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昨日は1月のタウラージ会に続いてボッテガ・デル・グーストへ。今回もストレートで美味しい料理をいただいた。特にセコンドの蝦夷鹿のグラーシュは良かった。

ワインはカヴァレッリCavalleriのブリュットBrut(シャルドネ100%)のあとはカンパーニャのピエトラクーパPietracupaから2本。白はフィアーノ・ディ・アヴェリーノ2006年、赤はタウラージ2002年。

フィアーノは前に訪問記を書いたコッリ・ディ・ラピオとは少しスタイルが異なり、より温暖なテロワールを感じさせる。強い酸とミネラル感は同じだが、ボディがやや強く、そして甘い。アルコールも高い。タウラージは驚くほど香りが強い。赤い果実のあとにアリアニコらしい土っぽさ、埃っぽさが来る。2002年という雨が多かったヴィンテージを反映してか、味わいはとても優しく、タウラージとしては細身だが、均整が取れてエレガント。タンニンも柔らか。おそらく長期熟成には不向きだろうが、今飲む分には非常に楽しめるワインだった。

ここはワインが厳選されており、値段もかなり安い。素晴らしいリストである。オーナーの檜山さんは「やっぱりティニャネッロTignanelloとかサッシカイアSassicaiaみたいな有名銘柄も置いた方がいいかなと思うんですけどねぇ」とおっしゃっていたが、いやいや、そんな必要はないと思うけど。。。。。。。
by taurasista | 2008-02-29 11:40 | レストラン(日本)

この作り手のことはグラヴネルで知った。カンティーナの出口でスタイリッシュなデザインのエチケッタが付いたボトルが目に入ったので、アテンドしてくれたヨスコの息子ミハに尋ねてみた。ミハ曰く、うちで勉強した若いいい作り手とのこと。これがダミヤンとの出会いである。日本に帰ってから調べると、正規輸入されていることがわかり、楽天でも見つかったので、リボッラRibollaとビアンコ・カプーリャBianco Kapljiaの2002年を買ってみた。明らかにマセラシオンから来る濃い色合いに分厚い果実味。トロピカル・フルーツ、蜂蜜など複雑な香り。酸もしっかりしていて料理にも合う。なかなか興味深いワインだったので、一度訪問してみたいと思った。

メールの返事が来なかったので、宿泊したホテル(ウディネUdine駅前にあるプリンチペPrincipe。ホテルの人も非常に親切。)に仲介を依頼。イタリア語しかできないので受け入れに不安があり、返事をためらっていたことがわかる。ワインの話ならイタリア語でも大体はわかるので大丈夫と伝えてもらい、アポの日時を決める。ゴリツィアGoriziaの手前にあるルチニコLucinicoという町の中心にある教会前で待ち合わせることに。

彼はほぼ時間通りにやって来た。ペパーミントグリーンの農作業用つなぎを着た30代半ばの素朴な兄ちゃん。身長190cmぐらいの巨体である。小雨が降る中、まず畑に連れて行ってくれた。畑は数箇所に分かれている。数年かけて少しずつ買い足しながら、各プロットの状態を整えていったとのこと。標高は200m弱。もちろん基本的には有機栽培である。聞いていた通りワイン作りはグラヴネルに習ったとのことで、ヨスコのことを「自分のお父さん」と呼んでいた。
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醸造設備は畑から車で20分、ドレーニャ・デル・コッリオDolegna del Collioの近くにあった。田舎の一本道から更に未舗装の細い坂道を登ったところにある、廃屋にしか見えない建物でワインを作っている。廃業した生産者から譲ってもらったとのことである。樽から2004年と2005年、ボトルから2003年のビアンコを試飲させてもらう。
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カプーリャはシャルドネ、マルヴァジア・イストリアーナ、フリウラーノのブレンド。ブレンドの比率は固定している訳ではなく、作柄によって変わる。哲学は「父」グラヴネルと同じである。とにかく自然な栽培、醸造を心がける。品質は畑で決まるので、畑の手入れには細心の注意を払う。いい葡萄を作れば、あとは自然にいいワインができるので、極力手は加えず自然に任せる、という最近の優れた生産者に共通するもの。

2003年はこれまで彼が作ったワインの中でこれが一番の出来だと言う。非常に熟した果実味。2002年に比べると果実がより熟し、スケールも大きいせいか酸化のニュアンスが大分抑えられているように感じる。トロピカルフルーツ、ミネラル、中国茶にスパイシーな香り。味は非常に分厚い。アルコールは高いが、熟した果実と程よい甘味がそれを覆い、全然突出していない。敢えて言えばグラヴネルのブレッグBregと少し似ているが、独自の個性を確立していると思った。ダミアンは「30年持つワインだ」と言う。熟成の記録があるわけではないので、本当に30年持つかどうかは別として、彼の哲学が反映された素晴らしいワインだと思った。何故か日本の市場で2004年が見当たらないが、今後もフォローしていきたい作り手である。

