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カテゴリ:ワイン(カリフォルニア)( 72 )

マウント・エデン・ヴィンヤーズはシリコンバレーの南側サンタクルーズ・マウンテンズが本拠地。リッジ、リースと並んでこのエリアを代表するワイナリーだ。創業は1972年なのでリッジとほぼ同時期だが、その歴史はもう少し古く、第2次世界大戦中にマーティン・レイが現在のワイナリーの場所にマーティン・レイ・ヴィンヤーズを設立し、シャルドネとピノを植樹した時に遡る。マーティン・レイ・ヴィンヤーズは生産量を絞って高品質高価格のワインに特化した当時としては革新的な生産者だったが、野心的過ぎた投資が祟って1970年に破綻。この歴史的なサイトを引き継いだのがマウント・エデンである。


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Chardonnay Estate 2007
[格付け] AVA Santa Cruz Mountains
[品種]:シャルドネ 100%
[醸造]:フレンチオークとアメリカンオークを併用で発酵(100%乳酸発酵)。50%新樽、50%1年使用樽で10ヶ月熟成。9ヵ月間はシュール・リー。軽くフィルターをかけてボトリング。2年間瓶熟後にリリース。
[アルコール度数]:13.8%
[ブドウ・畑]:40年代後半、60年代前半にマーティン・レイが植樹した畑のブドウを使用 (樹齢は不明)。この畑のクローンは「マウント・エデン・クローン」として知られている。標高は約600m。
[生産本数]16,000本

非常に文字が多いが、品の良さを感じさせるラベルが好印象。
金色がかった濃い目の色調。少し曇っているので、ノンフィルターに見える。
香りはパンチがあり、柑橘類、パイナップルに少しナッティ。強いミネラル感あり。フルボディで塩辛いミネラルを感じる味わい。酸はフレッシュで、筋肉質で引き締まっている。アフターに少し甘さがあり、ここは好き嫌いが分かれるところだと思うが、ちょっと甘くて隙を感じさせるぐらいの方が個人的には好感度が高い。熟成で更に良くなるという感じはないが、今非常に良い状態で素直に美味しい。

by taurasista | 2019-09-14 15:35 | ワイン(カリフォルニア)

シュラムスバーグは1862年創立というから、カリフォルニアで最も歴史が古いワイナリーの一つだろう。その後廃墟となっていたが、1965年に現在のオーナー デイヴィーズ家が購入して現在に至る。当時カリフォルニアワインは世界で無名の存在。ましてや、この地からシャンパーニュに匹敵するような泡が生まれるなど夢物語だったが、程なく彼らのワインはホワイトハウスの公式行事の常連となり、世界中でその名を知られる存在となった。

このJ Schramは彼らのポートフォリオで最上位に位置するワインで、名称はワイナリー創業者のJacob Schramへのオマージュ。ファーストヴィンテージは1987年。カリフォルニアのスパークリングの最高峰と称され、一部では「カリフォルニアのクリュッグ」とも呼ばれているとか。

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J Schram 2005
[格付け] AVA North Coast
[品種]:シャルドネ86%、ピノ・ノワール14%
[醸造]:4割は樽発酵。残りのほぼ全量は乳酸発酵を行う。瓶内で澱とともに6年間熟成。
[アルコール度数]:12.5%
[ブドウ・畑]:ナパ、メンドシーノ、ソノマ、マリン、ノースコーストの300以上のキュヴェから最高のものを選びブレンド。
[生産本数]:不明

カリフォルニアの明るい太陽を感じる、リッチでパワフルなスパークリング。香りを取った瞬間にそれが分かる。熟した洋梨、パイナップル、トーストなどが調和したゴージャスな香り。分厚い果実味とフレッシュさを残す酸。もう少し熟成させても良かったかもしれない。
味わいは「クリュッグ」と余り似ていないと思うが、クオリティの高さは疑う余地なく、カリフォルニアの泡のパイオニアというヒストリーも考慮したステータスならクリュッグクラスと言っても問題ないだろう。15年振りのジェイ・シュラム、やはり流石だった。

by taurasista | 2019-08-10 18:06 | ワイン(カリフォルニア)

サンフランシスコ対岸の大学町バークレーに醸造所とテースティング・ルームを構える、アーバンワイナリーの草分けブロック・セラーズ。ミニマリスト的なワインメイキングでもカリフォルニアの先駆者的存在で、天然酵母のみを使用し、SO2もごく少量しか添加しない。今でこそ生産者が増えたが、メジャーな国際品種ではなく、各国の移民が持ち込んだマイナー品種を取り上げた点でも他の生産者の先を行く。
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このラブ・ホワイトはマルサンヌ、ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン・ピクプールという南仏品種のブレンド。
ルーサンヌのみ圧搾前に軽くスキンコンタクト。発酵槽は25hlのハンガリー製大樽(発酵中のSO2添加なし)。その後20年使用した600Lのドイツ製古樽に移し6か月熟成。MLFは自然に起こり、清澄はせずボトリング(インポーター資料による)。
スペックからは豊満なスタイルに見えるが、実際は結構シャープな酸を持つフレッシュなワインだった。アルコールは12%なので、フレッシュさを重視して、敢えて早めに収穫したものと思われる。
予想は完全に外したが、「ニューカリフォルニア」の典型的なワインで、これはこれで良し。


by taurasista | 2019-06-17 21:38 | ワイン(カリフォルニア)

