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カテゴリ:ワイン会( 61 )

またまたアップの間隔が空いてしまいました。先日日本に一時帰国した際に開催したワイン会です。場所は神楽坂のヴェーリ。新店舗に移転して店名も変わってちょうど1年。お店の方には本当にお世話になっていたので、久々にお会いすると日本に帰って来たことを強く実感します。今回は品種や地方は敢えてばらばらで70〜90年代の古酒を楽しみました。
まずはカベルネ2種類。

Yngram 1997 (Hofstatter)
まだ非常に若々しく、果実、タンニンともにたっぷり。作りはタイトですが果実の熟度が非常に高く、自然な甘みを感じます。
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Olmaia 1996 (Col d'Orcia)
このワイン、飲む度にいいワインだなと思うのですが、今回も期待通り。黒い果実、リコリス、コショウ、紅茶などとても複雑な香り。フルボディ、滑らかで余韻は非常に長く、素晴らしいワインでした。
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Barbera d'Alba 1988 (Vietti)
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Bricco della Bigotta 1988 (Braida)
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バルベーラ2本はやや大人し目でした。カベルネの陰に隠れてしまったかな。BigottaはまだDOC Barbera d'Astiになる前の時代ですね。

Le Pergole Torte 1982 (Montevertine)
続いてPergole Torte。硬質でミネラリー。素晴らしくエレガントなワインです。状態も完璧でMontevertineらしさを十分に味わうことが出来ました。
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Freisa 1973 (Giacomo Conterno)
トリはフレイザ。Gajaの71年が驚くほど美味しかったので、いい作り手のフレイザは熟成ポテンシャルが高いことは知っていましたが、73年という天候に恵まれない年にもかかわらず、このワインの生命力、恐るべし。ネッビオーロに全く劣らない、きれいに熟成したワインでした。
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お料理はどの皿も完成度が高く、ロスでは味わえない繊細なイタリアンを堪能しました。

【天竜川 飯田鮎のコンフィ】
火入れ最高です。
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【アニョロッティ】
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【カザレッチェ 淡路豚のラグー】
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【熊本産あかうしのロースト】
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【桃のコンポート ザバイオーネソース】
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やはり日本のイタリアンはレベルが高いですね!ロスも早くこのレベルに追いついて欲しいです(10年はかかるかな・・・・)。



by taurasista | 2014-08-04 13:45 | ワイン会

11月のワイン会はかつてワイナート誌を飾った「有名ワイン」を中心に構成してみた。掲載された当時は日本未輸入だったり、とんでもない高値がついていたのをイタリアで探して購入(現地でも相当高価だった)、そのまま約10年保管していたもの。時を経て10年前のプレミアム価格をどう評価できるのか。非常に楽しみな会である。

まずはワインから。
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Valdobbiadene Prosecco Superiore Brut Dosaggio Zero 2010 (Silvano Follador)
プロセッコ最小にして最も凝ったワイン作りを行う生産者のメトド・クラシコ。目覚めるのに少し時間がかかると思っていたが、抜栓直後からしっかりニュアンスが出ていた。軽やかな甘い白桃系のフルーツに白い花の香り。ミディアムボディでシルキーな質感、しっかりした余韻。個性が際立つ優れたスプマンテだ。

Carso Malvasia Selezione 2003 (Edi Kante)
Radikonと共同開発した1リットルの口が細いボトル入り。2006年に訪問したときにこのボトルにした意図を聞いてみた。理由は3つ。

(サイズ)2人で飲むには750mlでは少ない。1人で飲むには375mlは少ない。なので500/1000mlの2種類が良い
(形状)ベストな熟成のためにはコルクを通した酸素供給量が最適であることが必要。そのためにベストなネックとボトルの幅のバランスを取ったのがこのボトル
(コルク)良質のコルクの供給が減っているので、その点でもコルクが細い方がよい

