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今年1月から、5月以外は毎月通っているデル・グースト、今月はチヒロ嬢のオーガナイズで訪問。メンバーはチヒロ嬢、インプリチト松永さん、ワインウェイヴ土橋さん、というイタリアワイン業界の超コアなメンバーに加え、先日も登場したミラノマダムK嬢とその妹M嬢。

料理は行く度に良くなっている。今回の料理のレベルは相当なもの。特に前菜の牛肉のたたきのサラダとセコンドの馬肉の煮込み、美味しかった!
下の写真はこのお店らしくなく(失礼)見た目ファンシーなドルチェ。
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ワインは全部で5本。
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1. Franciacorta Brut S. A. (Cavalleri)
良くお世話になっているスプマンテ。シャルドネ100%。繊細だが香り、味とも持続力があり、バランスも良い。いつ飲んでもはずれないいいワイン。
2. Oltorepo Pavese Rosato 2006 (Montelio)
この作り手は初めて。ロンバルディアLombardia州はOltrepo Pavese地区のロザート。シンプルでぐいぐい飲める。暑い時期に合ったワイン。
3. Etna Bianco Superiore Pietramarina 2000 (Benanti)
いわしのパスタに合わせて選んだシチリアで最高の評価を受けるカリッカンテCarricante種100%の白。相当固い。温度を上げてもなかなか開かない。今飲むなら1~2日前に抜栓しておく必要がありそう。ミネラルとても強い。グリップの強さなどからポテンシャルの高さは良く分かった。
4. Nebbiolo d'Alba 1996 (Giuseppe Mascarello)
当たれば凄いけど、ボトル差が大きいのではずれの可能性もありますよ、とオーナーソムリエ檜山さんからアドバイスをいただいたが、思い切って行ってみた。最初は香りは良いけど味はばらばら。時間がたつにつれ少しずつまとまって来た。熟成したネッビオーロらしく、ドライフラワーやバラ系のエレガントな香り。はずれではないけれど、最高の状態ではなかった。エチケッタを見るとロエロ地区の畑のよう。
5. Valpolicella Superiore 2002 (Roccolo Grassi)
この作り手も初めて飲む。天候に恵まれなかった2002年だが、今飲んで非常にいい状態。分厚いフルーツ。ヴァルポリチェッラらしく干しブドウっぽさを感じる。酸の切れ味も良い。

このメンバーなので、食事後は当然のごとくインプリチトに流れ、26時頃まで。
by taurasista | 2008-06-29 14:57 | レストラン(日本)

この4年間はワインと言えばイタリアばかり。以前かなり深くはまっていたローヌもほとんど飲んでいない。ということは、以前購入したイタリア以外のワインがそのまま残っているのということである! ちょうどいい感じで熟成してきているものも多いので、ボーナス前のキャッシュの苦しい時期に大放出大会。場所は久々のラミ・ドゥ・ヴァン・エノ@外苑前。

まずはワインから。
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1. Comtes de Champagne 1989 (Taittinger)
ここ数年の価格急騰でとても手が出なくなってしまった一流どころのヴィンテージ・シャンパーニュ。それも最良年の89年である。シャルドネ100%らしく、とても繊細だが凝縮感が凄い。熟成したシャンパーニュらしくナッティー、そしてミネラル、レモン、白い花の香り。長大な余韻。期待通りの素晴らしいシャンパーニュ。

2. Chardonnay Hyde Vineyard 2003 (Kistler)
3. Chardonnay Vine Hill Vineyard 2003 (Kistler)
続いてはカリフォルニア。もう6年ほどワイナリーから直接購入しているキスラー。エレガントでミネラリー、非常にフランスっぽいHyde。対照的に甘味、パイナップルなどのトロピカルフルーツのニュアンスが正面に出て力強いVine Hill、とスタイルは対照的だがどちらもバランスがばっちり決まった素晴らしいシャルドネ。

