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最近買ったワイン(5月)

ブログを始める時に立てた目標が「月間15本書くこと」。
いざやってみると2日に1本書くのは相当大変でなかなか目標に届かないが、今月は頑張って15本書くつもり。今日は簡単に最近買ったワインのご紹介。

イタリアで最も貧しい州と言われるバジリカータBasilicata州の作り手マカリコMacaricoのMacarico2004年とMacari2005年。
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Macaricoは昨年のワイン王国のイタリア特集で内藤師匠はじめテイスターが高く評価していたワインである。樽使いや熟成期間など少し醸造が異なるがDOCは2本ともアリアニコ・デル・ヴルトゥーレAglianico del Vuluture。ブドウはアリアニコ100%。お隣カンパーニャ州のアリアニコの代表選手タウラージTaurasiと比べると、バジリカータのアリアニコは少し優しいという印象。2本ずつ買ったので、夏前に1本飲んでみるつもり。前評判が高いので、とても楽しみである!
by taurasista | 2008-05-28 21:30 | ワイン(イタリア)

「バローロ・ボーイズ」の中でもアルターレやクレリコと並んで最も有名なこのスカヴィーノ、私が「バロリスタ」Barolista(バローロ生産者あるいは愛好家)になった原因を作ったバローロ生産者の一人である。これまで2回訪問。最初の2001年7月に試飲した98年ヴィンテージのBric del FiascやRocche dell'Annunziataの印象は鮮烈だった。

2度目の訪問は2005年4月。1度目は試飲だけでカンティーナは見学しなかったが、この時は次女のElisaに案内してもらった。近年かなりの設備投資をしているようで、設備はとても新しい。(ここ数年かなりの額を借り入れて大がかりな設備投資をしているバローロ生産者が多いと聞く。一方でバローロの売行きは決して芳しくない、という話も。アメリカの景気後退もあって、ちょっと心配である。)
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このとき試飲したBric del Fiascの2001年とRocche dell'Annunziataの99年はやはり素晴らしいワインだった。黒い果実、タールに樽由来のヴァニラ等が完全に調和、男性的でパワフルなBric del Fiasc。とても優しく、バラ、スミレ等が香り、とてもきめ細かいタンニンと美しい酸が印象的なRocche dell'Annunziata。どちらも底知れぬ深みがあり、ほぼ完璧なワインだと思った。

スカヴィーノのワインに対しては、「作りこみ過ぎていて自然さを感じない」とか「アメリカ人の嗜好に合わせ過ぎている」とか、批判的な声を聞くこともある。確かにマーケティングには非常に熱心な作り手だと思うが、実際にカンティーナで試飲し、そして自分で購入したボトルを開けて飲んでみた経験からは、ワインの圧倒的な実力を明確に感じ取ることができた。誰が何と言おうと、実際に自分で飲んでいる2001年ヴィンテージまでのスカヴィーノは私は大好きである。必ずしもジャコモ・コンテルノのような伝統派と同基準で評価する必要はないのでは、とも思う。来年ランゲに行ければ、2004年ヴィンテージを試飲しに是非立ち寄ってみたいと思っている。

ps 最近とても見やすいホームページが出来たので、一度のぞいてみてください(英語もあります)。 http://www.paoloscavino.com/
by taurasista | 2008-05-24 15:47 | カンティーナ訪問

Flipot, Torre Pellice, Piemonte

今回は2年前に訪問したピエモンテのリストランテについて。

このFlipotはTorre Pelliceというピエモンテ西部の小さな町にあるリストランテ。この町の少し先はフランスだが、道路は町の少し先で途切れている。トリノ方面からは田舎道が一本あるだけで、陸の孤島と言っても差支えないような立地だが、こんな所にミシュラン2つ星のお店があるのだから驚きである。なおこの地域、かつては中世に異端とされたキリスト教ヴァルド派を信仰する人々が居住しており、17世紀には弾圧で数千人が虐殺されるなど、凄惨な歴史を持っているようだ。