過去に飲んだこのワインの印象は「妖しげなワイン」。分厚く、若干酸化したニュアンスがあり、香りが複雑かつ独特な、得体の知れないワインだったが、このヴィンテージは全然違った。飲み始めて15分たったときの印象はブルゴーニュのシャルドネ。これが結局最後まで変わらなかった。エレガントで余韻の長い、間違いなく優れたワインなのだけど、期待していたのは別のスタイルだったので意表をつかれた。ネックが細く酸素供給量が少ないので、その分酸化熟成が遅いことが一因では、とソムリエの馬場さん。

Canaiolo Colorino 2000 (Bibi Graetz)
ワイナート16号(2002年秋)の表現を借りると、「今までに経験したことのない」「衝撃的な」作品。生産本数は僅か900本でそのうちの半分をフィレンツェのエノテカ・ピンキオーリが購入した、とも書かれている。このボトルはそこから流れたもののようで、エチケッタにはPer Giorgio Pinchiorriとの文字が入っている。3本購入して開けるのはこれが2本目。最初は2004年6月。恐ろしく凝縮していながら同時に滑らかでシームレス。確かに凄いワインだと納得させられた記憶がある。
果たして8年後。意外にも落ち着いた味わいのワインになっていた。香りからはバリックの要素は完全に抜けており、強い黒系の果実が中心。また独特の青みもある。味わいは悪く言えば落ち着きすぎている。前回の印象が強かったせいか、もう少し暴れているぐらいの方がインパクトがあるかもしれない。バランスは整っていて、とてもおいしく飲めるが、ベストは数年前だったかも。

Merlot 1999 (Miani)
「ミアーニのないワイン人生など、もはや考えられるはずもない」(ワイナート13号)とまで言われたワインだが、実は個人的な印象はさほどでもない。2000年前後のヴィンテージを赤白とも何度か飲んでいるが、白はバリックが強過ぎ、赤は凝縮感は凄いがやや単調、唯一凄いと思ったのがCalvariの96年、というのがこれまでの私の経験だが、15年近く熟成したものは今回が初めてだ。
今回の印象。凝縮感はやはり素晴らしい。まずその凝縮感に驚き、この液体に集中せねば、という気持ちにさせられる。真っ黒な果実にスパイス、口の中での広がりと持続性、そして滑らかさ。最高のワインに求める大抵のものがここにはある。ただ、余りに豪速球過ぎて、優美さ、デリケートさにはやや欠けるかと。それ以外は文句の付けようがないスーパーなワインだと思う。

La Ricolma 1999 (San Giusto a Rentennano)
続いてはワイナート12号のトスカーナ特集で大々的に取り上げられたメルロー。香りは赤系の果実、バルサミコ。凝縮しているがミアーニのような「ごつごつ感」はなく、強めの酸がワインに優美さを与えている。とても緻密で滑らかで、余韻の長さは素晴らしい。ミアーニとはタイプがかなり異なり、一概にどちらが優れているとは言い難いが、個人的にはより立体感があるリコルマに軍配を上げたい。

Vin San Giusto 1996 (San Giusto a Rentennano)
最後はデザートワイン。2004年に訪問した際に1本だけ分けてもらったオーナーのサイン入りボトル。コルクからの甘い香りに早速やられてしまう。酸化の感じが少なく、その分飲みやすい。とにかく、旨過ぎる。それ以上のコメントが書けない。。。。。

続いてお料理。いつもながら、バランスが取れた素晴らしい構成。馬場さん、いつもありがとうございます!