<訪問:2006年4月>
by taurasista | 2008-02-27 11:23 | カンティーナ訪問

最初にフリウリを訪問したのは2005年。土地勘がなかったので、生産者が一番多い町に宿泊することにした。こういうときに頼りになるのがガンベロロッソ。生産者が一番多いのはコルモンスだったので、ここに決める。ミシュランを参考に価格的にも手頃でリストランテも良さそうだったので選んだのがアグリツーリズモ付きのこのお店。通称ラ・スビーダLa Subida。
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前日は前年に続いて3つ星ダル・ペスカトーレdal Pescatoreでランチし、ヴェローナVeronaに宿泊。この日JR西日本の事故があり、イタリアのテレビでも延々レポートしていたのを思い出す。翌日有名なアレーナなどを観光してからフリウリへ。朝から雨模様だったのだが、メストレMestreを過ぎた辺りからどんどん風雨が強くなり、フリウリに入った頃には前が殆ど見えない状態に。幸い車が殆どいなかったので助かった。フリウリではまずは観光地グラードGradoへ。高速とグラードの間にアクイレイアAquileiaというローマ時代のモザイクで有名な遺跡(世界遺産)があるのだが、とても車から降りられる状況ではなくパス。ところが、グラード間近になって突然晴れてきた! グラードは潟とアドリア海にはさまれた美しい街でイタリアでは有名な観光地。ここで美味しい魚介類のランチを取り、同行のS君やK君がエノテカを荒らし、そしてコルモンスに向かう。グラードからは40分程度だったと思う。

ラ・スビーダはコルモンスの街から2km程度離れたところにあった。山一つ越えるとスロヴェニア。ここの経営者一家もスロヴェニア系である。料理は中央ヨーロッパの色彩が強く、また野草を積極的に用いるなど非常に野趣に富んだ、いわゆるイタリア料理とはちょっと違ったもの。 書かれたメニューはなく、口頭でその日の料理を説明するスタイル。野草を使った前菜や豪快に焼いた肉料理はなかなかのものだった。血の滴る肉を貪ぼり食うぞ!という野獣的な気分の日にはうってつけのお店だろう。
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ワインも揃っている。特にヨスコ・グラヴネルJosko Gravnerの90年代前半のもの。2回夕食を取ったが、1回目はグラヴネルのソーヴィニオン・リセルヴァ91年をオーダー。香りは高かったが、ちょっとフルーツは枯れ気味だった。2回目はダミヤンDamijanのカプリーヤKaplija2001年、そして思い切ってミアーニMianiのカルヴァリCalvari99年を。古木からのレフォスコRefosco100%で作られるこのワイン、年間生産本数600本程度のレア物である。色は真っ黒で物凄い凝縮感のあるワイン。レフォスコらしく非常にタンニンが強く、まだ飲み頃ではなかったが、そのポテンシャルの高さは実感できた。マリオ・スキオペットMario Schiopetto訪問時に聞いた話だが、レフォスコは樹齢が古いものでないといいワインができないが、古木を持っているのはミアーニぐらいとのこと。スキオペットは自分のワインもまだまだだと言っていた。また、ソムリエと仲良くなり、セラーを見せてもらったが、面白かったのはグラヴネルに分けてもらったという小さなアンフォラでワインを醸造していたことである。今ならもう飲めるかな??足元で口をあけているのがアンフォラ。
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ラ・スビーダは2007年のミシュランで「来年の1つ星候補」にピックアップされ、2008年版で1つ星に昇格。所謂ミシュラン的な洗練された料理を出す店ではないが、別の見方をすれば、こういう店にも星を付けるようにミシュランが少し軌道修正していると思えなくもない。まあ、フリウリで同時に星を取った(返り咲きだが)アクィラ・ドーロAquila d'Oroは内装が超エレガント、料理は何とピエモンテ料理!(カルネ・クルーダが出てきた!)なので、一概にこれだけでは判断できないのだが。

ともかく、イタリアで一味違った料理を求める方にとって、行って損はないお店である。是非ここで中央ヨーロッパのエッセンスを味わってみてはいかがだろう。

<訪問:2005年4月>
by taurasista | 2008-02-24 21:17 | レストラン(イタリア)

これまではタイトルの通りピエモンテとカンパーニャを中心に書いてきたが、この辺で他の州にも目を向けたいと思う。そこで、これから何本かはフリウリものを。

フリウリ州は正式名称をフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアFriuli Venezia Giuliaと言うが、フリウリの人に聞いてもなぜ現在は全く関係がない「ヴェネツィア」や「ジューリア」(ジュリアス・シーザー由来)が付いているのかよくわからない、と言う。この地方、長い間ヴェネツィア共和国の領土だったのは間違いないのだが、ヴェネツィアの町自体はヴェネトVeneto州だし、とりあえずご近所の有名地の名前をくっつけたのでは?と邪推もしたくなる。