4. Côtes du Rhône Ceps Centenaires La Mémé 1999 (Domaine Gramenon)
もう一つの最高キュベPascalにしたつもりだったが、手違いでこちらをお店に送っていた。ちょうど1年前に飲んだ時にはややフルーツが落ち気味で飲み頃を逃したか、と思ったが、今回はなかなか満足度高し。レザー、胡椒、カシスなど香りは複雑。酸とフルーツがしっかり調和し、とても飲んでいて心地よい。

5. Côte-Rôtie La Turque 1992 (Guigal)
そして今回のトリを飾ったのは、これも今や全く手が出ない値段になってしまったGuigalのコート・ロティ3兄弟のLa Turque。
このヴィンテージを飲むのはちょうど10年振り。フランスの友人とアルザスを周り、バーデン・バーデンに寄ってから大雨の中をドライブして辿り着いたシャンパーニュ地方はエペルネ近くの一つ星レストラン(名前を思い出せない・・・)だった。確か15,000円ぐらい。今では絶対にありえない価格である。その時は余りの旨さに驚愕したものだ。
さて今回はと言うと、血、スパイス、スミレ、いわゆるbacon fatなどいかにもコート・ロティらしい香り。アタックは力強いが同時に柔らかい。少しタンニンが目立つ。かなりレベルが高いワインなのは確かだが、タンニンの強さがほんの少しバランスを崩している気がする。いいヴィンテージならフルーツがもっと強く、それでバランスが取れていたと思うのだが、そこはオフ・ヴィンテージの限界か。もう少し前に飲んだ方が良かったのかもしれない、と思った。贅沢な話だけど。

料理は榎本シェフお任せで。前菜はシャラン産の鴨の内臓を使ったサラダ。食感がなかなか素晴らしい。
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メインは子羊のロースト。がつんと大盛りで。
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デザート(バジルのアイスクリーム)
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今回も大変楽しい会だった。榎本シェフ、そしてサービスの大里さん、いつもありがとうございます!
by taurasista | 2008-06-27 21:48 | ワイン会

午前中大井町に用があり、ランチもそのまま大井町で。以前から評判を聞いていたこのビストロに行ってみた。
ランチはパン、前菜、主菜で1,000円。前菜、主菜はそれぞれ4種類ほどチョイスがある。それぞれ魚の裏ごしスープ、羊のハンバーグを選んだ。
スープは軽めに仕上げてあるが、うまみはしっかり。ハンバーグはなかなかの出来。火の入り具合、味付け加減、付け合わせ(ジャガイモを軽くマスタード等であえたもの)、どれもなかなか良い。これにエスプレッソをダブルで頼んで計1,500円。かなりお値打ちである。

ワインリストを見せてもらったが、手頃な価格帯が非常に充実しており、セレクションにもこだわりが感じられる。また、90年代前半のブルゴーニュの一流の作り手のグラン・クリュが1万円台でリストされているなど、熟成したものがかなり安価。こういったワインを飲むためだけにでも訪れる価値がありそう。自宅からも比較的近いので、次回は夜に行ってみるつもり。

ところで、ポワゾン・ルージュという名前にはとても懐かしい響きがある。今から20年以上前の大学生の頃、時々安いフレンチのランチ巡りをしていたのだが、最初に夜に行ったのが青山フロム・ファーストの地下にあった「ポワゾン・ルージュ」だった。ここの深津シェフはその後白山に「ベル・ドゥ・ジュール」を開き、有名シェフとなる。ここが閉店した後に居抜きで入店したのが「ヴォーロ・コジ」。こう書くと、ずいぶん長いこと食べ歩きをしているな、という気になります。
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by taurasista | 2008-06-26 00:11 | レストラン(日本)

酉玉 → インプリチト

本業その他でバタバタしていて1週間ほど更新が滞ってしまった。今日は定時退社でその分ちょっとだけ長い週末をスタート。

きのうは酉玉@白金で盟友K君、何故か日本にいる方が長いミラノマダムK嬢と食事。約1年振りだったが、いつ来ても満足できる内容。焼鳥にしてはちょっと高いのが玉に瑕だが、このクオリティなので十分許容範囲である。散々食べて一人8,000円。

