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アンティノリ・ティニャネロ Tignanello 2013 (Antinori - Tenuta Tignanello)

実にお久しぶりな感じのティニャネロ。ファイン・ワインの世界に足を踏み入れ始めた20数年前、イタリアワインで最初に覚えた銘柄の一つです。同時に知ったサッシカイアやソライアは、値段的に手が届かなかったので、気合を入れた食事などでよくオーダーしていたものです。
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その後、ワインの世界が広がるにつれ、このスーパートスカーナ御三家とはどんどん縁が遠くなり、記憶が正しければ、2008年頃にリストランテ濱崎でブラインドで飲んだサッシカイアの91年が最後だったと思います。オフヴィンテージですが、これは相当旨かった。個人的には、サッシカイアはオフの方が当たる可能性が高くて、今は亡きトスカーナの名店ガンベロ・ロッソで飲んだ84年など、恐ろしくエレガントなカベルネで、素晴らしかったです。

ティニャネロに話を戻すと、デビューは71年ヴィンテージ。69年デビューのサッシカイアと並ぶ、スーパートスカーナの第一世代です。当時から、ブレンドはサンジョヴェーゼ80%、ボルドー品種20%。ボルドー品種は、以前は全てカベルネ・ソーヴィニオンだった記憶がありますが、現在は5%はカベルネ・フランになっています。

長らくティニャネロを飲まなかったのは、品質が価格に見合わないと思ったからです。ばらつきは大きいけれど、当たれば素晴らしいのがサッシカイア。それに対して、ティニャネロはいつも印象が薄く、他にいくらでも選択肢がある。という訳で、97年ヴィンテージあたりを最後に、すっかりご無沙汰していました。

この2013年は、友人宅でブラインドで飲んだのですが、正直ティニャネロだとは思いませんでした。サンジョヴェーゼとカベルネのブレンドのスーパートスカーナであることは分かったのですが、鮮烈な果実味が正面に出ていて、ボディもかなり大きい、キャッチーなキャラクターは、過去のティニャネロとは別物だと感じました。バランスも良くて、面白みはないけれど、とても良くできたワインだと思います。品質が大きく向上した割に、価格上昇はさほどでもないようなので、ようやく品質と価格のバランスが取れるようになった、と言ってもいいのかもしれませんね。

by taurasista | 2016-12-18 08:34 | ワイン(イタリア)