それはさておき、この州はアルト・アディジェAlto Adigeと並びイタリアで最高の白ワインの産地である。品種も白ではフリウラーノFriulano(もともとはトカイ・フリウラーノTocai Friulanoだったが、ハンガリーのトカイとの名称使用権争いに敗れ、昨年からただの「フリウラーノ」に)、リボッラ・ジャラRibolla Gialla、ピコリットPicolit、ヴィトフスカVitovskaなど、赤ではレフォスコRefosco、タッツェレンゲTazzelenghe、スキオペッティーノSchiopettino、ピニョーロPignoloなどといったフリウリ以外では殆ど栽培されていない個性的な地場品種があり、マニア心をくすぐる産地である。更に特筆すべきは、「変態白ワイン」と呼びたくなるような個性的な作りの白が存在すること。こういったワインはゴリツィアGoriziaの町周囲に広がりスロヴェニアと国境を接するコッリオCollioの作り手のものが多く、その象徴的存在が数年前アエラでも紹介されたゴリツィア近郊のオスラヴィエOslavjeを本拠とするヨスコ・グラヴネルJosko Gravner。彼は近隣の生産者に多大な影響を与えており、彼を中心に「オスラヴィエ変態軍団」が形成された、と言っても過言ではない。この「変態」達、はやりの言葉を使えば「自然派」であり、農薬やSO2を極力使わずに自然な栽培、醸造を行うこと、白ワインなのにマセラシオンを行っているものが多いことなどが特徴である。

この流れだとグラヴネルを最初に取り上げるのが自然なのだが、敢えて別の作り手からスタートしよう。エディ・カンテEdi Kante。カルソCarso地区のドュイーノ・アウリジーナDuino Aurisinaの生産者である。カルソはイタリア東端の町トリエステTriesteに程近い、アドリア海に面したエリア。カルソはドイツ語だと「カルスト」つまり石灰岩台地。小さな生産地で恐らく生産者の数は10程度と思われる。

カンテの名前は何となく知っていたのだが、日本ではまず手に入らないし、飲んだこともなかった。最初のフリウリ訪問時(2005年4月)にも全く接点がなかったのだが、この時フリウリの後に訪れたピエモンテでの「事件」が認識を変える。最終日の夜、グイドGuidoという有名リストランテで食事していたとき、隣のテーブルにワイン雑誌で見たことのある濃~いオッサンがいる。バローロ・ボーイズ第一世代の代表選手ドメニコ・クレリコDomenico Clericoである。お店の人に確認したら、やはりそうだった。この後のこのお兄さんの動きが素早かった。いきなりクレリコのテーブルに行き、何か話している。話し終わった途端、クレリコが我々のテーブルにやって来た。そして仲間の一人シゲ君の首根っこを大きな手でぼこぼこ叩きながら「よう来た」とばかりに歓迎してくれ、食後には自分たちのテーブルに呼んでくれた。そこで何故かブラインド・テースティングに参加させられたのである!(誰も当たらなかったがそのワインはエリオ・アルターレのバローロ80年だった) ピエモンテの前はフリウリにいた、と言ったところ、彼は即座に尋ねた。「カンテには行ったか?カンテはイタリア最高の白ワインの作り手だ。」と。

これがカンテとの出会いである。その年の9月にインプリチトで最良年しか作られないセレッツィオーネSelezioneシリーズのマルヴァジアを飲ませてもらった。強固なミネラルにスモーキーなニュアンス、これまで飲んだことがないような個性的なワイン。ますます興味をそそられた。こうなると行くしかない、ということで、翌春のイタリアツアーに組み込むことにしたのだが、いざアポを取ろうとするとこれがうまく行かない。メールの返信は3週間後にようやくあったが「訪問は受け入れていない」とのこと。これではどうしようもない。諦めた。

ところが、現地で思わぬ幸運が訪れたのである。我々のお気に入りのリストランテの一つCampielloでランチした際に顔なじみのオーナーにカンテのSelezioneをストックしているか尋ねてみたところ、「うちにはないけど、もし飲みたければアポを取ってやるから直接行って買って来い」との答。これに乗らない手はない。早速翌日夕方のアポを取ってもらう。

当日は朝から雨。昼はレ・ドゥエ・テッレLe Due Terreでランチをご馳走になり、その後も延々おしゃべりしていた関係で、またもや1時間以上遅刻。電話を入れると予想に反して流暢な英語でわかりやすい待ち合わせ場所を指定してくれた。そこに現れたのはエディの甥ゴランGolan君。なかなかのイケメンである。名前の通りカンテ家はスロヴェニア系。まずはカンティーナの見学から。これが凄い!石灰岩の岩盤を数年かかって15mほどくり抜いて建設したとのことである。確か地下4階か5階まであり、壁面を飾っているのはエディが自ら描いた現代画。これが歴代のSelezioneのエチケッタになっている。
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通常のラインを全部試飲させてもらったが、どれもカルソの強い石灰質土壌を反映した硬質でミネラル感溢れるもの。非常にドライで酸も強い。品種の個性以上に土地の個性が強いような気がした。Selezioneは試飲用はないが、若干在庫はあるとのことで、残っていたピノグリージョ、シャルドネ、マルヴァジアを購入(これ以外にもヴィトフスカとソーヴィニオンがある )。このSelezione、本当にレア物である。ネットでもエノテカでも扱っているのを見たことがない。唯一見たのはクレリコのプライベートセラー。恐らく日本にはほとんどないだろう。インプリチトのセラーでは見たことがあるが、もちろん非売品である。
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カンテはオスラヴィエのラディコンRadikonと一緒にボトルのネックサイズとワインの熟成の相関関係の研究も進めている。この結果生まれたのがオリジナルの500mlのボトル。ネックは細い。研究結果によると、このサイズがワインに一番適切な量の酸素をコルクを通して供給でき、また、年々質の良いコルクが少なくなり太い良質なコルクを作るのが難しくなっているので、そういう点でもネックの細いものの方が好都合だとのこと。ついでにスクリューキャップについての意見を聞いてみたが、すぐに飲むものならスクリューキャップでも良いが、熟成させることが前提であればやはりコルク、との答であった。