続いて全員馴染みのインプリチトに流れるが、K嬢は一か月前の●●(本人の名誉のため伏字にします)階段落下&捻挫事件のトラウマか、帰宅するとのことで恵比寿駅で別れ、男性2名だけで向かう。

今日はグラスで2種類。
①Praepositus Blauburgunder Riserva 2004 (Abbazia di Novacella)
アルト・アディジェの中でワイン生産地として最も北に位置するValle Isarcoにある修道院で作るワイン。この地方はドイツ語が第一言語であることは前にご紹介したが、ドイツ語のBlauburgunder、イタリア語ならPinot Nero、つまりピノ・ノワールである。
この地方で朝カンティーナを訪問した後、昼食を取る場所を探していて迷い込んだのがこの修道院だった。もう1,000年近く続く由緒ある修道院で、とても風光明媚な場所にあったのを覚えている。さすがにブルゴーニュのトップクラスほどの複雑さはないが、とてもピュアな果実に滑らかなmouthfeel。余韻はそこそこ長い。なかなか感じがいいワインである。もう少し安ければいいのだが。

②Ischia Per e Palummo 2005 (Cenatiempo)
イスキア島でピエディ・ロッソPiedi Rosso種から作られるワイン。インクっぽさが基調でやや青さもあるが、いやな感じではない。飲み口は意外にスムーズ。ど田舎で頑張って少しだけ垢抜けてきたワイン、というところか。全体的に南仏のグルナッシュっぽい。
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<インプリチトの紅一点 秋山嬢>
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<今年アルターレでもらったボトル>

今週末は久々に南仏やカリフォルニアを飲む。GuigalのTurque 92年、飲むのは10年振り。どういう熟成をしているか楽しみである。
by taurasista | 2008-06-20 20:32 | レストラン(日本)

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週末に中目黒で開店したばかりのイタリアンを訪問。まだ新しいビルの4階にある。

基本はアラカルト。前菜はお任せにしたら、魚のフリットのサラダ仕立てとトリッパのトマト煮込みだった。どちらもシンプルな料理だが、とてもうまく調理されている。特にトリッパは最近食べた中で一番。これだけ食感のいいトリッパは最近食べた記憶がない。パスタはブロッコリーとシラスのオレッキエッテ。くたくたになった野菜がイタリアっぽい。もう一品はナスでショートパスタをくるんだもの。この料理は初めて見た。あと一品ラビオリ系を頼んだのだが、それ以上の記憶がない。これも非常に良かった。セコンドは熊本産馬ヒレ肉のグリル。これもシンプルだが、火入れの技術の確かさを感じさせるもの。

ワインはMustilliのFalanghina 2006、Villa RussizのTocai Friulano 2005(確か)をボトルで、馬肉に合わせてサンジョベーゼ(ワイン名は聞かなかった)をグラスで。ワインの安さは特筆もの。小売価格の1.5倍ぐらいである。例えばTerra di Lavoro 2004が15,000円、とありえない価格。
Falanghinaはトロピカルフルーツ系の香りで少し甘味を感じる。さほど複雑なワインではないが、さらっと飲み口のいいワインで、夏場に向いていると思う。Villa Russizはアルコールもボディもしっかり。アフターの軽い苦みが特徴的。これがあるとフリウラーノかな、と思う。

若いスタッフの方々はみなとても感じが良い。コストパフォーマンスも非常によく、リピートしたくなるお店である。お勧め。
by taurasista | 2008-06-12 21:34 | レストラン(日本)