前日はマルペンサ空港から1時間ほどのガッティナーラGattinaraに宿泊。時差で早く目が覚めたので、トリノ郊外のサクラ・ディ・サン・ミケーレSacra di San Micheleに寄ってから向かうことにした。近くまでは順調にたどり着いたが僧院の立つ絶壁に上る道が見つからない。仕方ないので歩いて登る。約2時間かけてようやく到着だ、と思った矢先、近くで車の音が。我々は北側の国道からしかアプローチできないと思い込んでいたが、実際には南側に車道があったのである! それはともかく、ここからの景色は本当に絶景だった。このちょっとした登山のあと、1時間弱のドライブでお店に到着。
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ここの料理はランゲ地方の同クラスのリストランテとはかなり異なる。洗練よりも力強さ重視である。最近のイタリアの高級店は塩控え目の柔らかな味付けを志向しているような気がするが、ここは塩も強目。
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セコンドのソースの味が強すぎて肉の味を隠してしまっていたのが残念だったが、プリモまでは大変美味しかった。上の写真は大麦のリゾット。載っているのはカエルのフリット。

ここのワインリストは膨大。古いヴィンテージのバローロやバルバレスコもふんだんにリストされている。値付けも決して高くない。我々はグラスのスプマンテ、Edi KeberのTocai Friulano 2004年に続いてBarolo Marcenasco 82年(Renato Ratti)をオーダー。余りいいボトルではなかったのか、82年という最高のヴィンテージにもかかわらず若干フルーツが枯れ気味だったが、タール、バラ、スパイスといった美しい熟成したネッビオーロの香りを堪能できた。

ピエモンテと言ってもワインの銘醸地からは遠く離れていて、これといった観光資源もないため、この店を訪れることしかこの地方に来る理由はないと思うが、時間があれば十分訪れる価値のあるお店である。
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<訪問:2006年4月>
by taurasista | 2008-05-22 23:47 | レストラン(イタリア)