通常ラインの非常に硬質なキャラクターには好き嫌いが分かれると思うが、Selezioneの独特の個性やエチケッタの美しさは突出しており、フリウリ屈指のアーティスティックな作り手と呼んでもいいだろう。購入したSelezioneはまだ1本も飲んでいない。そろそろどれか試してみようかな。

(訪問:2006年4月)
by taurasista | 2008-02-22 13:48 | カンティーナ訪問

コッリ・ディ・ラピオColli di Lapioは、その名の通りラピオの村の外れに位置している。ラピオはカンパーニャ州の地場品種フィアーノFianoの栽培に最も適したエリアと言われており、このカンティーナのフィアーノ・ディ・アヴェリーノFiano di Avellino(DOCG)は現在最高のフィアーノの一つとして定評がある。このエリアの生産者の常で、元々はマストロベラルディーノMastroberardinoに葡萄を売っていた。自らボトリングを始めたのは94年ヴィンテージからである。マーケティングはマルク・デ・グラツィアMarc de Graziaだが、今のところ日本には正規では輸入されていないようで、まず国内では入手不可能。内藤師匠に飲ませていただいたのがここのワインとの出会いだった。

朝に宿泊していたソレントを立ち、カンティーナに向かう。ラピオまでは順調だったが、村に入ってから迷ってしまった。我々が慣れているピエモンテ、フリウリなど北イタリアではほぼ確実にカンティーナのサインがきっちり出ているのだが、南では全くサインがないので、どの家がカンティーナかさえもわからないことがあった。何度か電話したり、その辺にいる人に尋ねたりするのだが、それでも場所が判然とせず、あっという間に30分以上経ってしまうことも珍しくなかった。結局途中まで迎えに来てもらったり、家の前に立っていてもらったりで最終的には辿り着けたのだが。

オーナーはクレリア・ロマーノClelia Romanoさん。年は50代半ばだろうか。物静かな品の良い女性である。
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ワインは白はフィアーノ・ディ・アヴェリーノFiano di Avellino1種類。赤はタウラージ・ヴィーニャ・アンドレアTaurasi Vigna Andreaとイルピーニャ・ロッソ・カンピ・タウラジーニ・ドンナ・キアーラIrpinia Rosso Campi Taurasini Donna Chiaraの2種類を生産。アンドレアとキアーラはお孫さんの名前である。畑(カンティーナの真ん前。南東向きで海抜550m。)を見せていただいてから、試飲に移る。このエリアのフィアーノはミネラル感に溢れ、酸がびっしっと決まった非常に繊細なワインとなる。ここのフィアーノはまさにその典型である。ミディアム・ボディーで非常にエレガント。レモン、白い花、ほのかなアーモンドの香り。食中酒にも最適だろう。和食との相性も非常に良いと思う(カンパーニャの生産者からは必ず和食と自分のワインの相性を聞かれた。和食に対する関心の高さを実感。)。まだまだ日本ではマイナーな品種なので販売が難しい面もあるのだろうが、価格的にも手頃だし、うまくプロモーションを行えば必ず人気が出ると思うのだが。なお、標高の高さも手伝って収穫は10月末と遅い。

赤はどちらもアリアニコ100%。いずれもバリック熟成。力強さはほどほどだが、柔らかくバランスが良い。こちらもなかなかのワインである。

ちなみに、畑ではモスカートMoscatoも栽培していた。いいワインができないので食用とのこと。一房いただいたが、美味しかった!