予告通り今日はアルト・アディジェのリストランテをご紹介。
訪問前に「闘うワイン商」川頭さんにうかがっていたとおり、アルト・アディジェのリストランテのレベルは非常に高い。その中でも最高の評価を受けるリストランテの一つがこのKupperlainである。場所はかなり辺鄙で、アルト・アディジェの中心都市ボルツァーノBolzanoから西へ約50km。温泉保養地メラーノMeranoの更に奥にある。Meranoの少し先まではバイバスがあり運転しやすいが、そこからは片側1車線の狭い国道。山道でトンネルをいくつも抜けたCastelbello Ciardes(そうそう、ここではドイツ語も併記せねば。ドイツ語ではKastelbell Tschars。)という何もない村のローカル線の駅前広場に面してポツンと立っている。到着したのが夜だったので翌朝になってわかったのだが、この広場からのすぐ北側には3,000m級の山々が連なっており、地名の通りCastelbello(美しい城)も見える。写真をお見せできないのが残念だが、それは素晴らしい景色だった。

まだ若いイケメンのシェフとサービス担当のその奥様で運営しているこのリストランテ、宿泊もできる。とてもよく手入れされた居心地の良い部屋だった。到着が遅れたので、荷物を部屋に入れてすぐに食事を取る。この日がツアー最終日だったので、少し豪勢にワインを選ぶ。スタートはCa' del BoscoのAnnamaria Clementi 1995。FerrariのGiulio Ferrari、BellavistaのCuvee Vittorio Molettiと並ぶ最も有名なプレステージ・スプマンテ。傷んでいる、というほどではないが、少し状態が悪かったのが残念。このワイン、何度も飲んでいるが悪いボトルに当たる確率が結構高い。プレステージ・シャンパーニュも同じ。繊細なワインの宿命か。。。。

料理はコースが定番、伝統料理、魚、クリエイティブの4種類。我々3名はそれぞれ別のものを選ぶ。どれも素材の良さを生かした非常に繊細な料理。これは伝統料理メニューからレモンで軽くしめたうさぎのフィレとアスパラガスのサラダ。ここアルト・アディジェはアスパラの名産地。まだシーズン中だったのでどこのリストランテでもアスパラ尽くしだった。
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アルト・アディジェの郷土料理と言えば小麦団子カーネデルリcarnederli。イラクサのスープの中にどーんと。これも伝統料理メニューから。
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アルト・アディジェはスープが旨い! これはcreativo(クリエイティブ)メニューから5種類のスープの饗宴。
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2本目のワインは前回書いたTerlanoのChardonnay 1993。合わせる食事を選ぶワイン。そして3本目はJosephus MayrのLamarein 2003。この訪問の前年2005年にワイナート誌の表紙を飾ったこのワイン、翌日カンティーナ訪問の前に試してみた。余りに強すぎてまだ全然飲める状態ではない。若くてバツバツのアマローネと同じ感じである。チョコレート、プリューンなどが支配するとても、とても濃厚なワイン。若いうちに飲むなら数日前に抜栓しておく必要がある。

セコンドに差し掛かったところでアクシデント発生。ツアー初参加の「帝王」がもう食べられない、と言い始めた。3日前に日本を出発、フランクフルト→ヴェローナのフライトが遅れたせいでヴェローナ駅で野宿(!)後、到着したウディーネから散々カンティーナとレストランを引き回され、遂に疲れがピークに来たのか。たまたまシェフがテーブルにやって来たので控え目にキャンセルを申し出たところ、私とK君の方を見て、もうオーダーしているんだから、食べないともったいない。どうせお前らが食べるだろ、と笑いながら言う。よくお見通しで。もちろん我々は帝王分も完食した。

翌朝はJosephus Mayrとのアポが10時だったので、朝食を取ってすぐに出発。この朝食がまた旨い。一つ星リストランテのシェフ(とても眠そうだったけど)がその場で作ってくれるのだから旨くて当たり前である。この朝ごはんのおいしさったら、これまで食べた海外での朝ごはんランキングのトップ3入りは間違いない。記念に著書をいただいて、別れを告げる。
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オーストリアとスイスはもう目と鼻の先。場所はとにかく辺鄙だが、料理は本当に素晴らしいし、ワインリストも非常に良い。機会があれば絶対に訪れる価値があるリストランテである。