今日は12月以来の濱崎ランチ会。いつもコメントをくれるジーナさんご夫妻初め、今回は半分の4名の方が初参加。
いつもの通り、前菜は盛り合わせ。手のかかったものをこれだけの品数出せるのは本当に素晴らしいといつも思う。内容は定番ものが中心。白身魚のカルパッチョやタコの炭火焼、ブルサンを使ったブルスケッタなど。
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プリモも最高。濱崎シェフの料理はこれまで何度もいただいているが、今日のプリモはこれまでの中で1,2を争う出来だったと思う。一皿目がガスパチョにカッペリーニを入れたもの。実は私はキュウリが大の苦手(ジーナさんも!)だが、これは大丈夫。トマトの旨みがぐっと凝縮されている。
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二皿目は牛首肉のラグーとキャベツのソース。麺は手打ちの細いもの。
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セコンドは羊の炭火焼。黒糖などを使った甘味の強いソースで。
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ドルチェはさくさくのパイ。思わず写真を撮る前に手が出てしまった!
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そして今日のワイン。
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●泡(Giulio Ferrari 1997)
これはブラインドではなかった。シェフソムリエ宿屋さんは先日開催されたイタリアワインソムリエコンテストで見事準優勝。その主催者のインポーターに感謝の意を込めて、とのことでそこが輸入するFerrariの最高キュベを出して下さった。10年経っているだけあり、少し熟成感が出ている。ナッティーな感じがわりと強い。ボディは特段大きいわけではないが、とてもグリップが強く、かつエレガント。余韻は非常に長い。さすがイタリア最高のスプマンテの1本と言われるだけはある。
●白①(Chardonnay Bussiador 2004 - Aldo Conterno)
ここからはブラインド。甘みが強く、酸はかなり高い。樽はしっかりかかっているが全然嫌味な感じはなく、よく溶け込んでいる。ピエモンテの樽をかけたレベルの高いシャルドネだろうと読む。となるとAldo ConternoかGaja。Gajaの樽の感じとは違っている気がするので、Aldo Conternoと推測し、大正解。少し熟成感を感じたのでヴィンテージは98か99年あたりと見たが正解は2004年。エチケッタが変わって見た目は安っぽくなっていたが、それとは裏腹にワインのレベルは非常に高い。熟成後はわからないが、今なら同じ位の年のブルゴーニュのトップクラスともそれなりの勝負になるだろう。
●白②(Oslavje Riserva 1999 - Radikon)
色は完全にオレンジがかっていて、香りに酸化のニュアンス(さほど強くない)あり。オレンジの皮、ヨードなど複雑な甘い香り。フルボディで甘みを強く感じる。残糖分ではなく、非常に熟したフルーツから感じるもの。自然派一派のワインであることは間違いないが、これまで馴染みがある作り手のものではなさそうで、「これまで飲んだことがない自然派生産者」というところでギブアップ。正解は訪問したこともあるRadikonだった。宿屋さんによると、この頃の方が素直に受け入れやすい作りをしていたとのこと。同じワインの2001年(Riservaではない)を少しだけ出していただいたが、もっと酸化した感じが強く、酸味もシャープでフルーツも細く、ちょっととっつきにくい感じを受けた。そういえば、去年11月にヴィナイオータの試飲会で最新ヴィンテージを飲んだ時、かなり飲みにくいワインだと感じたことを思い出す。一方99年は誰が飲んでも良さを理解できるワインだと思う。
●赤①(Rosso Vino da Tavola - Le Coste)
これは難しい。インキーかつスパイシーなところとタンニンの感じからスキオペッティーノ、と言ってみたが、正解はLazio州の新進の作り手のワイン。品種はチェザネーゼCesanese他。この作り手、元弁護士でフィリップ・パカレやダール・エ・リボ、ジェラール・シュレールなどフランスのトップの自然派生産者でワイン作りを勉強したのだそうだ。サンジョベーゼの苗はソルデラSolderaから分けてもらったとのこと。10年以内に凄いワインを作るようになる、と宿屋さん大注目の作り手。
●赤②(Chianti Classico Riserva 1979 - Castello di Volpaia)
これは完全に熟成したワイン。若干フルーツは落ち気味だが、きれいな酸味がありとてもエレガント。78年のキャンティと答えたので、ほぼ正解。

こうしてあっと言う間の4時間。今回も大満足。宿屋さん、どうもありがとうございました!
by taurasista | 2008-05-17 22:53 | レストラン(日本)

Toninho Horta "Diamond Land"

今日は久々に音楽ネタを。
トニーニョ・オルタToninho Hortaはブラジル内陸部ミナス州ベロリゾンチ出身のギタリスト。この地方からは「浮遊感」と形容される独特のニュアンスを持った曲を産み出すミュージシャンの一団がいる。トニーニョ・オルタはその代表的な一人。そのスタイルは多くのギタリストに影響を与えており、Pat Methenyの80年代のいわゆるブラジル3部作"First Circle"、"Still Life (Talking)"、"Letter from Home"には明らかにトニーニョの影響が感じられる。

私のブラジル音楽歴は約20年。"Getz/Gilberto"やサラ・ヴォーンの"Brazilian Romance"などジャズミュージシャンのものから入り、その後"Canta Brazil"という編集モノを契機にブラジル人ミュージシャンの作品も買い集めるようになった。このアルバムに入っていたのがこのトニーニョとジョイスJoyceのデュエット"Beijo Partido (Broken Kiss)"だった。トニーニョのギターをバックに前半は彼がポルトガル語で、後半はジョイスが英語で歌うこの曲、独特のふわふわした、そして滑らかなギターサウンドが大変印象的なMPB(ブラジル ポピュラー音楽の総称)の名曲である。この曲が収められているのがこの"Diamond Land"。88年に米国のVerve Forecastレーベルからリリースされている。
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いつの間にか日本盤も外国盤も廃盤になってしまい、たまに見つけてもプレミアがついて1万数千円と目の飛び出る値段。泣く泣く購入を諦めていたのだが、今年3月に限定盤で日本で再リリース。ようやく入手することができた。