【フォアグラとイタリア産ウサギのテリーヌ】
Kanteに甘さがあることを予測してのフォアグラ投入。思わぬワインの「ブルゴーニュ化」で狙いを外されたが、とても美味しいテリーヌ。
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【ビーツのラビオリ リコッタサラータとケシの実】
ビーツのラビオリとは初体験。ヴェネトの料理とのこと。
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【ラザニア】
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【蝦夷鹿モモ肉のロースト】
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【マスカルポーネのセミフレッド カップチーノ仕立て】
これとヴィンサントのアッビナメントは最高!
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総括。メルロー2本はやはり素晴らしい。イタリアのメルローでは間違いなくトップ5に入るだろう。ボルドー右岸のワインの経験値が少ないので、ここでそれとの比較は止めておくが、一度勝負させてみたい気はする。リコルマは98年、ミアーニは98、99年をまだストックしているので、数年後にメルロー対決を企画してみたい。

今年のワイン会@ラウラはこれにて最後。来年はアリアニコかバルベーラ・ドルチェットで始める予定。
by taurasista | 2012-12-01 17:04 | ワイン会

南ローヌ1998年

10月のワイン会は久々のフランス南ローヌ。1990年と並ぶ90年代最高のヴィンテージ1998年のグルナッシュ、それもこの地方のベストワインと評されるものから選んでみた。うーん、我ながらうっとりするラインアップだ。
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Etna Bianco Le Salisire 2010 (Vivera)
やはり1本はイタリアが欲しいので、アペリティーヴォはエトナの白を。溌剌とした酸ときれいな果実味を持つ心地よいワイン。アペリティーヴォはもちろん、優しくほどよく抑制が利いた味わいなので色々な食事との相性もよいだろう。
Châteauneuf-du-Pape Blanc Rousanne Vieilles Vignes 1995 (Beaucastel)
「南仏のモンラッシェ」とも呼ばれるこのワイン、ここまで熟成したものはこれが初めて。状態がわからなかったので、直前抜栓にした。開けたては色は黄金色、香りは蜂蜜にやや酸化の感じ。これが30分たつと色はすっかり褐色に。香りや味わいはイタリア自然派系の馴染みあるものに。これがこのワイン本来の姿かどうかは経験がないのでわからないが、なかなか面白い体験ではあった。97年も持っているのでそのうち開けてみよう。
Gigondas 1998 (St Cosme)
Gigondas Valbelle 1998 (St Cosme)
同じ作り手のベースラインとスペシャルキュヴェの比較。St Cosme、最近は色々なキュヴェを作っているようだが、この頃はこの2種類のみだった。比べてみるとキャラが大きく違うのに驚く。前者は冷涼な気候のワインを思わせる。筋肉質な作りで、酸も高く、ナツメグ等スパイシーさを除くとピノ的な雰囲気を持つ。Valbelleは豊満。パワフルで甘みもあり、かつスパイシーで南仏のワインらしさ満載。スタイルは違うが、どちらも素晴らしいワインだ。
Châteauneuf-du-Pape Cuvée du Centenaire 1998 (Les Cailloux)
Châteauneuf-du-Pape 1998 (Tardieu-Laurent)
Châteauneuf-du-Pape Vieilles Vignes (Domaine de Marcoux)
続いてはシャトーヌフを3本。Les CaillouxとMarcouxはパーカー100点で今市場では4万円とかべらぼうな価格になっている。3本ともリリースされてからあまりたたないうちに飲んだことがあったが、その時の印象は完璧なLes Cailloux(かなり感動した)、樽が強いTardieu-Laurent(ちなみにLaurentとはブルゴーニュのドミニク・ローラン。彼がパートナーとローヌで展開するネゴシアンビジネスがTardieu-Laurent)、果実味爆発でまるでポートのようなMarcouxという三者三様の個性のワインたちだったと記憶している。
それから10年以上経過しての印象はそれと全く異なるものになっていた。コンディションの問題もあったと思うが(Marcouxはオフのボトルだったと思う)、Tardieu-Laurentの良さが際立っていた。パワフルさとエレガントさを兼ね備えた誰が飲んでも美味しいと思うだろうワイン。まだまだ熟成するとは思うが、非常にいい状態だったと思う。Les Caillouxは期待が大き過ぎたのか、あれっと言う間に終わってしまい、次のTardieu-Laurentのインパクトが強かったせいもあって、影が薄くなってしまった感がある。10数年前の感動再び、という訳には行かなかった。