(訪問:2006年5月)
by taurasista | 2008-06-07 12:09 | レストラン(イタリア)

このブログを始めて半年。これまで訪問したカンティーナもだいたい半分ぐらいカバーしたと思うが、トスカーナとアルト・アディジェはまだ一つも書いていなかった。今回は初アルト・アディジェ。選んだのはテルラーノTerlano。

トレンティーノ・アルト・アディジェTrentino Alto Adigeが正式な州名だが、実際にはイタリア語文化圏のトレンティーノ、ドイツ語文化圏のアルト・アディジェ、と2つに分かれる。アルト・アディジェは第一次世界大戦終了時までオーストリア領で、今でも住民の第一言語はドイツ語である。標識などは必ずドイツ語・イタリア語が併記さて、ドイツ語が上にくる。ちなみに、アルト・アディジェはドイツ語ではSudtirol(南チロル)という。

雨の降る中、朝フリウリのウディネを出て途中ヴェネト州のValeggio sul MincioにあるAl Ponteというトラットリアで昼食。そして初のアルト・アディジェ入り。南側のトレンティーノに入ったあたりから、高速道路の両側はごつごつした岩山。その間を流れるアディジェ川沿いに高速道路で北上する。途中からドイツナンバーの車が非常に目立つ。そう、アルト・アディジェ北端のブレンナー峠を越えるのが古来ドイツ・オーストリアからの最もポピュラーな道筋であり、確かゲーテもこのルートでイタリアにやってきたはずである。今もこのルートで大量のドイツ人がイタリアにやってくるのだ。

高速を州都ボルツァーノBolzanoで降り、温泉保養地メラーノMeranoに向かうバイパスに入ってからテルラーノまでは10分ほど。このテルラーノ(ドイツ語ではテルランTerlan)はテルラーノ村の協同組合である。協同組合と高品質ワインは余り結びつかない気がするが、ここアルト・アディジェには高品質ワインを生産する協同組合がたくさんある。ざっと思い浮かぶ限りでは、他の地方で彼らに匹敵する品質のワインを作っている協同組合はピエモンテのProduttori del Barbarescoぐらいだから、やっぱりドイツ気質とイタリア気質の差なのだろうか。。。

気質の差。これを到着後すぐに実感した。前のアポが長引いて30分近く遅刻したのだが、応対してくれたマーケティング担当のクラウス・ガッサー氏、ちょっとご機嫌斜めである。30分ぐらいの遅れだと全然気にしないのがイタリアのカンティーナだが、ここはさすがドイツ系、几帳面である。
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遅れたせいで、超駆け足でカンティーナを見学することに。一番興味をそそられたのは宇宙船型横置きステンレスタンクである(上の写真)。長期熟成に適したワインを澱とともに長期間ここに封じ込めている。空気にほぼ接しないせいか、クラウスによると20年以上たっても非常にフレッシュ感が保たれているとのこと。半ば実験的に行われているのだが、現在は唯一シャルドネが収穫年の約15年あとにリリースされている。確か現在の最新ヴィンテージは95年だったと思う。この日の夜、93年を夕食とともに味わったのだが(@Kupperlain。次回はここの話を書きます。)、何とも言えない独特の風味を持ったワインだった。メモを取っていなかったので、記憶は必ずしも鮮明ではないのだが、酸はびっしと残り、果実のフレッシュさもあるが、僅かに酸化したニュアンスもある。全体を支配しているのがきわめて強いミネラル感。これがずっと舌に残る。こんな感じだったと思う。
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(手元にボトルがなかったので、某ワインショップのHPからお借りしました)

