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ボデガ・チャクラ試飲会 Degustazione - Bodega Chacra

行きつけのワインショップ The Wine Houseの試飲会は価格や質だけでなく、必ずワインが余るので最後には飲み放題になるというワインマニアにとって大変素晴らしい企画である。今回はアルゼンチンのパタゴニアでピノを生産するボデガ・チャクラ。

この試飲会の案内が届くまで存在すら知らなかったワイナリーでパタゴニア産のワインも飲んだことがなく、ワインの品質に多少不安があったが、オーナーがサッシカイア一族だというのが参加の決め手になった。血筋のいい生産者のワインは経験的にはまず外れることがない。この日はオーナーのピエロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏(現在のサッシカイアのオーナー ニコロ氏の甥)も来訪して自らワインの説明をしてくれた。
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冷涼な気候のパタゴニアでピノノワールを作るのは理屈には合っていると思うが、決してメジャーな生産地とは言えないパタゴニアでサッシカイア一族がピノを作ることを決めたきっかけに興味があったので直接ピエロ氏に聞いてみた。ニューヨークでたまたまこの地域のピノを試飲する機会があり、ポテンシャルを感じたのですぐに現地に飛んで畑を購入したのが2004年とのこと。即断即決のプロセスが何となくお坊ちゃまぽくてかっこいい。

生産するのはピノとメルロー。冷涼で乾燥して非常に雨が少なく、また周囲を砂漠に囲まれているためブドウの病気が寄り付かず、ブドウは自根。ピノは1955年および1932年に植えられたもので、こんなに樹齢が高いピノノワールの畑は余り記憶にない。栽培はビオディナミ、醸造は極力自然に行いSO2使用は最小限に抑えるという現在のワイン作りのトレンドの一つの典型的な手法を取っている。

肝心のワインだが、想像していた以上にクオリティが高い。冷涼な地域のピノらしさ全開で全房発酵から来るスパイシーさと程よい青さがすべてのワインの共通項。3種類のピノの中で最もレベルが高いのは1932年植樹の単一畑から作られ、艶っぽくスケール感の大きいTreinta y Dosだが、値段も立派(89.99ドル)。一方こちらBardaは複雑さこそ及ばないが、セクシーなスパイシーさと青さが心地よく、価格的にも優秀(33.99ドル)なので1本購入してみた。
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小柄だがカッコよくジャケットとデニムを着こなすピエロ氏。ワインも彼に似てトレンディかつスタイリッシュ。日本のインポーターはエノテカなので手に入れやすく、価格付けも良心的なのでちょっと毛色の変わったワインを飲みたい時にはいい選択肢になるだろう。




by taurasista | 2016-02-16 11:24 | ワイン(その他)