通して聞いてみると、明らかにアメリカ市場を意識して本来の路線よりもポップな音作りをしており、時に音が甘すぎてお腹一杯になってしまうところはある。ただ、美しい流れるようなギターサウンドはとても耳に心地よいし、最後を飾る"Beijo Partido"は本当に素晴らしいバラードである。この1曲のためにアルバムを買っても決して後悔することはない、と個人的には思う。ボサノヴァ以外のブラジル音楽に興味がある方は、是非一度聞いてみて下さい。
by taurasista | 2008-05-13 21:43 | Music

週末のランチ

と言ってもレストランに行った訳ではなく、雨で外に出るのが面倒でうちにあったイタリアで買ってきたものを使った超手抜きバージョン。

ソースはこれ。
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今回の旅行中AlbaのIl Vicolettoで買ったall'EnotecaのシェフDavide Palludaプロデュースのうさぎのラグーソース。さすがに普通の瓶詰めソースとは味が全然違う。

パスタはというと
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去年カンパーニャで買ったパッケリ。

そして最後にこれを少し。
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Alba随一のトリュフ専門店Ponzioの白トリュフオイル。

来客時しか使わないジノリの皿とAlessiのフォークもこの際使って
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こんな感じに(食べかけですいません)。

ワインは4日に開けたVilla Gemma。半分残っていたのを毎日少しずつ飲んでいた。さすがに一週間経つとフルーツは弱ってきたが、まだまだ飲める。ブドウジュースっぽさは最後まで変わらなかった。
by taurasista | 2008-05-12 21:53 | Misc

五指山@松陰神社前

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昨日仲間たちと行った中華。この超チープな看板からはとても想像できない、レベルの高いお店。しかも安い!さんざん飲んで食べて一人6,000円(食べきれず、かなりの部分お持ち帰りになった)。特に良かったのはマーボー豆腐ご飯。

南青山コヒーバ~インプリチトで帰宅は朝4時過ぎ。
by taurasista | 2008-05-11 13:21 | レストラン(日本)

ピエモンテ最終日

最終日はミラノからのフライトが14:35発なので荷造りをして10時過ぎにホテルを出発。Renataに教えてもらったルート(Vercelli Estで高速を降りてNovaraを抜けるルート)で2時間足らずでマルペンサに到着。ずっと高速で行くと2時間半かかるので、確かにだいぶ早い。

この日は快晴。朝ホテルのテラスから撮った写真を載せます。

<La Morra村>
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<Brunate、Cerequioの畑>
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帰りはアリタリア運航のJAL便。アリタリア運航なので遅延が心配だったが、ほぼ定刻に出発。ゲートでチヒロ嬢と遭遇した。機内ではロッシーニの「チェネレントラ」を聞きながら爆睡。
by taurasista | 2008-05-10 11:20 | Misc

all'Enoteca再訪

アルバの町からall'EnotecaのあるCanaleまでは15分ほど。20時過ぎに到着。我々到着後あっというまに満席に(客席は階段を隔てて2つのスペースに分かれているが、もう一方も満席だった)。前回(2年前)は定番メニューから選んでアラカルトにしたが、今回はお任せで何が出てくるか事前にはわからないコースIl Degustazione "Sorpresa"(「驚きの」テースティングコース)に。75ユーロ。