(訪問:2007年9月)
by taurasista | 2008-02-18 20:26 | カンティーナ訪問

今朝アマゾンで注文していたミシュラン イタリアの2008年版が届いた。
昨秋の東京版の出版前後に色々なメディアで紹介されたので、ミシュランがどういうものかについてはここでは触れないが、"Ristoranti d'Italia"(ガンベロロッソ)やGuida di L'Espressoと共にイタリアでは(でも、か)最も権威があるレストランガイドである。
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今年も3つ星の顔触れは変わらず。他ガイドでの評価がそれほど高くないAl Sorriso(ピエモンテ)も3つ星を維持した。新しい2つ星は1軒だけ。それもAimo e Nadia(ミラノ)の復活で新顔ではない。新たな1つ星は26軒。アグリツーリズモに3泊し、2度食事したLa Subida(フリウリ)の昇格は嬉しい限り。去年はトレンティーノ・アルト・アディジェのお店の1つ星昇格が目を引いたが、今年は特に目立った傾向はなかった。今年の一番の特徴は、Bib Gourmand(安くて美味い店)が大幅に増えたこと。その数50軒以上。より掲載店に幅が出るのでこれはいい傾向だと思う。またこういうお店の評価は高級店よりもガイドの嗜好が強く現れるので面白い。ガンベロロッソではこの手のお店をエビ(gambero)の数で評価するが、最高評価"Tre Gamberi"(3エビ)を受けるお店がミシュランには掲載すらされていないことがある。例えばマルケ州でカルト・ワインのクルニKurniを作るオアジ・デリ・アンジェリOasi degli Angeliのお店がこの例である。

ミシュランの実際の誌面はこんな感じ。上が08年版。下が99年版。
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見てお分かりの通り、かつては価格、施設などの表示が基本で、星付きのお店だけ代表的な料理が記述されていたが、近年はすべてのお店・ホテルに簡単な紹介文が付いている。それにしても、久々に古いのと見比べると、値上がりの激しさが目を引く。写真のdal Pescatoreはもう10年以上3つ星を維持している名店で、それなりの価格なのは当たり前だが、セットメニューの価格は99年は170,000リラ(当時のレートで12,000円程度)だったのに対し08年は175ユーロ(28,000円)である。ユーロ切り換え時に全ての値段が上がったこと、小麦や燃油初め諸経費の高騰、そして円安といった要素はあるが、9年で2.3倍とは・・・・・。最早イタリアにお得感を求めるのは無理だということは百も承知しているが、この数字を見ると少し考えてしまう。以前が安過ぎたと言われればそれまでだが。ちなみに、同じ3つ星のエノテカ・ピンキオーリ(フィレンツェ)は225ユーロ、レ・カランドレ(ヴェネト)は175/200ユーロ、ラ・ペルゴラ(ローマ)は170/195ユーロだから、この値段は現在の市場では至って妥当と言える。もうひとつ付け加えると、04年は125ユーロ、05年は130ユーロだったから、この2,3年での価格上昇が急激だったということである。ここまで書くとピンキオーリの99年(2つ星に降格していた時代)の値段も見たくなった。180,000リラ。こっちのほうが値上がりが激しいですね。。。。。

イタリアツアー前には知人に聞いたり、こういったガイドを見ながら訪問する店を決めていくのだが、ネットでの情報も勿論参考にする。お勧めはe-gullet。
http://forums.egullet.org/index.php?s=9fd58eaa1e617e61a9ecbbbcd78bb6c4&showforum=39

たぶんアメリカのサイトだと思うが、相当深くかつupdateされた情報が得られることがある。あと、こういった欧米のソースを使う上で注意すべきは魚料理に対する評価が甘いので、それを割り引いて考える必要があること。子供の頃からいろいろな種類の魚を多様な調理法で食べることに慣れている我々にとっては当たり前の料理が、魚料理に馴染んでいない人が多い欧米では驚きを与えるものであることが決して少なくないのだろう。例えばトスカーナのリグリア海沿いにあるGambero Rossoはガンベロロッソでイタリアでナンバーワンとの評価を続けて受けている店で(ミシュランは2つ星)、勿論美味しいことは美味しいのだが、アイデアは日本人なら簡単に思いつくだろう、というレベルだと感じた。また、最近は世界的な日本食ブームの影響で生魚を使うなど和食的なアプローチをする料理も増えているが、こういう料理は外れのことが多い。やっぱり魚を扱う技術は日本が世界一なのだろう、と思う。

日本のイタリア料理のレベルは非常に高いと思うが、いくら日本で食べていても、やはりイタリアの空気を吸いながら楽しむ料理、そしてワインにはかなわない。今年のツアーが今から楽しみである。
by taurasista | 2008-02-17 19:43 | レストラン(イタリア)

The Police@東京ドーム

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今週はThe Policeのコンサートに行ってきた。元々大好きなバンドでこの再結成ライブには興味があった。その一方で昨年7月のLive EarthでのギターのAndy Summersのへたり振り(ソロをとれない!)に不安を覚えて、チケットを買うのに二の足を踏んでいたのだが、直前にたまたま当日のアポがキャンセルになったのを見越したかのように友人が誘ってくれたので踏ん切りがついた。

おじさんらしく(?)とても律儀にほぼ開演予定時間に登場。StingとStewart Copelandは体もフィットしていて昔とあまり雰囲気が変わっていない。ところが、Andy Summersったら!ほとんどお相撲さんか、ハンプティ・ダンプティか、という風貌である。Live Earth時とは異なりサポートはなし。Andy、大丈夫かな??