今や「カリピノ」の古典となったカレラのジェンセン。この夜はその希少な25年熟成ものを抜栓。
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Pinot Noir Jensen 1994
品種:ピノ・ノワール 100%
格付け:AVA Mt. Harlan。この当時はカレラがAVA唯一の生産者。
醸造:詳細不明。
アルコール度数:記録もれ
ブドウ: 1975年植樹の単一畑ジェンセンから。
生産本数:不明

色合いは少し茶色がかっていて、熟成が進んでいると予想したが、香りと味わいは若々しく生命力に溢れている。
香りは甘くヴォリュームがあり、スミレ、プラムにタバコのニュアンスが混じってとても魅力的。味わいはフルボディで、温かみは間違いなくカリフォルニア。見事に熟した黒い果実、柔らかな酸、熟れた丸いタンニンが完璧に調和した、非常にレベルが高いピノ。スタイルこそ異なるが、ブルゴーニュのトップクラスと互角に勝負できる素晴らしいワインだと感じた。

by taurasista | 2019-03-30 21:46 | ワイン(カリフォルニア)

リースがサンタ・クルーズ・マウンテンに所有する畑で最も標高が高い(約700m)のがスカイライン・ヴィンヤード。そのごく一部の区画でシラーが栽培されている。
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Syrah Skyline Vineyard 2009
品種:シラー 100%
格付け:AVA Santa Cruz Mountains
醸造:情報なし
アルコール度数:12.8%
ブドウ: 標高約700m。土壌は泥岩、砂岩、石灰岩。
生産本数:不明

色合いは紫が残っていて、かなり若々しい。ある意味リースのワインらしくない、太陽をふんだんに感じる陽性のシラー。インク、スミレに少しレザーが混じったインパクトがある香り。陰影には乏しいが、からっと明るい。旨味たっぷり。果実も酸もしっかりしていて、味わいのバランスも大変良好。アフターのスパイシーさもシラーらしくて好ましい。2013年ヴィンテージを最後にリリースされていないが(ピノに植え替えられてしまったとの記事あり)、個人的にはとても好感が持てるワインなので、もし本当だとしたらもったいない。。。。

by taurasista | 2019-03-29 22:09 | ワイン(カリフォルニア)

シャルドネをもう一本。「ニュー・カリフォルニア」の教祖的存在テッド・レモンのリトライの17年熟成もの。
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Chardonnay Mays Canyon 2002
品種:シャルドネ 100%
格付け:AVA Sonoma Coast
醸造:詳細は不明ですが、天然酵母のみで発酵、補糖・補酸はしない、熟成時の新樽比率は低め、がお約束かと。
アルコール度数:13.0%
ブドウ: ソノマ・コーストのPorter Bass Vineyardから購入。栽培はビオディナミ。
生産本数:不明

パイナップル、ホワイトチョコレート、ハチミツなど、濃厚で甘い香り。前のホワイト・ストーンズとは全くタイプが異なり、カリフォルニアらしい太陽を感じる。
フルボディで果実が前面にしっかり出るスタイル。オイリーなテクスチャー。
ここまで熟成したリトライのシャルドネは初めてだったが、熟成の進み方はキスラーなど他のカリフォルニアのシャルドネと似ていて、ここ数年同じ状態を保っているように思われる。その点がオールドワールド愛好家には物足らないかもしれない。



by taurasista | 2019-03-26 22:21 | ワイン(カリフォルニア)

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Gruner Veltliner Alfaro Vineyard 2014
品種:グリュナー・フェルトリナー 100%
格付け:AVA Santa Cruz Mountains
醸造:4ヶ月間澱とともに古樽で発酵(バトナージュはなし)。5ヶ月間ステンレスタンクで熟成。濾過清澄なしでボトリング。
アルコール度数:12.3%
ブドウ: 標高500m、太平洋から7kmの主に砂質の畑から。樹齢は約15年。
生産本数:不明ですが、おそらく5,000本未満でしょう。

色合いは非常に淡い麦わら色。レモンが基調で非常にミネラリーな香り。ミディアムボディで、非常に強い酸と塩辛いミネラルが特徴の味わい。果実味は余り感じられず、非常にタイトでドライの容赦ないスタイルのワインです。
悪くはないのですが、もう少しふくよかさがありリラックスした作りの方が個人的には好きですね。

by taurasista | 2019-01-07 21:49 | ワイン(カリフォルニア)