このテルラーノ、ベーシックラインのワインの品質が非常に高いため、レストランから引っ張りだこ。インポーターのウインターローズ下平嬢によると、数が限られているせいもあるが、あっという間に売れてしまうとのこと。プレミアムラインも、上のシャルドネは小売りで1万円を超えるが、その次のクラス(ゲヴェルツトラミネール100%のLunare、ソーヴィニオン100%のQuarzなど)は5,000円程度と、非常に良心的な値付けである。品質はイタリアの白ワインの最高峰の一つと言っても過言ではない。機会があればぜひ試してみてください。

(訪問:2006年5月)
by taurasista | 2008-06-04 22:51 | カンティーナ訪問

週末は白金プラチナ通りから中目黒に移転したばかりのカッシーナ・カナミッラで友人の退院祝いも兼ねてランチ。新しい場所は中目黒駅から徒歩約5分。新築ビルの2階。

白金時代はとても天井が高い一軒家で、なかなか雰囲気の良いお店だった。今の場所もやはり天井は高い。白が基調で前よりも少しモダンな感じになった気がした。
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ランチは2種類で、我々はセコンドまで付く4,500円のコースをいただく。ワインはすべてグラスで。料理はどれもおいしかったが、白金時代のディナーの経験から、期待値がかなり高かったので、総合的に少し物足りなさを感じたのも事実。しばらくたってからディナーで再訪して見極めてみたい。
by taurasista | 2008-06-03 21:34 | レストラン(日本)

Anselmiディナー

パソコン部屋の照明が故障して夜作業ができなくなったので、結局先月の目標「月間15本」は達成できなかった。今月は達成できるよう頑張って書くつもりです。

さて、先週木曜日にインポーターのウインターローズ主催のアンセルミAnselmiのオーナー ロベルトRoberto氏を迎えてのディナーに友人たちと出席。場所は天現寺のビスボッチャ。

Anselmiと言えば、元々はピエロパンPieropanなどと並んでソアヴェSoaveのトップ生産者だったが、もはやSoaveの呼称は用いていない。質よりも量志向の生産者たちに阻まれ、Soaveの「安かろう悪かろう」のイメージを変えるために有効な手段が取られないことに業を煮やし、2000年にSoave DOCの名を捨ててしまった。現在彼のワインはすべてIGTとしてリリースされている。今回のディナーでは
- San Vincenzo 2007
- Capitel Foscarino 2006
- Capitel Croce 2006
- Realda 2003 (赤)
- I Capitelli 2005
と全ラインアップを味わうことができた。

辛口の白3種類はブレンド・醸造が異なっている。San VincenzoはガルガネガGarganega 80%、ソアヴェ・トッレビアーノSoave Trebbiano 5%、シャルドネ 15%。Capitel Foscarinoはガルガネガ 80%、シャルドネ 20%。Capitel Croceはガルガネガ 100%でこれのみバリック熟成である。どれも価格は手頃で高品質だが、個人的に一番気に入ったのはCapitel Foscarino。とてもミネラリーで凝縮感があり、香りも複雑で豊か。少しリッチな魚介料理との相性はばっちりだろう。そして甘口のI Capitelli。やはりコストパフォーマンスの高い優れた甘口としてレストランでも時々いただくワインだが、蜂蜜、トロピカルフルーツなどが香り、甘味と切れ味の良い酸にバランスが素晴らしい。Realdaはちょっと青味が強く、個人的にはあまり得意でないタイプ。

ロベルト氏、実際に話してみるとやんちゃな所を残しながら、とても紳士で感じのいい方で(お年は50歳ぐらいかな)、こういう人の作っているワインならまた飲んでみたい、と思わせる魅力的な人物だった。
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ところで、会場となったビスボッチャ、訪れるのは開店した頃(確か15年前ぐらい)以来で、とても懐かしい気がした。料理は伝統料理、というよりも今では見かけることが少なくなった日本風の「古き良き」イタリア料理。それがいいか悪いかはさておき、15年間の日本のイタリア料理、そして自分の味覚経験の進化・変化を感じずにはいられなかった。
by taurasista | 2008-06-01 15:35 | ワイン(イタリア)