<つき出し① おせんべい>
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<つき出し② 忘れてしまったが、何かのフリット>
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<つき出し③ ミニキッシュ他。中央はイタリア風たこ焼き>
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<前菜① スカンピとグレープフルーツのサラダ仕立て ザクロのソース>
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<前菜② バッカラのビールを使ったフリット アンチョビソース>
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<前菜③ ファッソーネ(ピエモンテの最高品質の牛) 頭から足まで>
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<前菜④ 鳩肉、ラディッキオ、リュバーブ、蒸したフォアグラのサラダ仕立て>
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<プリモ① ラヴィオリ チーズとアーモンドのソース>
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<プリモ② 鶏冠を使ったフェットチーネ>
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<セコンド ゆっくり火を入れた子羊>
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<ドルチェ 「ティラミス」>
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出だしでフリットが続いた以外は、コースの流れ、料理のバリエーション、一皿の完成度、どれも最高。一番驚かされたのはセコンド。低温で火入れしたのは見てわかったが、これまで食べたことのない独特の柔らかい食感。食後出てきてくれたシェフのDavideと厨房の日本人の方(「ひろさん」)に尋ねたところ、お湯で温度を60度に保つ特別な器具で24時間火入れしているとのこと。この器具はスペインのシェフの発明。シェフの名前はちゃんと聞き取れなかったが、バルセロナ近郊の2つ星か3つ星レストランのシェフ。エルブジではない。スペインの新しい料理を食べ慣れた人には珍しくないのかもしれないが、我々にとってはこういう火の入れ方をした料理は初めての体験。もちろん味わいも素晴らしい。一方、前菜③は前回も食べたDavideの看板料理。色々な部位を別々の料理法で仕上げたもので、伝統料理の定番Carne CrudaやVittelo Tonnatoはしっかり定位置を確保していた。ドルチェはティラミスの材料をグラスの中で重ね合わせたもの。伝統料理をうまくモダンな料理に変えたアイデアに脱帽。

ワインはRocche di Manzoniのスプマンテが着席するとすっと出てきた。お代わり自由でチャージもされていなかった。アルネイスをはさんでメインはこれ。
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Domenico ClericoのBarolo Pajana 1995。50ユーロ。最初はLuciano SandroneのBarolo Cannubi Boschisの95年をオーダーしたが欠品でこれにした。デカンタしたが結局最後まで眠ったまま。このまま意識を取り戻さずに終わってしまうワインとは思えないので、とても残念だった。

「ひろさん」によると現在厨房に日本人は2人。完璧主義者で細部にも決して手を抜かないDavideは同じ気質の持ち主が多い日本人の料理人が好きなのだそうだ。彼もDavideとは非常に働きやすいので、もう5年もここにいるとのこと。あと面白かったのは、Altareの長女Silviaがサービスとして時々働いているという話。ここだけではなく、どうやらいろいろなリストランテをまわっている様子。ワインの作り手がお店でサービスをしているという話を聞いたのは初めてだが、確かに消費者の動向を知る上でこれ以上の機会はないと思う。聡明な彼女のことだから、その辺を踏まえての行動だろう。

グラッパで胃を活発にしてから24時過ぎにお店を後にする。これまでのイタリアでの食事体験の中で間違いなくトップを争うだろう。今回はこれまで行ったことのない店を攻めることにしていたが、やっぱり最終日のディナーをここにして正解だった。
by taurasista | 2008-05-08 00:33 | レストラン(イタリア)

今日でG/Wも終わり。今年は風邪を引いてしまったせいもあって、ほとんどどこにも行かないまま終わってしまった。外出は2回だけ。4/29は新宿で友人のバレエ・ダンサーのパフォーマンスを見る。プロ中のプロの技と素人の発表会が混在する不思議な舞台だったが、そのアンバランスさが楽しかった。5/4は友人たちとホームパーティー。
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場所は自宅、と言いたいところだが、うちのリビングの広さはこの1/5ぐらい・・・。友人S嬢の住む品川のタワーマンションのパーティールームです。

