も良い。ナポリやアマルフィ半島の西側、そしてカプリの観光の起点にはうってつけの町である。
ソレント唯一の星付きリストランテIl Bucoはソレントの中心タッソー広場脇の路地を入ったところにある。この日もテラスで食事。

料理は出来に少しばらつきがあったが、全体的にレベルは高い。
c0159117_2013576.jpg

c0159117_20133315.jpg

上はこの日のお勧めウニのパスタ。ウニは少しとろみをつける程度で、バジリコやペペロンチーノの風味を生かしている。下は子豚のステーキ。お皿の上側の赤っぽいのは確か豚足だったと思う。

ワインは2本。TerredoraのFianoとTaurasi。
c0159117_20165283.jpg

タウラージ(2001年)は写真を撮り忘れてしまったが、バリックをばしっときかせたモダンなスタイル。特にずば抜けたところはないが、バランス良いワインだった。フィアーノはなかなかレベルが高い。特筆すべきはアフターの長さ。この2年ほどカンパーニャのフィアーノは色々試してきたが、レベルの高いワインがかなり多い。

食事を終えたのは24時過ぎ。タクシーを呼んでもらってホテル(Torre del Saracinoのすぐ近く)に戻る。翌朝は5時半にホテルを出て、ナポリ空港へ。7時過ぎの便でマルペンサへ。ここでK君夫妻と別れて私は市内に出て買い物。夜のJAL便で帰国した。

これでこの秋のツアー分の記事は完了です!
by taurasista | 2008-11-18 20:22 | レストラン(イタリア)

ナポリ

翌日はソレントでレンタカーを返却、町を散策してからナポリへ向かう。昨年と同じくフェリーを使うつもりだったが、乗り遅れてしまったので、ヴェスヴィオ周遊鉄道で。この電車、本当に車両がぼろいし、落書きだらけ。エアコンも全然効いていないので暑い!約1時間半でナポリ駅に到着。

まずはランチにda Micheleへ。今年もすごい行列。イタリアで行列して食事するなんてここだけだろう。30分以上待たされたが、それだけの価値があるピザを満喫。ちなみに値段は0.5ユーロ上がっていた。
c0159117_124856.jpg

da Micheleはスパッカ・ナポリの外れに位置する。食後はこんな風景を見ながらスパッカ・ナポリを散策。
c0159117_1212494.jpg
c0159117_1213756.jpg

途中"Napoli sotterranea"という地下の古代の遺構を巡るツアーに参加した。ナポリは紀元前6世紀に築かれたギリシャの植民市が起源だが、現在残っているのはローマ時代以降のもの。地下だけでなく地上にもローマ時代の柱やアーチを借用した建物が古来からナポリの中心だったスパッカ・ナポリには残っている。この地下都市、元々はギリシャ人が神殿を築くために石を切り出した跡。ローマ時代には水道が通され、近世までナポリの水需要をまかなっていた。ナポリ王国時代にはゴミや汚物を投げ込む輩のせいで伝染病発生の元凶になったことも。ローマ時代には地下礼拝堂、中世には僧と尼僧の密会場所、第二次大戦中は防空壕、と時代によって色々な用途で使われてきたが、現在はその役目を終えて遺跡・観光資源となっている。途中真っ暗な中、ロウソクを渡されて一人がようやく通れるような狭い通路をくぐっていくなど、探検気分も味わえた。

地上に戻った後はスパッカ・ナポリからvia Toledoを抜け、Gambrinusでカフェ(座ると高い!4ユーロぐらい取られる)。そしてショッピング街のvia Chiaiaを抜けてサンタ・ルチアに出る。Luigi Borrelliなど寄りたい店はいくつもあるが、入ると欲望に抵抗できなくなるのがわかっているのでウィンドウショッピングだけで我慢した。