オープニングは"Message In A Bottle"。このあとも"Roxanne"や"Can't Stand Losing You"など初期の曲も含めヒットナンバーを休みなしで一気に演奏。Andy、動きには全く切れがないが、演奏は無難にこなしている。Stingは最後の方はちょっと声が出なくなっていたが(本人も苦笑いしていた)合格点。Stewartは昔と同じでシンプルなセットでばりばり叩いている。変わったのは老眼鏡(?)をかけていることだけ。

MCもなくひたすら演奏を続け、最後は"Next To You"(ファーストアルバムの1曲目)で2時間弱のライブを締めくくった。結局全部ポリスの曲でstingのソロやカバーは一切なし。観客はとても年齢層が高く、若くて30代後半。The Clashなどと並んで現在のネオ・パンクバンドに多大な影響を及ぼしたグループなのだが、日本の若者はそこまでまだ先祖探しを出来ていないのだろうか。

ともかく、おじさんたちがとても楽しそうに演奏していたのが印象的で大いに楽しめたライブだった。誘ってくれたKさん、この場を借りて改めて感謝!

ところで、1週間前に6年使ったパソコンを新調。やっと動画サイトがスムーズに見られるようになったので、Stingの曲をYouTubeで検索したら、私も見た88年10月の日本公演のオープニングナンバー"The Lazarus Heart"を発見! ブランフォード・マルサリスのイントロが最高にかっこいいので是非ご覧あれ。検索すればすぐに見つかります。
by taurasista | 2008-02-16 12:03 | Music

まだ日本ではそれほど認識されていないように思うが、カンパーニャ州は地場品種の宝庫である。全部で50種類以上あると言われているが、その中で最も有名なのがタウラージに使われるアリアニコAglianico。その他赤用ではピエ・ディ・ロッソPie di Rosso、パラグレッロ・ネロParagrello Nero、カーザヴェッキアCasavecchiaなど。白用はフィアーノFiano、グレコGreco、ファランギーナFalanghina、コーダ・ディ・ヴォルペCoda di Volpe、パラグレッロ・ビアンコParagrello Bianco、ビアンコレッラ Biancorella、リボーリRiboli、フェニーレFenileなどなど。殆ど聞いたことがないような品種も多い。パラグレッロやカーザヴェッキアは近年まですっかり忘れ去られていた品種なのだが、その復活の立役者がこのテッレ・デル・プリンチペTerre del Principeのオーナーであるジュゼッペ・マンチーニGiuseppe Mancini氏である。

マストロベラルディーノMastroberardinoの本拠地アトリパルダAtripaldaを朝出てカンティーナに向かう。ルート選択を誤ってカゼルタCasertaの旧市街近くの狭い曲がりくねった道に入ってしまい、また近くまで着いてからカンティーナを見つけるのに時間がかかり、結局1時間半以上遅刻してしまったが、一家総出で歓待してくれた。ジュゼッペさんは元弁護士。パートナーのマニュエラさんは元ジャーナリスト。家はセンス良く、また皆さんとても品がよい。いかにもに教養と資産がありそうな一家である。
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まずはカンティーナの施設を案内してもらいながら、カンティーナとパラグレッロ、カーザヴェッキアの歴史を聞く。パラグレッロやカーザヴェッキアはナポリ王国の時代には広く愛飲されていたのだが、19世紀後半のフィロキセラ禍とイタリア統一時の混乱の後、20世紀に入ってからはすっかり忘れ去られた品種となっていた 。ジュゼッペ氏はカゼルタの出身。地元の歴史に興味を持ち調べていた際にこれらの品種の存在を知り、かのルイジ・ヴェロネッリ氏に相談したところ、いいワインが出来るので是非挑戦してみるようにと励まされ、本格的にワイン生産に乗り出すことになる。こうして友人と一緒にヴェスティーニ・カンパニャーノVestini Campagnano(ワイナート20号にも取り上げられていましたね)を設立、これら品種を用いたワインを世に送り出した。その後ジュゼッペ氏がヴェスティーニ・カンパニャーノを離れて家族と共に設立したのがこのテッレ・デル・プリンチペである。

訪問時(9月中旬)はちょうどパラグレッロ・ビアンコ収穫の真っ最中。
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ここで作っている品種のワインは、ヴェスティーニ・カンパニャーノのパラグレッロ・ネロを2回飲んだことがあるだけで、殆ど予備知識がなかったので、テースティングは非常に興味深いものだった。全6種類をテースティングさせていただいた。

(白)ともにパラグレッロ・ビアンコ100%
Fontanavigna 2006
ステンレスタンクのみで熟成。グレープフルーツのニュアンス強い爽やかな白。
Le Serole 2006
こちらは新樽100%で熟成。より蜂蜜のニュアンスが強い。ストラクチャーのしっかりしたワイン。フルーツは非常に凝縮しており全く新樽に負けていない。