ここはキッチンの設備もばっちり整っているので自分たちで料理を作ってワイン会をやるには最高の場所。今回は外苑前の隠れ家ワインバー店主のY氏と南青山の某有名リストランテのソムリエS氏が料理担当。キッチンはこんな感じです。
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ワインのテーマは「アドリア海ワイン」。マルケとアブルッツォ州しばり、品種もひたすら白はヴェルディッキオVerdicchio、赤はモンテプルチャーノMontepulcianoを飲む、という普通はまずやらない会である。ワインは私の手持ちに加えて今回購入したもので揃えた。
1. Velenosi Brut Metodo Classico 2004 (Velenosi)
2. Verdicchio di Matelica 2006 (Collestefano)
3. Verdicchio di Castelli di Jesi Classico 2005 (Sartarelli)
4. Verdicchio di Castelli di Jesi Podium 2005 (Garofoli)
5. Verdicchio di Castelli di Jesi Plenio 2004 (Umani Ronchi)
6. Verdicchio di Castelli di Jesi Classico Superiore Contrada Balciana 2000 (Sartarelli)
7. Montepulciano d’Abruzzo Cerasuolo 2007 (Farnese)
8. Rosso Conero Jurius 2004 (Silvano Strologo)
9. Rosso Piceno Superiore Picus 2003 (San Savino)
10.Rosso Piceno Superiore Roggio del Filare 2004 (Velenosi)
11.Kurni 2002 (Oasi degli Angeli)
12.Montepulciano d’Abruzzo Adrano 2003 (Villa Medoro)
13.Montepulciano d’Abruzzo Villa Gemma 2001 (Masciarelli)
14.Montepulciano d’Abruzzo Toni 1999 (Conte Cataldi Madonna)
15.Rosso Conero Cumaro 1995 (Umani Ronchi)
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この地域のワインはまだネームヴァリューがあるものが少なく、日本で入手できるものはある程度限られているが、コストパフォーマンスに優れたものもまだまだ多く、深掘りすると面白いエリアである。

さて、感想はと言うと、ヴェルディッキオはレベルが高い。今回はガイドで評価が高い生産者のワインを揃えたが、ほぼ評判に違わぬ品質。両地区の違いは今日のワインから判断する限り、ミネラリーで繊細なMatelica、果実味が前面に出てよりパワフルなJesi、というところか。Plenioは若干樽が強過ぎたのが残念。バランスの良さではPodiumがトップ。フルーツ、酸、甘さ、どれも高いレベルで調和している。もう少し熟成させてみたい。面白かったのはBalciana。かなり過熟なブドウから作られている。同じ作り手の最もベーシックなラインのClassicoにも少し同じニュアンスがあったので、おそらく作り手の特徴なのだろう。スモーキーでミネラル感がとても強い。ちょっぴり酸化したニュアンスも。以前このワインをパーチェで内藤さんに飲ませていただいたとき、一体どこのワインなのか全くわからなかったが、今日もこういうテーマでなければ首をひねっていただろう。ヴェルディッキオのヴァリエーションを知る上でとても勉強になるワインである。どのワインも熟成するはずだが、熟成したヴェルディッキオは世の中にほとんど残っていないだろうから、自分でやってみようと思う。ちょっと忍耐が必要な話だが。

一方の赤はちょっと微妙なところ。モンテプルチャーノは果実味と酸味が非常にはっきりしていて、とてもメリハリのついたワインが出来るのだが、こうしてまとめて飲んでみるとちょっと飲み疲れるな、という印象。また、これに樽がばちっと乗ってしまうと、やりすぎ感のあるワインになってしまいがちである。そういった中でKurniはよく全体のバランスが取れていたと思う。数人にダメ出しをされたのがRoggio del Filare。樽が強すぎ、各要素がバラバラ。1~2日前に抜栓しておけば違ったのかもしれないが・・・・。Villa Medoroはうまく全体の抑制をきかせていて、好印象。Masciarelliは今飲みながらこれを書いているのだが、2日たっても恐ろしくパワフル。樽を使った濃いブドウジュースを飲んでいるような感じである。作りはとても良いので、あと最低5年寝かせてから飲むべし。

そしてM氏がこんなワインを差し入れてくれた。
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Edoardo ValentiniのTrebbiano d'Abruzzo93年である。残念ながら完全に目覚める前になくなってしまったが、蜂蜜、ミネラル、獣臭、土っぽさなどが混然とした複雑な香り、酸とグリップの強さなど、ポテンシャルを十二分に感じさせた。飲み頃までもう少しかかるとの印象。

9月初めにこのエリアに初めて行ってみようと思っているので、この会は大変いい勉強になった。マルケは食事のレベルも非常に高いと聞いている。今から訪問が楽しみである。
by taurasista | 2008-05-06 15:19 | ワイン会