ところで、去年の記事には書かなかったと思うが、去年ようやく長年訪問したいと思っていた考古学博物館へ行くことができ、中学2年生で世界史を勉強して以来、ずっと本物を見たいと思っていたこのポンペイ出土のモザイクに巡り合えた。最近アレクサンドロス大王に関する本(講談社の「興亡の世界史」シリーズ)を読んだばかりということもあり、写真を載せておきます。紀元前333年、大王のマケドニア王国とアケメネス朝ペルシャが戦ったイッソスの会戦で、大王が騎兵とともにペルシャ王ダレイオス3世に突進、一気に戦いの流れを決めた有名な場面を描いたもの。左側で馬上で槍を構えているのがアレクサンドロス。
c0159117_1252449.jpg

20時頃ナポリを後にしてソレントへ。一つ星のIl Bucoで最後の夕食である。
by taurasista | 2008-11-15 12:28 | レストラン(イタリア)

最近届いたワイン(続編)

こんなワインも届きました。

Barbaresco Riserva Rabaja 1978 (Produttori del Barbaresco)
イタリア最強の共同組合の一つであるProduttori del Barbaresco。これは最良のクリュRabajaのリゼルヴァ。裏のラベルにはブドウ生産者の名前が記されている。Bruno Roccaの名も。
c0159117_2319811.jpg


Dolcetto d'Alba La Pria 1990 (Elio Altare)
現在は作られていないこのキュヴェ、La Morraの古樹から作ったものだとSilvia Altare(*)が教えてくれた。ここまで古いDolcettoは飲んだことがない。熟成したDolcettoの味わいがどんなものか、とても楽しみ!
(*)念のためもう一度聞いてみた。La PriaはカンティーナからLa Morraに登って行く途中にある東向きの畑。80年代の終わりから90年代初めにかけては単独でワインにしていたが、その後はブレンドすることにし、ドルチェットは1種類のみの生産になった、とのこと。
c0159117_23264865.jpg


Barbera d'Alba Bricco delle Viole 1985 (Aldo Vajra)
目立たないがとてもいいBaroloやBarberaそしてDolcettoを作るこの生産者、20年以上たったBarberaの味わいはさていかに???
c0159117_23291756.jpg


Barbera d'Alba Conca Tre Pile 1982 (Aldo Conterno)
続いて80年代のバルベラをもう一本。Bussiaの一画のBarberaから作ったワイン。
c0159117_23312245.jpg


そして、こんなワインも。
Barbera 1971 (Cappellano)
現在のDOCならBarbera d'Albaになるべきものだが、エチケッタには記載なし。調べたところBarbera d'AlbaがDOCになったのは1970年。名乗れるのに敢えて名乗らなかったのだろうか??
c0159117_23443761.jpg


年末か年始にドルチェットとバルベラの古酒大会をやります。今回紹介したワインのうちVajraとAldo Conternoは出します。ドルチェットは今回届いたもう一本のAltare(89年のDolcetto d'Alba)の予定。興味のある方はコメント欄でお知らせください。(メアドをご存じの方はもちろんメールでも結構です。)
by taurasista | 2008-11-13 23:50 | ワイン(イタリア)

c0159117_21355916.jpg

こちらは今回のツアーで訪れた中でガイドブックでは最も評価が高い店である。ミシュランは一つ星(2009年の二つ星候補)、スローフードでは3本フォーク(90点以上)。とは言え、一般にヨーロッパのガイドの評価は魚介料理に甘いので額面通り受け止めるのは禁物である。昨年はこことTaverna del Capitanoの選択を迷った挙句Capitanoにしたら、遅刻して結局食事ができない、という事態になってしまったが、今回は十分余裕を持って到着した。

お店はVico Equenseの町から少し離れたSeianoという小さな港の一角にある。場所は下の写真の右下にある小さな塔の下。この地域は中世にサラセン人海賊の略奪にさらされていたため、海賊を見張るための塔が各地に建てられた。その塔の名前が店名の由来である。
c0159117_21403167.jpg

お店から直接は見えないと思うが、港の先にはヴェスヴィオ山の雄大な風景が広がっている。ここも本当に景色の美しい場所である。
c0159117_21415127.jpg

さて、夜になってかなり気温が下がっていたが、席はテラスにした。サービスは全員黒のスーツ。意外にフォーマルな感じである。メニューを見ていると厨房から日本人の女性料理人が来てくれた。彼女を含め日本人は4人。正規雇用は彼女だけで、残る3人は研修だそうだ。色々なものを食べてみたいと希望を伝えると、てきぱきとシェフの代表的な料理やいい食材が入荷したものなど、お勧めをコース仕立てにしてくれた。

