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ダミアン・ビアンコ・カプリャ Bianco Kaplja 2003 (Damijan Podeversic)

続いてはダミアンの初期のワインです。以前にも書きましたが、ダミアンとの出会いは2005年、場所はヨスコ・グラヴネルのカンティーナでした。と言っても、そこに本人がいた訳ではなく、帰り際に玄関で見かけた見慣れないボトルがダミアンのワインだったのです。ヨスコの弟子だと聞いて興味を持ち、翌年のフリウリ再訪時にアポを取りました。春の雨が降る薄暗い夕方、打ち捨てられた納屋のようなセラーで試飲させてもらったワインは、貴腐がついたキュヴェの印象が非常に強かったことを覚えています。
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Bianco Kaplija 2003
品種:マルヴァジア・イストリアーナ、シャルドネ、フリウラーノ
格付け:IGT Venezia Giulia
醸造:収穫後、開放式の大樽にてマセレーション。期間は60~90日、 圧搾後大樽にて2年間の熟成。
アルコール度数:13.0%
ブドウ:1998年に購入したモンテ・カルヴァリオのマルヴァジアとフリウラーノ、祖父から受け継いだサン・フロリアーノのシャルドネ。前者はコッリオに特徴的な土壌ポンカ(石灰質の強い泥炭)。樹上でブドウの完熟を待つため、収穫は10月中旬から11月。この地方は雨が多く、貴腐が付きやすい。貴腐が付いたブドウは厳密な選果をして活用。
ちなみに、Kapljaはスロヴェニア語で「雫」の意味。
生産本数:不明ですが、10,000本/年前後かと。

色はほぼオレンジで、かなり酸化が進んでいると予想しましたが、香りは意外に穏やか。オレンジピール、ハチミツ、シナモン、酸化香は突出することはなく、いいアクセントになっています。味わいは重層的で旨味が強い。この手のワインでは揮発的な酸の高さが気になることも多いですが、酸化香同様、こちらもいいアクセントレベルにコントロールされています。適度な甘みがあるのは貴腐の影響でしょうか。

初期のダミアンのワインは結構当たり外れがあるという印象でしたが、この2003年は熟成によって各要素が見事に調和した、素晴らしいワインでした。最近のヴィンテージは、若いうちから非常にレベルが高いので、数本ストックしておいて、その熟成を定点観測してみたいと思います。


by taurasista | 2018-09-17 10:53 | ワイン(イタリア)