98年はまだまだストックがあるので、次回はBeaucastelやFonsaletteを試してみよう。これにイタリアからTurrigaを混ぜてみるのも面白いかも。
by taurasista | 2012-10-27 23:07 | ワイン会

少し間が空いてしまったが、9月のワイン会はなかなか出番がなかったマルケ&シチリア。Oasi degli Angeliの作る超レア物のKupra、エトナの2007年などを。ではまずは料理から。マルケとシチリアの料理で固めてくれる所がニクい。

【オリーブのフリット アスコリピチェーノ風】
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マルケ南部の典型的な郷土料理でまずはスタート。

【ブロデット】
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マルケの魚スープだが、これが登場したのはちょっと予想外。具沢山で結構お腹がふくれる。ヴェルディッキオとの相性は素晴らしい。

【カザレッチャ 信州鹿とポルチーニのラグー】
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ここからシチリアにシフト。季節を感じる一品。

【仔羊のロースト アーモンド風味】
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きれいなピンクに焼き上がった旨味たっぷりの仔羊。

続いてワイン。参加者のTさんの美しい写真でどうぞ。
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Verdicchio di Matelica 2006 (Collestefano)
Verdicchio dei Castelli di Jesi Riserva Barasta 2010 (Casaleta)
まずはヴェルディッキオ2種類。Collestefanoは若いうちに感じる尖った感じも取れて、非常にまろやかで飲みやすくなっている。柑橘類の香り、強固な塩っぽいミネラル。Casaletaはまもなく日本に初上陸する新鋭カンティーナ。こちらは新樽を使ったリゼルヴァだが、非常に果実に力があり、全然樽に負けていない。余り良くない表現だが、バリックをかけた質のいいシャルドネにシャープな酸を加えた感じ。

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Kupra 2006 (Oasi degli Angeli)
これは初めて目にする方が殆どだろう。Kurniで有名な作り手がひっそりと作る2種類目のワイン。品種はボルドBordo。カンティーナの近くでたまたま発見されたグルナッシュの亜種だそうだ。香りは薬草系の独特のもの。味わいは丸く、温か。アフターには独特の苦みがある。非常に個性的な味わいのワインである。(興味がある方は2008年9月のカンティーナ訪問記を見てください。)

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Etna Rosso Prephylloxera La Vigna di Don Peppino 2007 (Terre Nere)
こちらはワイナート最新号でも取り上げられていたワイン。自根の樹齢150年以上の古木から作られるTerre Nereのフラッグシップである。香り高く、とてもスムーズなストラクチャーだが、味わいには同時に粘性があり、素晴らしくエレガントかつアフターが長いワイン。これは文句なし。個人的にはこの日のベスト。

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Etna Rosso M. I. 2007 (Vini Biondi)
こちらは2009年4月に訪問した作り手。MIとはMonte Iliceの略で、エトナ東側の急斜面、火山性の真っ黒な土壌の区画。この区画のみを使って作られた最初のヴィンテージである。樽から試飲してその素晴らしさに感銘を受けた記憶がある。ボトルから飲むのはこれが初めてだったが、ややおとなしい印象。とても柔らかく、香り高いいいワインなのだが、ベストのボトルではなかったのかも。もう一本持っているので、もう少し置いてから開けてみよう。なお、この作り手はこれまで日本の市場ではほとんど目にすることがなかったが、最近インポーターが変わったので、きっとかなり市場に出回ることになるだろう。

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Etna Rosso Serra della Contessa 2001/2004 (Benanti)
最後は2001年と2004年のミニ垂直。このSerra della Contessaはカターニャの町からそれほど遠くないエトナの東斜面、エトナの畑としては標高が低い(確か400mぐらい)区画から作られるBenantiのフラッグシップである。エトナ北側のワインに比べると酸が低めで、ねっとりとした感じがし、かすかにジャミーなところもあり、パワフル。これはこれで素晴らしいワインだが、比べると北側のワインの方が好みかな。