今回のツアーでは余り高いワインは頼んでいなかったが、今日は少し奮発することにして、これでスタート。確か60ユーロ位だったと思う。
Franciacorta Collezione Esclusiva 1999 (Cavalleri)
c0159117_21572026.jpg

最良年のみリリースされるCavalleriの最高キュヴェ。シャルドネ100%。とても女性的で優雅なスプマンテ。とても肌理が細かく、シルキーなテキスチャー。余韻はとても長く、いつまでも続く。まだまだ若いが、香りも相当に複雑性がある。トップクラスのヴィンテージ・シャンパーニュと比べても全く引けを取らない素晴らしいスプマンテ。同じシャルドネ100%のGiulio Ferrariは何度か飲んでいるが、敢えて比較するならこちらの方が上だと思う。タイプは違うが、数年前にイタリアで飲んだBellavistaのCuvee Vittorio Moletti(こちらは男性的。いわばBollingerタイプ。)と並ぶ最高のスプマンテ。(写真がピンボケだったので、たまたま自宅でストックしていたボトルを写真に撮りました。)

さて、料理はこんな感じ。
1. つき出し~リコッタとトマトソース
c0159117_22493.jpg

2. 前菜①~イカの詰め物。中身はアカザエビ、野菜、チーズ
c0159117_2265739.jpg

3. 前菜②~カジキマグロのラビオリ。なんとカジキをラビオリの皮代わりに使っている!
c0159117_2283347.jpg

4. 前菜③~太刀魚のチーズ焼き
c0159117_2210959.jpg

5. プリモ①~ウニのフェットチーネ。軽く辛味を効かせている。
c0159117_22142658.jpg

6. プリモ②~グラニャーノ(近隣のパスタの名産地)産のいろいろなパスタと魚貝のスープ。いろいろな種類のパスタがどれも完璧な火の入り方で供された。
c0159117_22165833.jpg

7. セコンド~マグロのステーキ。肉質と火入れは素晴らしかったが、少し塩が強すぎたのが残念。
c0159117_221918.jpg

2本目のワインはこの日訪問したGran Furorのこのワイン。
Costa d'Amalfi Furore Bianco Fiorduva 2006
c0159117_2220968.jpg

グレープフルーツ、白い花、蜜に樽由来のヴァニラ香がアクセントを加えている。ミネラリーで潮っぽい。ミディアム・フルボディーで甘さもあるが、強い酸のためきりっとしている。余韻も長い。なかなかスケールの大きな、いいワイン。ブレンドはフェニーレFenileとジネストラGinestraが30%ずつ。リポリRipoliが40%。確か35か40ユーロ。

ワインリストはカンパーニャだけでなくイタリア全土をくまなくカバーしており、値付けも適正。グラスワインの数も多い。確か20種類ぐらいあったと思う。ソムリエの男性のサービスはとてもスムーズ、スマートで説明も簡潔明瞭。彼はかなりいいソムリエだと思う。

最近改装したとのことだが、途中から移った室内のインテリアは少し緩い感じ(ここがイタリアらしいのだけれど)。サービスはとてもフレンドリー。これもイタリアらしい。

総合的には、相当素晴らしいレストランだと思う。イタリアの魚料理は往々にしてシンプルな方がおいしいのだが、ここはcreativoな所と素材を素直に生かす所のバランスがうまく取れている。セコンドが少し塩辛かったのが残念だったが、それ以外はほぼ完璧だったと言っても良い。昼間の'A Paranzaとタイプは違うが、どちらもそれぞれのカテゴリーにおけるイタリアの魚料理レストランの最高峰の一つ、と言っても過言ではないだろう。こう書いていたら、ここのラビオリとスープが舌の上に甦って来た。あー、また食べたい!!!
by taurasista | 2008-11-10 22:39 | レストラン(イタリア)

ランチを取ったAtraniからAmalfiを抜け隣町のFuroreへ。今回のツアーで最後のカンティーナGran Furorを訪れる。この辺りは海岸に険しい山が迫るそれはそれは風光明媚な所だが、カンティーナに向かって山を登る途中、ところどころでこんな風景を見ることができる。
c0159117_14282076.jpg