(赤)
Castello di Feminine 2005(パラグレッロ・ネロとカーザヴェッキア50%ずつ)
1-2年落ちのバリックで半年間熟成。果実味抑え目の比較的カジュアルなワインだが、エレガントでとても美味しい。
Centomoggia 2005(カーザヴェッキア100%)
強いブラックベリーとスパイスの香り。非常にタイトでタニックだがバランスは良く、全体が落ち着いてきた頃が楽しみなワイン。飲み頃まであと5年ぐらいか。1年落ちのバリックで1年間熟成。
Ambruco 2005(パラグレッロ・ネロ100%)
比較的穏やかで抑制の効いたエレガントなワインだが、やはりタンニンは強い。チョコレートのニュアンス。作りはCentomoggiaと全く同じなので品種の違いがよくわかった。
Vigna Piancastelli 2004(パラグレッロ70%、カーザヴェッキア30%)
マニュエラさんの姓を冠していることから察せられるとおり、これがフラッグシップ。前の2本よりもより構造が大きく、香りも強い。ちょうど2本を合わせた感じである。余韻も非常に長く、かなり素晴らしいワイン。

残念ながらこれらのワインは日本には一度スポットで入ったきりで、現在正式なインポーターがついていない。ガイドでは高評価を受けているが、やはりまだまだ無名の品種であり、決して安いわけでもないので、なかなか日本で売るのは難しく、非常に技量の高いソムリエがいるレストランでないと扱いに困るワインなのだろう。なかなかレベルの高いワインであり、また伝統品種の再生というストーリー性もあるだけに、ちょっと残念である。あと書いておきたいのは一緒に出してくれたハムとチーズが美味しかったこと! いいカンティーナで出してくれるおつまみは間違いなく美味しいのだが、その中でもここのものは最高だった。

カゼルタの周辺はモッツァレラの名産地である。カンティーナのあとはモッツァレラ工場へ。ここにも大遅刻したので実際に作っているところは見られなかったが、朝出来たものを試食させてもらう。これが旨い! モッツァレラは「今日買ったら昨日食え」と言う位鮮度が命である。ここポンテコルヴォPontecorvoは日本で入手できる最上のモッツァレラだが、流石に現地で食べるのに勝るものはない。出来たてはぎゅっと引き締まり、ナイフを入れるとじわーっとミルクが中から流れてくる。口に入れると弾力があってぷりぷりで、噛みしめるとミルクが口中に溢れ出す。これは旨い!! これを食べるためだけにカンパーニャに行っても決して後悔はしないだろう!!!(断言)

テラスで食べながら眺めていると、次から次へと地元の人がバケツを持ってやって来て、水の中に浮かんだモッツァレラを買ってバケツに入れて持って行く。まるで昔の豆腐屋みたいである。これは意外な発見だった。

このあとアポを入れていたタウラージ生産者アントニオ・カッジャーノAntonio Caggiano に向かう。遅れずに到着したが、なんとカンティーナは無人、電話もつながらない。どうやらアポを取ってくれた人が日時を間違えたようだ。仕方ないのでそのままソレント半島の先端Neranoにある宿泊先タヴェルナ・デル・カピターノTaverna del Capitano(ミシュラン2つ星)に向かう。途中アマルフィの町で観光後、夕暮れの美しい景色を見ながら車を走らせていると、いきなり道路が封鎖されている。聞くと落石事故。海岸沿いはこの道しかないので、慌ててカーナビを頼りに絶壁の細い山道を登り別方向からアプローチするが、結局ラストオーダー22時には間に合わず食事できなかった。可哀想に思ったかオーナーが近隣のオステリアを薦めてくれたのでそこで遅い夕食。ここのアクアパッツアは絶品だった。

この翌日が今回のツアー最終日。2日前にモンテヴェトラーノでいただいたワインを朝味わってからローマに向け出発。

(訪問:2007年9月)
by taurasista | 2008-02-13 23:52 | カンティーナ訪問

イタリアのラグビー

イタリアは実はラグビーも強い、ってご存知ですか? サッカーやバレーボールが世界最強国の一つであることは有名だが、ラグビーも近年着実に力をつけて世界のトップクラスにもう少しで手が届くところまで来ている。

現在ヨーロッパでは「6カ国対抗」と呼ばれるヨーロッパ最強国を決める選手権が進行中である。現在第2週が終わったところで、イタリアはアイルランド、イングランドに敗れ0勝2敗。今季好調のウェールズ、昨秋のワールドカップでの惨敗(*)後チームを一新し、本来の攻撃的なチームに戻ってのびのびとプレーするフランスに勝つのは難しいので、近年低迷が続くスコットランドとの1戦が最下位決定戦となるだろう。とは言え、年々確実に地力は付いている。ラグビーで最も重要なポジションであるハーフ団(スクラムハーフとスタンドオフ)の力が他チームよりも数段落ちるにもかかわらず、強力フォワードの頑張りで2敗とも接戦であった。

(*)4位だが、敢えてこう書かせてもらう。本来自分たちが持つ強みを生かそうとしないチームが、そのために敗れ去るのは本当に惨めなものである。

イタリアもワールドカップ後にチーム体制が変わった。新コーチのニック・マレットはオックスフォード大卒の南ア人。南アでもナンバー8として代表経験があり、南ア代表及びフランスの強豪クラブチーム スタッド・フランセのコーチとして素晴らしい成績を収めた名将である。彼のさし当たっての目標としては、6カ国対抗でコンスタントに2勝、あわよくば3勝出来るチームとすることか。既にフォワードはどの強豪国とも互角かそれ以上にに戦える力を備えており、そのためにはバックス、特にハーフ団の強化が不可欠である。昨日のイングランド戦を解説していた藤島大さんによると、マレットは出身国南アの若い選手を連れてきて、3年居住させて代表資格を取らせることも検討しているという(ラグビーは他のスポーツと違って他の国籍を持っている選手も3年間その国に居住すれば代表資格を得られる)。ただ、中長期的にイタリアラグビーの発展を考えるならばこれは決して好ましいことではないので、その辺ジレンマがあるようだ。