10月はイタリア会はお休みで代わりにローヌの98年を。11月はどうしようかな・・・。たまにはスーパートスカーナでもやってみようかな。。。
by taurasista | 2012-10-09 00:04 | ワイン会

帝王復活祭

開催してからひと月近くたってしまったが、大病から復活した「帝王」の快気祝いをヴィノーブルにて。ワインはいろいろ持ち込ませてもらったが、赤はこの3本。
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親しみやすく、パワフルで温かみのあるMontepulciano d'Abruzzo。非常に果実がよく熟し、アルト・アディジェでのカベルネの可能性を感じさせるObermoser。そして、素晴らしいバランスで非の打ち所のないCannubi Boschis。三者三様の個性を楽しむことができた。

料理は6年前アルト・アディジェでの帝王の逸話にちなんでカーネデルリをアップします。
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パスタとカーネデルリ両方はさすがに食べられないよ、帝王!(笑)
by taurasista | 2012-08-19 18:45 | ワイン会

続いて後半のワインたち。
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Dolcetto d'Alba Solatio 1988 (Brovia)
以前にこのブログでも書いたが、作柄のいい年のみ作られる遅摘みのドルチェット。ファーストヴィンテージは85年。たまたまこの年醸造設備がいっぱいで畑に放置せざるを得なかったドルチェットが、その間の天候に恵まれたせいで糖度が上がったいい状態で収穫できたので、試しに作ってみたのがこのワインの始まりということだ。若いヴィンテージは、インクやプリューンの要素が特徴でポートぽさもある非常にパワフルなワインだが、25年近く経過して、そういった要素を程よく残しながら、垢抜けて焦点の決まった素晴らしいワインになっていた。「ドルチェットの別の可能性を感じた。」とオーナーソムリエの馬場さん。

Barbera Sori Vagnona 1974(Gaja)
まず何となくミッドセンチュリーな感じなエチケッタがかっこいい。ピークを過ぎて緩やかに下っている状態だが、バランスは整っていて、十分美味しく飲める。素性の良さはやはり隠せない。

Barbera Sorí Vagnona 1971(Gaja)
71年は20世紀のピエモンテを代表するヴィンテージだが、その力を見せてくれたのがこのワイン。40年たっているとは思えないフレッシュな果実味、柔らかいアタックに続く充実したミッドパレット、そして心地よい酸味とともに長く続く余韻。作り手の力量、テロワールのポテンシャル、ヴィンテージが三位一体となった最高のワイン。なお、馬場さんによると、Soríとはこの地方の方言で「一日の最後まで日が当たる丘」つまり最高の日照条件に恵まれた場所を意味するのだそう。道理でGajaの最上級のワインには全てこの名前がついている訳だが、この当時はそういった場所にもバルベーラが植えられていた、ということか。

料理はワインを意識して作っていただいたお任せコース。もちろんアッビナメントは最高だ。

【夏鹿のカルネクルーダ】ランゲ地方のソウルフードを鹿で。
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【ポルチーニのタリアテッレ】
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【カボチャのフィオッキ 牛肉のラグー】
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【子羊のグリル】
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来月はシチリア・マルケで開催予定。
by taurasista | 2012-08-18 15:12 | ワイン会