カンティーナは山の中腹にへばりつくようにあった。ご夫妻が出迎えてくれたが、余り時間がないとのことでカンティーナを少し見学した後はアグロノモと畑を見ることにする。カンティーナは岩盤をくりぬいて作られている。ライトアップがとても幻想的。
c0159117_1431617.jpg

この付近は山腹のため平地がないので、石垣で棚地を作って耕地を確保している。中世の時代からとのことだが、こんな傾斜が強い所に延々と石垣を作るのは想像を絶する難作業だったことだろう。仕立てはラジエッラ(棚仕立て)。元々は棚の下でジャガイモなど別の作物を作るなど、狭い土地を最も効率的に使うための手段だったが、強い日差しでブドウが焼けてしまうのを防ぐにはこれが一番適しているとのこと。品種はファランギーナやピエディロッソ(この辺りではパルンモPalummoと呼ぶ)、アリアニコ、ビアンコレッラBiancolellaといったカンパーニャ愛好家には比較的馴染みが深いもの以外は、フェニーレFenile、ジネストラGinestra、リポリRipoli、といったこの近辺でしか栽培されていないものも。樹齢は古いものは100年近いそうだ。石垣の間に根を張っているものもある。
c0159117_14473050.jpg

標高は200mから500m。下を見るとくらくらするほどの傾斜だが、その分景色は最高。
c0159117_14503597.jpg

残念ながら試飲はできなかったが、代わりにボトルを3本いただいた。カンティーナを出てアマルフィに寄ってから最終宿泊地のVico Equenseに向けて出発。今回は昨年のような落石事故もなく、19時頃ホテルに到着。
by taurasista | 2008-11-09 15:07 | カンティーナ訪問

c0159117_21385665.jpg

こちらは今週水曜日から一般営業を始めたばかりの新しいお店。オーナーのOさんが声をかけてくださったので、その3日前にオープン前のお試しディナーに行ってきた。シェフは馬場さん。同じくOさんがオーナーの西麻布ヴィーノ デッラ パーチェのシェフを昨年8月まで務めていた方である。当時のパーチェは数ある東京のイタリアンの中でも最強の料理とワインのアッビナメントを楽しめる店だったが、それから約1年、待ちに待った開店である。

席数は20弱。インテリアはかなりモダンでテーブルもクロスではなく黒革のランチョン(と言うのかな)が置いてある。細長くて奥の突き当りが厨房。セミオープンで常にシェフの動きが見える。この日はお試し期間なので料理、ワインともお任せでいただいた。
c0159117_21303763.jpg

パンは全て自家製。数種類供されたが、そのうちの一つグリーンオリーブ入りのもの。
c0159117_21365072.jpg

つきだしの一つ。アルト・アディジェ名物カーネデルリ。そういえば、馬場さんはアルト・アディジェの名店Zur Roseで修行中、オーナーシェフに腕を見込まれてイタリアに残らないか、と誘われた、という話を聞いたことがある。
c0159117_2137954.jpg

ソテーした白身魚とあおりいかの軽い煮込み。馬場さんの料理は旨味をぐっと凝縮させるのがとてもうまいが、それを存分に感じさせる最高の煮込み料理。
c0159117_2151401.jpg

馬肉のラグーソースのタヤリン。上に乗っているのはたてがみ。
c0159117_21405799.jpg

インプリチトで馬場さんに会ったとき、ドルチェはババを定番にするんですがー、などとバカな話をしていたが、本当に出てきました。ナポリ菓子のバーバ。

ワインリストを見せてもらったが、厳選された素晴らしいリストだった。値段はまだ決めていないとのことでわからなかったが、これは一見の価値あり。
まだ開店したばかりでオペレーションが落ち着いていないところもあるとは思うが、馬場シェフの料理は本当に素晴らしいので是非お試しあれ。

リストランテ・アッラ・バーバ(「ババ風リストランテ」の意)
港区白金台5-13-14 B1F
03-3447-8934

by taurasista | 2008-11-08 21:52 | レストラン(日本)