この日の白はプチ2007年の水平。もう一本はホナタが作る唯一の白フロール・デ・ホナタです。
ホナタはスクリーミング・イーグルやLAラムズのオーナーのスーパーリッチ スタン・クロンケ氏がサンタ・バーバラの北側サンタ・イネズ・ヴァレー Santa Ynez Valleyに所有するワイナリー。ファースト・ヴィンテージは2004年です。
ちなみに、ホナタとは、元々この地に住んでいたネイティヴ・アメリカンの言葉で「高い樫の木」の意味だそうです。
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La Flor de Jonata 2007
品種:ソーヴィニオン・ブラン80%、セミヨン20%。
格付け:AVA Santa Ynez Valley
醸造:発酵についてはデータなし。熟成は新樽、 使用済樽(ともにフレンチオーク)、ステンレスタンクが1/3ずつ。
アルコール度数:14.9%
ブドウ・畑:不明。
生産本数:約2,200本

予想に違わず、とてもパンチがある香りです。ヴァニラ、ホワイトチョコレート、黄桃、パイナップルといった、トロピカルでパワフルな香り。凝縮感は半端ないです。味わいも似た系統。アルコールは14.9%という額面通り非常に強く感じますが、酸のヴォリュームも相当にあるので、バランス的には悪くない。甘みも強め。おそらく一部は遅摘みのブドウを使っていると思います。
抑制されてミネラリーなリースとは対照的なスタイルで、ちょっと過剰に過ぎるところもありますが、アメリカンなゴージャスさを全身から発散しています。現在は醸造責任者がThe Hiltと同じマット・ディーズに代わっているので、おそらくスタイルは大きく変わっていると思います。

by taurasista | 2018-07-09 20:16 | ワイン(カリフォルニア)

Alpine Vineyardはリースが最初にリリースしたシャルドネです。初ヴィンテージは2004年です。
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Chardonnay Alpine Vineyard 2007
品種:シャルドネ100%。
格付け:AVA Santa Cruz Mountains
醸造:バリックで発酵、熟成。新樽率は低い。天然酵母のみ使用。
アルコール度数:12.5%
ブドウ・畑:単一畑のAlpine Vineyard。土壌は表土が薄く、石灰質の岩がち。標高は360mから450m。海までは約15km。耕作はビオディナミ。
生産本数:約2,000本

色合いはゴールドがかかっていて、だいぶ熟成が進んでいると推測。熟した青リンゴ、パイナップルに加えて潮っぽさも感じる濃厚な香り。かなりウェイトがある味わいで、甘さは強目ですが、酸がしっかりと健在なのと、塩辛さがバランサーとして機能して、だれた感じは皆無です。個人的にはもう少し前に飲みたかったかな。

by taurasista | 2018-07-08 13:52 | ワイン(カリフォルニア)

ケイネズ・ワイナリーは2007年ナパ・ソノマの北側アンダーソン・ヴァレーに設立された新しい生産者です。運営しているのは元金融業界のオーナー ピーター・ケイネズ Peter Knezと醸造責任者のアンソニー・フィリベルティ Anthony Filberti(アントヒル・ファームズ)。「畑ではたっぷり手をかけるが、セラーでは極力何もしない。」という今風なミニマリス的手法で生み出されるワインは毎年高い評価を受けています。このボトルはアンダーソン・ヴァレーのフィロ Philoにある彼らのテースティング・ルームで購入したものです。
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Anderson Valley Pinot Noir Cerise Vineyard 2009
品種:ピノノワール 100%
格付け:AVA Anderson Valley
醸造:天然酵母で全房発酵。フレンチオークのバリックで熟成。瓶詰めまで澱引きは行わない。SO2の使用は最小限。
アルコール度数:記載なし。
ブドウ:標高200-300m、1995年植樹のセリーズ・ヴィンヤードから。ビオディナミ。セリーズ・ヴィンヤードはケイネズ氏が2007年ワイナリー創業時に購入した畑ですが、2016年にコスタ・ブラウンに売却されています。
生産本数:不明。

色はかなり薄め。スパイシーで赤い果実の香り。
密度の濃いスパイシーな赤い果実が口の中に広がり、ジューシーでとても滑らかな質感。果実の熟度を感じさせるほのかな甘みがいいアクセントになっています。非常にフレッシュな酸。決して大きなワインではありませんが、おいしく、かつ親しみやすい味わいです。
大きさや強さには重きを置かない、いま旬のカリフォルニアのピノのスタイルを知る上で、非常にいいサンプルになるワインでした。

by taurasista | 2018-03-31 16:55 | ワイン(カリフォルニア)