今年初のピエモンテ古酒の会、ドルチェットとバルベーラ中心の構成にしてみた。場所は神楽坂のエノテカ・ラウラ。まずは前半のワインから。
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1. Dolcetto di Dogliani Briccolero 1997 (Chionetti)
これだけ当日会の直前にお店に運んだせいか、最後まで完全には目覚めなかった感あり。とは言え、すっかり酸もタンニンも落ち着いていて、ドルチェットの古酒らしさは十分。このワインにしてはやや酸がおとなしく、また甘みが強い印象。ヴィンテージの特徴だろうか。
2. Gattinara Le Castelle 1990 (Antoniolo)
大柄ではないが非常にバランスの取れたワインで、とてもいい状態で飲めた。赤い果実にスパイス、ミディアムボディで切れの良い酸味。酸はかなり強いが全然気にならない。今がまさにピークか。
3. Crichet Paje 1982 (Roagna)
順番的には最後でも全然おかしくないワインだが、前半で登場。状態が良ければまだまだバリバリ元気なワインのはずだが、残念ながら完璧な状態ではなかった。若干紹興酒っぽいニュアンスが出ており、切れ味には欠ける。少々残念ではあったが、古酒の会で全部が完璧な状態なことはまず考えられないし、これはこれで経験としては貴重。

残りの3本と料理は次回アップします。
by taurasista | 2012-08-12 22:54 | ワイン会

もう一月半たってしまったが、この時のワインは素晴らしいとしか言いようがないラインアップだった。状態もどれも素晴らしく、熟成したワインの魅力をフルに発揮していて、同席したトップソムリエのお二人にも大変喜んでいただけた。

この日のラインアップはこういう感じ。
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1. Valdobbiadene Prosecco Superiore di Cartizze 2010 (Silvano Follador)
2. Bianco di Montevertine 2000 (Montevertine)
3. Chianti Classico Bellavista 1988 (Castello di Ama)
4. Vigna L'Apparita 1988 (Castello di Ama)
5. Chianti Classico Riserva 1978 (Montevertine)
6. Chianti Classico Riserva 1975 (Montevertine)
7. Le Pergole Torte 1982 (Montevertine)

70年代のキャンティ2本はどちらもまだしっかり生命を保っていた。78年は下り坂に入っていたが、75年の生命力には驚かされた。まだまだ果実もしっかりしていて、保存状態はもちろん、ヴィンテージの良さを感じる(そういえばEmpson氏が75年は最高のヴィンテージだ、とおっしゃっていたのを思い出す)。Pergole Torteは別格。心地よい緊張感がありつつ、瑞々しさ、複雑さを併せ持つ素晴らしいワイン。あと2本買っておいて正解だった。L'Apparitaの凝縮感とバルサミコ、プラムなどが基調の個性的な味わいも印象的。

こういったワインには複雑な料理は必要ない。ワインに合わせてくれたのかどうかは不明だが、この日のさらっとした料理がワインをより引き立てる。
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最初から最後まで全くテンションが下がらず約3時間半。間違いなく今年のワイン会の中でも有数のものになること間違いなしの会だった。
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by taurasista | 2012-06-03 18:15 | ワイン会

しばらく続けていた3月のバローロ会、昨年は開催できなかったが、今年はこんなラインアップで復活!
場所はヴィノーブル。バビーシェフの料理との共演だ。
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Barolo Bric del Fiasc 1996 (Paolo Scavino)
これだけ毛色が違うワイン。まず香りの出方が直線的、というか、グラスから鼻をダイレクトに刺激する。タール、スパイスなどのとても力強い香り。まだバリックのニュアンスも感じる。フルボディで豊かな酸と溢れる若々しい果実味。アフターにはやや甘みが目立つ。もう少しミッドパレットからがタイトな方が個人的は好みだが、とてもレベルが高いワインであることには間違いない。

Barolo Monprivato 1996 (Giuseppe Mascarello)
なんと・・・ブショネ。残念。

Barolo Riserva Rocche dell'Annunziata 1990 (Paolo Scavino)
こちらは少しいわくつきのワイン。というのも、昨年の地震でテラダに預けていたワインが数本割れたが、そのうちの1本がこれだと思っていた。今回判明したのが、実際に割れていたのがBric del Fiascの89年だったこと。しっかり検品したつもりだったが、そこは地震の直後、気持ちが不安定で仕事もてんぱっていたので、ちゃんと見ていなかったんでしょうね。これはファーストヴィンテージで確か1,500本ぐらいしか生産していないとても希少なワイン。96年のBric del Fiascと違って、所謂モダン・バローロ的なところは殆ど感じない。香りはフローラルで優しい。味わいもとても柔らかく滑らかで、きめが細かい。長いアフターまで全くだれるところがなく、非常に美味。十分トリを取れる実力があるワインだが、今日はちょっと相手が悪かったかな。