実際には現在のイタリア代表の中心選手にも他国出身者がいる。元々移民を大量に出していた国事情があり、イタリア人の血を引いたプレーヤーが色々な国に散らばっているため、そういった選手をイタリア代表として呼び戻している。例えば世界最高のプロップの一人と評されるカストロジョヴァンニ、現在キャプテンを務めるナンバー8のパリッセはアルゼンチン出身である。勿論イタリア育ちの選手にもベルガマスコ兄弟(フランカー、センター)、現在負傷欠場中だが本来のキャプテンであるボルトラーミ(ロック)など世界トップクラスの選手がいる。

残念ながらイタリア国内でのラグビー人気はあまり芳しくなく、運動能力が高い若者をひきつけるのはなかなか難しい状況だったが、現在は追い風が吹いている。ここ数年頻発するサッカー界のスキャンダル、八百長やサポーターの暴動・喧嘩に愛想を尽かせた人たちが、両チームのファンが仲良く一緒に観戦するラグビー文化の良さを認識し始めているらしい。特に昨年は6カ国対抗でイタリアが史上初の2勝を挙げたこともあり、全国紙の1面をラグビーが飾った、なんてこともあったそうだ。

昨年のワールドカップでのアルゼンチンの台頭(開催国&優勝候補のフランスに開幕戦と3位決定戦で完勝)はあったが、ラグビーの世界では上位国の顔ぶれが長期間変わっていないので、是非アルゼンチンに続きイタリアに頑張って欲しいものだ!
by taurasista | 2008-02-11 13:37 | Misc

しばらくピエモンテが続いたので今回はプーリアのリストランテをご紹介。
実はプーリアはイタリア国内では食事の美味しさで有名である。それが日本で知られていないのは南部のこの辺りまで足を延ばす人たちが少ないこと(*)、そして有名リストランテが少ないせいだと思うが、ここはプーリアには数少ないミシュラン星付きのお店。

(*)その一方、熱狂的なプーリアファンは一定数存在するようで、検索をかけるとそういった方々が作っているサイトがいくつか見つかる。興味がある方は探してみてください。

お店はカロヴィーニョの町の中心にある広場に面している。プーリア特有の「白い町」の一角から階段を上がった所が入口である。ここも家族経営(その名もボンジョルノBuongiorno!「こんにちは」さん)。奥さんのテレーザTeresaがシェフ、ご主人(テオドシオTeodosio氏。この辺りは元々ギリシャの影響が強かったことを偲ばせるギリシャ風の名前。)がサービスを務める。我々が訪れた日はまだ夏休み期間だったせいか、娘さん(高校生だと思う。美人。)がサービスの手伝いをしていた。内装は天井が高く、白を基調としたエレガントな雰囲気である。が、入口近くのテーブルに置いてあるパソコンで娘さんが手の空いた時間にネットサーフィンをしている(らしい)ところなど、いかにもイタリアらしく肩の力が抜けている。

料理はプーリアの郷土料理を忠実に守りつつ、それをリストランテ料理に昇華させたもの。我々はテースティング・コースmenu degustazioneを選んだ。内容は
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セコンドのBrasciola alla pugliese(牛肉のインヴォルティーノ ~肉に野菜などを巻き込んだもの~ のトマトソース。インヴォルティーノはプーリアの名物料理。)が欠品で代わりに馬肉のソテーを選ぶ。
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上がプーリア名物オレッキエッテ(耳たぶの形をしたパスタ)。下がセコンドの馬肉。シンプルな料理だが肉質、火入れ具合ともに最高。この南イタリアツアーで一番気に入ったセコンド。

ワインは敢えてプーリア産を選ばず、今回の旅のテーマの一つ「タウラージの追求」に忠実に、マストロベラルディーノのタウラージ80年をオーダー。若干フルーツが枯れ気味なのがたまに傷だったが、獣香も加わった複雑な香りだけでもかなり楽しめる一本だった。テオドシオ氏に感想を聞いたところ、1ヶ月前に開けたボトルの方が状態が良く、そちらはフルーツもしっかり残っていたとのこと。ボトル差はあるものなので、こればっかりはしょうがないですね。

テオドシオ氏のサービスは丁寧かつフレンドリー、身のこなしもエレガントで、非常に心地よいもの。ここも料理、ワイン、サービス、雰囲気、どれを取っても十分満足できる総合的に非常にレベルの高いリストランテだった。 http://www.giasottolarco.it/ (訪問:2007年9月)
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by taurasista | 2008-02-09 18:31 | レストラン(イタリア)