Barolo Monprivato 1990 (Giuseppe Mascarello)
グラスに注いでからしばらくは香りはそれほど立たず、「はかなげ」と表現してもよいぐらい。時間の経過につれ、バラや土、紅茶などの香りが出てきた。味わいもグラスの中で開き、どんどん大きくなり、品の良い甘みやミネラル感も出てきた。シームレスで余韻は長大。素晴らしくエレガントなクラシックバローロ。

Barolo Monprivato 1989 (Giuseppe Mascarello)
そして89年。香りは90年と似ているが、よりクールな感じがする。味わいは予想通り90年に比べてタイト。最初は酸が目立ち、味もそっけもなかったが、これもグラスの中でどんどん変化。90年のような甘みは感じないが、ピュアな果実、美しい酸、まるでひっかるところがないシルキーなストラクチャー、長大な余韻とどれをとっても文句なし。これぞ偉大なバローロ。今年のトップ5、いやトップ3入りは間違いない最高のワイン。

Barolo Brunate 1970 (Marcarini)
ここまで古くなるとダメになっていてもしょうがない、という気分で飲んでもらえるので、出品者としてはちょっと気が楽なのだが、このボトルは非常に状態良し。レザー、タバコ、血といったいかにも熟成したバローロらしい香り。まだフルーツが十分残っていて、旨味のしっかり乗っている。さすがBrunate最大の所有者にして最良の区画を持つMarcarini。バローロ古酒の魅力を存分に発揮してくれた。

料理はバビーシェフがワインに合わせて組み立ててくれた。ワインとのアッビナメントはもちろん、緩急もしっかりついて、流石の一言。
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本当に、最高の会でした。ヴィノーブルの濱岡さん、バビー、そして参加者のみなさま、ありがとうございました!!!
by taurasista | 2012-03-24 18:17 | ワイン会

イタリア品種の熟成(2)

続いて3大メジャー銘柄に行きます(アリアニコがメジャーかと言うと少々疑問ですが)。

Barolo Bricco Viole 1990 (Vajra)
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何と、タッポ(ブショネ)!!!
お店の自称「日本一のイケメンソムリエ」M氏から事前にメールをもらって知っていましたが、現物を前にするとショックです。。。。。。それでも、最初のうちは、すごくいいワインの片鱗は感じられましたが。。。。。

Cepparello 1990 (Isole e Olena)
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香り高い赤いフルーツ、シナモンにほんのりと土の香り。フルーツも酸もまだまだ若々しく切れがいい。パワーも全開だけど、余りの美味しさにどんどん杯が進んでしまう。熟成したサンジョヴェーゼの素晴らしさを示した1本。

Taurasi Riserva 1980 (Mastroberardino)
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2007年秋に同じヴィンテージをプーリアのSotto l'Arcoで飲んだ時は重厚で鉄分の強いワイン、との印象でしたが、今回は少し冷涼ワインな印象を受けました。舌をつかんで離さないタンニンの強さは変わりませんが、ねっとり感はなく、出だしから終盤まで割とフェミニンな印象。アフターは非常に長く、香りも全く落ちず、とてもいいワインであることを改めて実感。ちなみに80年はこの地方に大地震があった年で、Mastroberardinoも相当な被害にあったという話です。

1年振りの主催ワイン会でしたが、ブショネ以外はどのワインも品種の個性を十二分に発揮してくれて、参加者の皆様にも満足していただけたかと思います。次回は「イタリアにおける国際品種」。
by taurasista | 2012-02-26 19:38 | ワイン会